スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

日本語ってそんなに不思議!?スウェーデン語の語学学校での話

おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

本題の前に…
今日はストックホルムの都心にある日本大使館へ用事があったので、帰りにラーメン屋へ寄ってきました。

↓ラーメン屋の前に眺めの良いところへ。
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なんかジブリの映画みたい!?

↓ラーメン屋、あるんですよー。
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↓豚骨ラーメン。見た目は完璧!
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味は…美味しいんですけど、ん〜…何かが足りない。パンチが効いてない。多分、化学調味料(グルエースとかリポタイド)を入れていないんだと思う。

次回は化調を持参しちゃおうかなw

前回行った時にスープがぬるかったので、アツアツにしてくれ!と頼んだらちゃんとアツアツになっていました。

注:西洋人はフーフーしてから麺をズルズル!とできないのであんまり熱いと食べられない。

ちなみにラーメンx2と丼x1で390kr。
5000円です…

でもこの味なら仕方がないと思いますよ…

ラーメンは希少価値が高いのですから…


◾︎
さて、昨日の語学学校で先生がブチギレる前のことです。
(先生ブチギレの件は昨日分をご参照ください)

先生はコロンビア出身スウェーデン育ちの女性で、とっても良い人です。
念の為…(ブチギレは滅多にないですよ)


クラス分け、費用など詳細は↓参照。
http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2017/01/21/014534

語学学校では、単に語学ではなく、スウェーデンの文化も教えてくれます。

今回は家族について教えてもらいました。

例えば、スウェーデンでは結婚するカップルもいれば、サンボと言って事実婚で子供がいても全然普通ですよとか、離婚する時はほとんどが円満だ(ホントか?)とか色々と教えてくれます。

そこからそれぞれの国で、どこまでが家族でどこからが親戚なのかという話になりました。

中には「親戚なんてものは存在しなくてとにかくみんな家族だ!親戚って何だ!」という国もありました。(どこの国だったかな)


更に話題はそれて苗字の話になりました。

スウェーデンでは◯◯sonが多いとか、◯◯berg(山)など自然に関連した名前が多いとか。

そして、各国の苗字や名前の付け方に話が進んでいきました。

中でも驚いたのは、イラクの方だったんですけど、その人、苗字も名前も

「モハメッド・モハメッド」

さんていうんですよ!

一同驚愕!

日本で言うと「田中田中」いや、「太郎太郎」みたいってこと!?


で、私も聞かれたので苗字を言ったら、

「日本人の苗字って難しくね?」

「そもそもなんて意味なの?」

と質問攻めにあい、前へ出て説明をすることに…

で、↓の写真。

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ーーー

私「そもそも日本語っていうのは平仮名とカタカナが50音ずつあって、更に漢字というのがありますよー」

みんな「50ずつ?カ、カンジ?」

私「そうそう。記号みたいなもので、その漢字一つで色々な意味があるんです。読み方も2通り以上存在します。漢字は数百とか千以上あると思うよー。」

みんな「…(ポカーン)」

私「例えば、トヨタとか日産とかホンダとかマツダはこう書くんですよー」

みんな「へぇ!超coolじゃん!」

私「…。(え。cool?ま、いいか。)」

マフムード「俺の名前はどう書くの?」

私「(書き書き…)」

マフムード「おぉ!」

先生「私は?」

私「(アンジェリカ…)」

みんな「漢字じゃないんだね!」

私「そうなんです。輸入した言葉はカタカナを使うんだよ。」

みんな「複雑だなぁ…でもすげーな、日本人。これ全部覚えてるんでしょ?」

私「まあね。小学校一年の頃からやってるからねぇ。」

先生「そんな早くから!?こんなに不思議な言語を話す日本人ってとても頭良いわよね!」

私「え!あ、ありがとうございます!(なるほどそう捉えるのか…)」

みんな「ところで、俺トヨタ乗ってるぜ!ワタシは日産!」

私「おう!そうか!俺はボルボだ!」

ーーー

と、彼ら外国の人達は日本語を不思議な言語と捉えており、日本人のことを勤勉で不思議な言語を使いこなす頭が良い人達と思ってくれているようです。

自動車産業や家電を始め、日本ブランドは世界中に浸透しているのも一つ大きな理由だと思います。


国にもよると思いますが、少なくともスウェーデンで日本人として生きるのって心地よいですよ。
(歴史的に日本はスウェーデンとはいざこざがありませんからね…)

先人が作ってくれた日本というブランドに感謝する毎日です。

なんか右翼みたいだ…

ではでは、また明日。

やっぱり日本人は真面目!スウェーデン語の語学学校の宿題はほとんどの人がやってこない。

おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

 

毎週火曜日と木曜日の17:30〜20:00でスウェーデン語の語学学校に通っています。

 

生徒は30人ぐらいですかね。

 

国籍は覚えている範囲で↓の通り。

イラン、イラク、ベトナム、モンゴル、インド、パキスタン、アフガニスタン、ペルー、ボリビア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ギリシャ、アルバニア、セルビア、ロシア、イタリア

 

その中の固定メンバーは10人ぐらいですかねぇ…

 

あとは来たり来なかったり…

 

来てもおしゃべりばかりの人もいて、勉強をしたいという雰囲気は伝わってきません。

 

という謎な人達が多数。

 

で、前回の授業で宿題が出たんですよ。

 

各自、先生に指定された国について調べてきなさいと。

 

紙に書いて来いとか特に形式は述べていなかったので、私は、社会人としての常識の範囲でやってくればいいんだなぁと捉えました。

 

 

で、私はオランダ🇳🇱だったんですね。

先生ナイス!興味ありますよ。

 

なもんで基本的なことを調べて簡単なプレゼン資料を授業が始まるまでに先生に送っておきました。

 

内容はこんな感じです。

 

 

↓表紙。スウェーデンをSverigeと書かず、Swedenと書いてしまう大失態…

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スウェーデン語の語学学校なんだから英語は極力使いたくないんですけどね…早速やらかしました…

 

↓次のページ。オランダってどこ?

日本との大きさも比べてみました。

 

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↓平均身長。オランダ人はでかいですよね…って話。日本人と10cmも違うよ!!

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↓人口の話。日本人多いな!て話。中国は更にゼロ一つ多い!

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↓オランダの有名人。他にいないのかよって話ですが…

 

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ファンバステンには異議を唱える人が数名!

ヨハンクライフでしょ!!と。

確かに…クライフだよなー…

 

↓オランダの企業。へー!ユニリーバ!!リプトン!!私も知らなかった。

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↓彼らはスケートが大好きなんですって。ちゃっかり私も好きですってアピールしておきました。

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↓フライドポテトにマヨネーズなんですよ。ケチャップじゃないの!!??

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↓大麻が合法なのは有名な話!でもカフェとか家でしか吸ってはいけないんですって。 

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これをスウェーデン語で発表したんですよ。
(これぐらいなら簡単ですよ)

 

トップバッターで。

 

でも私の後に続く人は誰もいなくて、そもそもこの宿題をやってきた人が私の他に3名…

(ちなみにアルバニアの夫婦とパキスタンの人)

 

さすがにここで先生がブチギレ。

まぁそーなるわな。

 

先生「あんたら何をしに来てんだ?」

 

みんな「……」

 

先生「スウェーデン語を話せるようになりたいんじゃないのか?」

 

みんな「……」

 

先生「他に誰か発表する人いないの?」

 

みんな「……」

 

先生「もういいわよ、帰りたい人は帰って、やる気のある人同士で発表するなり今から調べるなりしてよ!」

 

なんとここで数人が帰る!!←日本人的感覚からすると"すげー!気まずくないのかよ!"

 

きっと彼らは木曜に涼しい顔してまた来るんですよ。

 

いやぁ〜、図太いというか何というか…

 

正直、こんな人達と勉強したくないなぁって思っちゃいますよねぇ。

 

静かにしてくれていればまだいいんですけど、常にペチャクチャうるさいんですよ…

 

 

んー、ホント日本人て真面目だよなぁ…

 

よく日本人は勤勉だと言われますが、本当にその通りだと思います。

 

これぐらいの宿題はやらないとマズイでしょー。

 

そこに理屈はいらないでしょー。

 

いやー、日本が誇れるとこですよ、この勤勉なところ。

 

 

っていう話です。

 

今日はこんなところで…

 

ではでは、また明日。

ブログを毎日更新するようになって一ヶ月。毎日更新する理由があるんです。

 おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

 

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標題の通り、ブログを毎日更新する理由は2つあります。

 

 

一つ目は日本社会の発展の為

 

スウェーデンという国には、働き方や女性の社会進出、合理的な社会など、現在の日本が直面している課題の参考になる材料が沢山あります。

 

私の目線で、スウェーデンという国を少しでも多くの人に伝えたくてこのブログを始めました。

 

寒いだけじゃないんですよ〜!

 

より多くの人に読んでもらうには、毎日更新をしてブックマークに入れてもらうのがブログ業界の常識のようです…

(現にアクセスが格段に増えました)

 

私のブログは比較的長めですし、正直けっこうな負担です。

 

 

それでも毎日書き続けるのにはもう一つ大きな理由があります。

 

 

将来の子供達の為です。

 

長女は2歳からスウェーデン、間もなく産まれる次女はスウェーデン産まれ。

 

彼女らは姿形は日本人でも、中身はスウェーデン人となっていきます。

 

その過程で、一度や二度は見た目とのギャップに葛藤するはずです。

 

スウェーデンは多人種国家なので、日本のように「ガイジン」扱いされることはほとんどないとは思いますが…

 

それでもきっとこのように言われる日が来ると想定しています。

 

「なんで私をスウェーデンに連れてきたのよ!」

 

その時にこのブログを読ませてあげたいのです。

 

来るべきに備え、きちんと製本もしておくつもりです。

 

 

何故スウェーデンを選んだのか。

 

どうやってスウェーデンに来たのか。

 

実際来てみてどうだったのか。

 

子供達の様子はどんなだったのか。

 

これらをきちんと記録する手段として、日記感覚でブログを書くのも悪くないなと思ったわけです。

 

また、どうせなら公開してみようと。

 

向こう数十年に渡る生活となるわけで、その中でも特に最初の数年は感じることが多いと思います。

 

このフレッシュな気持ちを可能な限り記録し、将来の娘達の説得材料として書き続けていこうと思っています。

(仮に私に万が一の事があってもオンラインで記録が残っているので安心w)

 

同時に日本社会へのメッセージとして役に立てればとも考えています。


毎日読んで下さっている方、本日たまたま訪れた方、ありがとうございます。

 

また、今後ともよろしくお願いします。

 

ではでは、また明日。

 

 

スウェーデンにも春到来。ポカポカの日曜日の過ごし方。

おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

 

今日は超晴天。

日差しも強く、上着なしでOKです。

 

昨日は、夜遅くにスウェーデン人の友人が我が家へ到着。

 

Umeåというスウェーデンの北部の都市に住んでいる人です。

そこからHalmstadという1200km離れたスウェーデンの南の街まで、購入したバイクを取りに行き、その帰りに我が家で一泊していきました。

 

金曜から日曜の3日間で2400kmを走破します。

ひぇ〜!

 

で、今朝我が家を後にし、残りの650kmを走り始めました。

 

東京→福岡→東京とほぼ同じ距離ですね…

これを各都市に点在する友人を訪ねながらマイカーで行っちゃうんですよ。

 

なんかいいですね。

 

↓買ったバイクを早速お披露目!Husqvarnaというバイクメーカーはスウェーデンのブランド(大人の事情で中身は別メーカー製ですが)。

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この人の年齢は確か40過ぎだったかな。

当然というか、スウェーデンには◯個上とか下とか意識する必要はなく、敬語とかも存在しないので友達の年齢の幅が広がります。

 

↓私も記念に乗ってみる。でも足が全然届かない。

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↓こういう荷台?にスッポリと入れてあります。これを乗用車で引っ張るのに特別な免許は不要。ガソリンスタンドでレンタルできます。

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↓外で談笑していると自然とご近所さんが湧いて出てくるw

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この人とは不思議な縁があるんです。

 

これまた日本で知り合ったスウェーデン人の一人なのですが、私が諸事情によりバイクを手放さないといけなかった時に、快く買ってくれた人なのです。

 

そして、我々がスウェーデンへ移住してからほどなくして、偶然にもこの方もスウェーデンへ戻ってきました。

 

私が譲渡したバイクと共に…。

 

↓このバイクを彼に譲りました。これ私です。昔はこんなことをしてました。ホントに300km/h出ますよ。

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↓ちょっと痩せてるな。8年前だと思う。。。

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↓結婚してからは一般公道用にしてゆっくり走っていました。隣は親父。

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20代を共に過ごした思い出の詰まったバイク。

今はスウェーデンの北部の都市、Umeåにいます。

 

私を追いかけてきているんですかね。

 

なので今朝旅立った現オーナーに、

 

「手放す時が来たらその時は是非俺に。いくらでもいいから買い取るよ!」

 

と伝えておきました。

 

もちろん!と返答をもらいました(^^)

 

 

◾︎

 

本日は特に予定はなく、引越しの準備でもしようかなと思っていましたが、あまりにも天気が良いので家族でFIKA。

 

↓素晴らしい青空(^^)

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↓二つともお気に入りのマグカップ。

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↓娘は日本から送られて来たお菓子をムシャムシャ。

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↓もうすぐお姉さんになるの〜♪

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↓だいぶお腹が出て来ましたね。現在7ヶ月。あっという間だなぁ…

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かなり暖かいので長時間のFIKAとなりました。

 

外でコーヒーを飲んでいると、鳥のさえずりの他にも近所から様々な音が聞こえてきます。

 

話し声。

 

笑い声。

 

音楽。

 

バイクのエンジンを吹かす音。

 

金槌で何かを叩く音。

 

溶接の音w

 

これらの音を聞くと

 

「あー、春が来たなぁ」

 

と感じます。

 

ご近所中がソワソワしています。

 

 

◾︎

 

夜はご近所さんにお呼ばれして、タコスパーティ(^^)

 

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徒歩30秒の距離です。

 

娘と同じ歳の子がいる家庭なので、この家にはこの一年で通算2〜30回お邪魔してると思います。

 

子供同士で賑やかに遊んでいる間、大人4人はスウェーデン語で会話。

 

事実上のスウェーデン語レッスンです。ここの夫婦はとにかく我々のつたないスウェーデン語に付き合ってくれます。

 

 

 

さて、素晴らしい日曜日となりました。

 

明日から気持ちよく働けます。

 

 

ではでは。

 

 

あれ、引越しの準備してないな。

 

明日からやろう!←毎日思ってる

 

段ボールを買って来たので良しとするか…

 

 

それでは、また明日。

3歳の娘のスウェーデン語習得状況から考える幼児の語学教育方法

おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

 

 ↓今日は娘と2人でストックホルム中心部へお出かけ(^^)楽しかった!

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さて、3歳の娘が就学前学校(スウェーデンは幼保一体)に通い始めて2ヶ月、日常生活でポツポツとスウェーデン語を発するようになってきました。

 

我々夫婦は日本人なので、当然家の中では日本語です。

 

娘は、昼間は就学前学校でスウェーデン人に囲まれ、スウェーデン語しか通じない環境に通っていますが、それでも娘がスウェーデン語を話すようになるのか不安でした。

 

 

◾︎スウェーデン語に興味を持ち始めたことが重要

そう言えば、就学前学校に通うまでは、娘はスウェーデン語に興味がありませんでした。

 

テレビやYouTubeもスウェーデンの番組よりもアンパンマンを見たがりました。

 

ところが、就学前学校に通い始めて数日でスウェーデン語への扉を開いたようです。

 

ココがポイント!

娘はスウェーデン語の必要性を自分なりに感じたことで心の扉を開いたに違いありません。

 

つまり、幼い子供であっても、外国語を学ばせるにはその必要性を教えてあげないと吸収量が増えないと思います。

 

例えば、親が誰かと英語で話し始めるのを目の当たりにし、何を話しているのか分かりたいと思わせるとか、見たい番組が英語しかない(ということにする)とか、きっかけは幾度となくあるはずです。

 

とにかくまず始めに、子供に教えたい言語に興味を持たせることが重要です。

 

娘に話を聞いてみると、

 

「就学前学校でもっとみんなとお話しがしたいの!」

 

と言っています。

 

なので最近は、

 

「パパ、これはスウェーデン語で何て言うの?」

 

と、聞かれる回数が途端に増えました。

 

そこからはテレビやYouTubeもスウェーデン語のものをよく見るようになり、口ずさんだりリピートしたりと、以前とは違う様子になりました。

 

せっかく娘の心の扉が開いたので、車に乗るときはスウェーデン語レッスンのCDを流すようにし、アルファベットや単語を復唱させるようにしました。

 

ですが、これで本当に娘はベラベラと話すようになれるのか、まだまだ不安でした。

 

 

先日、娘を送りに行った時に、先生に娘のスウェーデン語習得状況を相談してみたところ、下記のやりとりとなりました。

 

先生「2ヶ月でこのレベルなら全く問題ないわ。他の子供で2ヶ月経っても全然話さない子もいるんだから。あとこの先まだまだ長いんだしそんなに心配しなくていいのよ!」

 

私「でも娘は家ではスウェーデン語をほとんど話さないんですよ。このままで大丈夫か不安で…」

 

先生「今はまだスウェーデン語を発する段階にないと思います。でも私が言うことは分かっていますよ。」

 

私「え、ホントに!?」

 

そこで先生が娘に

 

「Ska vi gå ut nu?」

(Shall we go out now?)

 

と娘に問いかけたところ、

 

「Ja!」

(うん!)

 

と言いながら先生の方へ駆け寄り、先生の手を取り外へと飛び出して行きました。

 

先生は私にウィンク。

 

ほほぅ、なるほど。

 

私が後を追って外へ出ると、娘が先生に

 

「Pappa kom tillbaka här!」

(Papa comes back here!)

 

と言っているではありませんか。

 

なるほど、家では恥ずかしいのか甘えているのか、あまりスウェーデン語を発さないのですが外ではこうやって話しているわけですね。

 

なので、親と外国語を話すことは恥ずかしいことではないと教えていくことが我々の目下の課題です。

 

 

◾︎外国語習得は必ずインプットとアウトプットの適切なバランスが必要

私は以前より、外国語を習得するには適切なインプットとアウトプットの場がないとダメだと考えてきました。

 

これは今でも変わりません。

 

英語にしても他の言語にしても、テキストを読んだりCDを聞いたりだけでは話せるようになるとは思えません。

 

週に数回の英会話教室だけでは話せるようになりません。

 

少なくとも私は今までに英会話教室に通っただけで英語が話せるようになったという人に出会ったことがありません。

 

まず認識すべきは、テキストにしても英会話教室にしても、それはインプットでしかないということです。

 

同時にアウトプットの場がないと、せっかくインプットしたものが消化されずにただただ忘れられていくだけなのです。

 

子供に限らず大人が語学教育を行う場合は、このインプットとアウトプットをバランスさせなければなりません。

 

英会話教室に通うだけでは一つのサイクルが完結していないのです。

 

また、ここで言うアウトプットとは、

 

「必要性を感じ、自らその言語を発する機会が頻繁にあること」

 

と定義できます。

 

テキストやCDの学習は車で言えば教習所のようなものです。

 

英会話教室は隣に教官が乗っている状態で、仮免許のようなもの。

 

車の運転を上達させるには、マイカーを買って頻繁に運転する以外に方法はありません。

 

延々と教習所に通ったってダメなんです。

 

 

じゃーどうすれば良いか。

 

家の中で親と子供が英語で話す機会を作り、アウトプットの場とするなど方法は考えればいくらでもあるはずです。

 

テレビやYouTubeをインプットとし、親自らがアウトプットの場を提供する。

 

スウェーデンではどの家庭でも当たり前のように行われていることです。

キッズ英会話教室に通わせてる親には会ったことがありません。おそらくそういった教室は存在しないのでしょう。

 

これが外国語を習得する最も現実的かつローコストな方法だと思います。

 

親が下手くそでも一緒に上達していけばいいんです。

 

 

ではでは、また明日。

スウェーデンの教育思想 その2

おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

 

タイトルがちょっと大袈裟かも。

 

↓その1はこちら。

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2017/01/19/021835

 

娘は現在3歳で、スウェーデンの就学前学校に通っています。

(スウェーデンでは幼保一体なので就学前学校と言う)

 

↓家から車で5分。森に囲まれ、湖に面した就学前学校です。湖の対岸から撮影。

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↓園庭はこんな感じ。少し前の写真なので今はもう雪はありませんよ!

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今日の娘の送り迎えは私がやったのですが、ふと思ったことを書いてみます。

 

 

 

↓本日迎えに行ったら、お友達とコレで遊んでいたんですよ。

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綱渡りではないけれども、少し幅が狭い板を渡る遊びです。

 

割と高さもあるので、バランスを崩して落ちたらちょっと怖いですねぇ。

 

先生は数十メートル離れたところにいました。別に全く見てないわけではないのですが、子供が泣いたら聞こえる距離です。

 

渡っている最中の子を押したり、ちょっかいを出したりする子もいます。

 

 

 

んー…危なくね?

 

 

 

 

あと、前から思ってたけど、滑り台が高過ぎないか? 滑り台だけでなく、登り棒みたいなのがあって、上からその棒につかまってひゅーっと降りることができますが、3歳児だとその棒に微妙に届かないんですよ。

(んー、うまく書けん)

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落ちるんじゃね?

 

 

 

と、以前から思っていたので、同僚に写真を見せながら「危なくね?」と、聞いてみたところ…

 

同僚A「そんなもんじゃね?」

 

同僚B「滑り台が低かったらつまらないじゃん」

 

同僚A「綱渡りもイチイチ危ないって言われたら面倒じゃん!それじゃ楽しめないよ!」

 

おー…

 

私「え、でも怪我しちゃうじゃん」

 

同僚A&B「それで危ないってことが分かるんだよ!」

 

なーるーほーどー。

 

なるほどねぇ…

 

 

ところで、これって大人にも言えると思うんですよ。

 

私はスウェーデン企業に勤めて一年になりますが、先輩が付きっきりで指導してくれるとか、いちいち上司の判断を仰ぐとか、今まで何もありませんでした。

 

新入社員研修のようなものもありません。足りないと感じるものがあれば自分で考えて必要な情報は各方面に勝手に取りに行くものです。

 

これは私に限らず、新入社員が若くてもそうでなくても、私のように外国から雇われた人でも、現状と到達点だけ伝えられて、後はもう勝手にやってくれって感じです。

 

最初は色々と分かっていないことが多く、失敗とは言いませんが、後で振り返るともう少し効率良くできたなぁと思うことも多々あります。

 

アレはやるなとかコレはやるなというのが全くなく、好き勝手やって、困った時だけ同僚なり上司に相談すれば色々と助けてくれます。

 

それまでは本当に何も言われません。

でもちゃんと観察されています。

 

大人が会社で困った時=就学前学校で子供が泣いた時

 

ってことですね。

 

とにかく、大人も子供も

 

「自分で考えて勝手にやりなさい」

 

「痛い思いをしたらそこから勝手に学びなさい」

 

といった具合です。

 

同じ失敗を二度、三度と繰り返すととやかく言われると思いますが、一度目のミスで咎められることはありません。

 

意味のない間違い探しをして、見つけたら鬼の首を取ったかのように大騒ぎする人はいません…笑(←いたよなぁ、こういう人)

 

 

同僚との話の結論は、

 

「スウェーデンでは幼少の頃から自分で考えることを教えている」

 

とのことでした。

 

口を出したくなるのを我慢して、自分で体験させてそこから学ばせることを意識しているようです。

 

アレは危ないからダメ、コレも危ないからダメ、昔からダメだからダメ、ではなく、本人の意思に任せてやらせてあげて、ダメならダメ。

 

こんな感じですかね。

 

とにかく放し飼いです。

 

会社でも就学前学校でも本人の意思に従い色々とやらせてあげて、結果的にダメであっても、

 

「ほら、俺の言った通りじゃないか!」

 

と、言われることもありません。

 

スウェーデン人の柔軟な発想、失敗を恐れずどんどん社会を変えていく姿勢は、こういった考え方から成り立っているのではないかと思います。

 

 

↓足は寒くないのかねぇ。

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ではでは、また明日。

 

 

私の人生を変えたスウェーデン人のお友達が遊びに来た

おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

 

タイトルの通り、今日は貴重なゲストを招きました。

 

なので今日は16:30に上がり、我家で夕食となりました。

 

↓Martin Petersson氏。スウェーデン人です。

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娘もすっかりなついてます。

 

彼とは、私が日本でバイクの研究開発をやっていた時の同僚で、彼はデザイナー、私はエンジニアという関係でした。

 

仕事で関わることはなかったのですが、私が面白がって話しかけたのがきっかけで、毎日お茶をする仲でした。

 

毎日片言の英語で話していたらいつのまにか私の英語が上達しちゃって、やがて私は外資系へ転職。

 

その後スウェーデン移住と続くわけですが、彼と知り合ってから、かれこれ5年ほどが経ちますが、その間に私の人生が上述の通り大きく変わっていきました。

 

マーティンは「俺は何もしてないってば!」と言いますが、彼を通じてスウェーデンに興味を持ったのは紛れもない事実です。

 

また、日本で知り合って仲良くなり、そして今こうしてスウェーデンで再会するのって何だか素敵です。

 

マーティンは明日の飛行機でまた日本へ旅立ちます。

 

確かマーティンら6年前?ぐらいから日本で働いているのですが、この人は時々ドカンと休むんです。

 

今回も10ヶ月の休養期間(正確には休みではなく契約と契約の間で無給)を終えて4月より社会復帰をします。

 

今回の長期休みでは、スウェーデンの実家をスタートし、モンゴルの首都ウランバートルまでバイクで走破していました。

 

いやー、もうなかなかの変態です。

 

彼の写真をいくつか拝借。 

 

↓実家から出発の日!この次の日に偶然にも我々家族がこの実家を訪問して一泊したんですよ。ニアミス。ストックホルムから3.5時間ほどのところです。 

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 ↓大草原。こんなところ走ってみたいなぁ。

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↓この人といつも旅をしています。隣の人はドイツ在住で、私の前職の同僚でこれまたバイクのデザイナー。

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↓んー素晴らしい。

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↓およよ、こんなところも…

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↓おいおい大丈夫なのかよ! 

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と、まぁこんな感じでギリシャやトルコ、アゼルバイジャンとかカザフスタンを経由し若干ロシアも走ってウランバートルまで走破したそうです。

 

人生楽しんでるよなぁ〜…

 

3年ほど前には南米大陸でも似たようなことをやっています。

 

各国のガソリンの質が全然異なるとか…

 

舗装路がメインではない数千キロにも及ぶ距離を走破する為にバイクに必要なこととか…

 

野グソをしていたら野生のラマが近寄って来て見つめられたとか…

 

そんな話を聞かせてもらえていつも楽しい時間を過ごさせてもらっています。

 

 

と、このような筋金入りのバイク好きなんです。

 

 

スウェーデンには、もはや趣味の域を超えて、完全にイッちゃってる人によく出くわします。

 

趣味が無い人はまずいません。

 

私も早く車かバイクを買わないと…

 

 

ところで…

 

マーティンはスウェーデン人で、日本で生活をする。

 

私は日本人で、スウェーデンで生活をする。

 

 

入れ替わっちゃいましたね。

 

 

少しずつマーティンともスウェーデン語で話せるようになってきました。

 

 

これは超嬉しい。

 

 

んー、人生って面白い。 

 

もう一人私の人生に大きく影響を与えてくれたS君というのが高田馬場に住んでいるんです。

 

その内彼のことも書きます。

 

ではでは、本日はこの辺で。