スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

引越しました!

引越し完了!

スウェーデンで暮らすこと5年半、既にこれが3回目の引越し。

 

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新居のリビング

 

新築物件を購入したのですが、完成は来年秋。
一年限定ですがこちらの戸建てに住みます。

 

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庭が広い!リンゴ、梨、さくらんぼの木があります。

 

これぞスウェーデン!と言った家です。日本にスウェーデンハウスという会社があるようですが、彼らの輸入住宅を見るとちょっと違和感があるんですよね。

 

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ピクニックし放題

 

何というか外国で見る寿司みたいな。カリフォルニアロールみたいな…。

それはさておき、とにかく素敵なお家です。ちなみにこの家、買うとなったら一億円弱すると思います。

 

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リビングには薪ストーブも。レコードを聴きながらビールを飲みつつ火を眺めます。


オーナーのご好意で破格の家賃で住まわせてもらっています。一生に一度の機会となりました。この一年はあっという間に過ぎ去っていくことでしょう。

 

 

しかし、これまでの狭いマンション暮らしから一変、床面積は倍近くになり、子供達も自分の部屋を確保でき、親としては使命を全うできたかと。

 

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庭にテントを貼って薪ストーブを置いてみたり。


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もはや出かける必要無し。

 

ホッと一息ついております。子供達の友達は全員が自分の部屋を持っており、そこが我々親としては申し訳なく感じていました。

 

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子供達の部屋。壁で仕切られてはいないがそれぞれのスペースを確保できて本人達も満足。

 

ですがこれが一気に土地1500平米、薪ストーブ付きの立派な戸建て。トランポリンも置けて車は停め放題。

子供達もこの変化の幅には面食らっていました。

 

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こちらは私の書斎。

 

しかし、この手の戸建てをストックホルム郊外で購入するのは至って普通の中産階級です。

我々は移民家族として5年前にスウェーデンに来ましたが、共働きが当たり前の国で妻は言葉も出来ず無職。

 

銀行はどこも融資を許可してくれませんでした。日本にいた頃は一部上場企業に勤めていて、ローンの審査は無敵でした。落ちたことなど一度もなかったので改めて、異国では社会的信用が無いことを実感しました。

やがて妻は正社員の保育士となり、我々もやっとまともなローンが組める段階となりました。

 

ここまで来るのに5年。やっとスウェーデンの中産階級に追い付けました。

 

もうこれで十分です。こんな家に住めるなんて想像もしていませんでした。しかも一年後に新築物件へ引越しです。

 

我々としては更なるステップアップです。(庭は狭くなるけど手入れは楽になるので気が楽)

 

しかし、一番頑張ったのは妻です。難民と共に語学学校へ通い、収入がゼロだった人が今では立派に稼ぎ、納税もしています。コツコツと社会的信用を積み上げ、やっとここまで来れました。

 

さて、ここからが本当のスウェーデンライフのスタートです。

 

スタートなのかな…ゴールでもいい気がします。

 

ではでは!

家、売ります!

さてさて、ついにこの時が来ました。

4年少々住んだこの家を売ります。

 

まずはどんな家なのか、写真でご覧ください。

 

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長いバルコニー!

 


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眺めも抜群。公園が目の前です。

 


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バルコニー逆から。

 


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ここでお酒を飲むのも素敵です。飲んだことありませんが。

 


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広々としたリビング。

 


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リビングからバルコニーを眺める。

 


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日当たり抜群です。南向きのリビング。

 


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リビング反対側から。

 


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キッチン!使い勝手ヨシ。床は張り替えてあります。

 


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キッチン逆側から。

 


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この家には第二の冷凍庫があります。

 


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ダイニング。お客さんが来てもゆったり座れます。床を張り替えてあります。

 


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寝室。夏場は西陽が当たらず暗くなるのでグッスリ寝られます。

 


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寝室、逆側から。

 


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こちらは書斎兼子供部屋。ここは壁を塗り直して床も張り替えてあります。

 


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バスルーム。

 


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ほぼ新品の洗濯乾燥機付き。

 


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玄関。こちらも床を張り替え済み。

 

内覧は7月4日の日曜日です!

 

もし、こちらのブログを読まれたスウェーデン在住のお方でご興味がある方は、急いで銀行よりLånelöfteを発行してもらって内覧を申し込んでください。

 

値段等詳細は↓のHemnetよりどーぞ!

 

Trädgårdsvägen 6, Runby är såld - Hemnet

 

↓YouTubeでも紹介しております。

家、売ります! - YouTube

 

ではでは!

 

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吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

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第二冷凍庫購入→設置の巻

もう3年前に壊れた我家での通称第二冷凍庫を週末の日曜日(5/23)に新調したお話。

 

こういうのって「いつ買ったっけ〜?」となりがちなのでブログに忘備録として書いておきます。

 

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電子レンジ、コーヒーメーカーの手前にある縦長のが第二冷凍庫。冷蔵庫と一体になっているのが第一冷蔵庫。

 


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逆角度から。この冷蔵庫が3年前に壊れてから単なる棚として機能してきたがこの度ついに買い替えることに。

 


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まずは古い第二冷凍庫を除去。

 


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家の近くのリサイクルセンター的なところに車で運ぶ。費用はかからず。ここは会社になっていて彼らリサイクル業者はどうにかして集まった家電なりゴミをリサイクルしてお金に換えているようで。

 


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新しい第二冷凍庫を購入。近くの家電量販店で購入。

 


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MATSUIといういかにも日本メーカー風なメーカーだが実は中華ブランド。日本っぽくしてるだけ。

 


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値段は1995krで26000円ぐらい。Boschとかだと倍以上の値段する。こんなに安くて大丈夫かしら…

 


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前回のよりも1cmほど幅が広いのでスペースがギチギチ。

 


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下にあるこの木が邪魔で入りません。

 


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取ります。

 


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釘が刺さってるだけなので5秒で取れます。

 


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ところが、ココが出っ張っているのでコイツを切ります。

 


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ネジを外せばすぐ取れます。これ、スウェーデン語でListといいます。日本語は不明。

 


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強烈な電ノコもあるけどココしか切らないから手動。子供達にやってもらいました。

 


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さあ、続いてこちら。スウェーデンでは冷蔵庫やSpis(調理台?)、食洗機の下にコレを敷かないといけません。それか然るべき防水加工をすれば良いのかな…?

 


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とにかくコレを敷かないと、家電が故障し水浸し→隣人に迷惑となった時に火災保険が効きません。

 


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微妙な幅だったのでニコイチにしてピッタリサイズに。

 


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あとは気合いで冷凍庫を押し込んでおしまい!

 


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ではなかった。ココの出っ張りが邪魔で最後まで押し込めない。むむむ、削るか。

 


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というわけでVinkelslip登場。英語だとAngle grinder。日本語だとサンダー?何だろ、サンダーって。雷?たまに日本での通称ってめちゃくちゃなことがありますね。

 


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こんな感じで円盤の砥石?をウィーン!って回して対象物に当てて削るんですね。危ないですよ、コレ。

 


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なのでこの作業をする時はこんな見た目になります。

 


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プラスチックなので削るというより溶けるんですね。なので用途としては完全に間違えていますが面倒なので…

 


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うん、まあ削れたかな。

 


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紙やすりで仕上げます。

 


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オッシャ!真っ直ぐ!

 


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ヨシヨシ。ギリギリだ。

 


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いいぞいいぞ。

 


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これ以上は何故か押せないのでちょっと出っ張ってるけどヨシとします。

 


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さて、冷凍食品買い込むぞ。これで平日の夕飯の用意が楽になるはず!冷蔵食品にガンガン頼って飯作りを簡素化します。

 

3日間使ってみて何の不満も無し。時々コン!て(サーモスタット?何?)の音がするぐらいで、ブーンとか不快な音は一切無し。このまま10年以上もってくれればコスパ最強です。

 


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冷蔵庫設置後はとりあえず坦々麺を作りました。麺を2キロ分作り早速冷凍。

今週は毎日坦々麺となります。イエイ。

 

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大掃除

大掃除をしたんです。

 

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リビング。

 


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リビング別角度。

 


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キッチン。

 


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キッチン、反対側から。

 


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ダイニング。

 


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ダイニングと私の在宅オフィス。

 


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寝室。

 


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寝室と乗らない自転車。

 

 


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寝室から玄関。

 

 


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玄関。

 


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玄関、というかホール。

 

 

 

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バルコニー。

 

 

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バルコニー。細長い。

 


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舞台裏。家中のガラクタはこの玄関脇クローゼットと外の自転車小屋と地下の倉庫に放り込まれました。

 


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寝室のベッドの死角にもアレコレ。

 

もう一部屋、子供部屋の写真を撮るのを忘れました。

 

 

というわけでタイトルの通り大掃除をしました。

 

何故か。

 

不動産屋さんが写真を撮りにくるからです。

 

何故か。

 

この家を売るからです!

 

いや、正確には売れたらいいなぁ…ですね。

希望の販売価格に達せば売ろうと思います。

 

74平米ありますが間取りが2LDKなので子供二人分のお部屋が確保できないんですね。まだ子供達は小さいので大丈夫ですが、あと何年かしたら問題になってくるでしょう。

 

何がなんでも今売らないといけないわけではありませんが、まあ売れたらラッキーって感じです。

 

スウェーデンでは住宅ローンを組む際に、購入価格の15%を頭金として用意しないといけません。それ以下の頭金ではローンを組ませてもらえません。

 

例えば4000万円の家なら600万円。それ以外にも諸費用で10万kr前後=130万円前後の支出が見込まれます。これはローンにできません。

それと不動産屋へ販売手数料を払わないといけません。我家の場合は48000kr=約50万円ちょっと。

 

つまり4000万円の家を買うには最低限600+130+50=780万円の準備金がないと話が進みません。

また、諸費用の130万円は物件によって大きくバラつくので要注意。50万円の手数料も不動産屋によってバラつきます。但し、この諸費用130万円が不要な場合もあります。ええ、色々複雑です。

 

我家の場合は「現住宅の売却価格ーローン残高」を次の家の購入費用に当てたいわけです。

 

というわけで最低希望販売価格に達さなければ売っても狙っている価格帯の家が買えないので仕方がないわけです。

現在、ストックホルムの不動産相場はうなぎ登り。ここ一年で2割も相場が上がっています。

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既に不動産を持っている人であれば大した影響は受けませんが、初めて家を買おうとしている人にとってはたまったもんじゃありません。

 

近々政府は何らかの手を打ってくるでしょう。住宅価格の高騰化はほぼ常に問題となっています。

 

はい。というわけで、本日は写真撮影の日。↑の写真は全て私がスマホで適当に撮影したものです。

 

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不動産屋さんと契約しているカメラマン登場。一部屋ずつ撮ってもらいました。

 


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今日は天気が良いのでよかった!少しでも写真の印象がよくなりますからね。

この方は20代の半分学生、半分自分の会社という身分だそうです。やはり近年の不動産価格高騰の煽りを受けて住宅購入は非常に難しいと嘆いていました。

 

しかし面白いですね、自分の好きな写真家として会社を立てつつ学生という二足の草鞋。日本ではあまり聞かないですよね。

 

お喋りばかりしてしまい、なかなか撮影が進みませんでしたが無事に全てを撮り終えました。

仕上がりを確認できるのが明後日なので楽しみです。

 

不動産屋の担当者と写真を眺めてどれをホームページに掲載するかを決めます。

 

4年前にスウェーデンで初めて家を買いましたが、売るのは今回が初めてなので色々勉強中。

 

ではでは、また状況が変わったらアップデートします。

 

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どうすれば日本でもスウェーデン並みの働き方になる?→元も子もない話となり最終的に選挙に行こうという話になる

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先日都心のレストランへ行った時。割と真面目な風貌。

 

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普段は平日も土日もこんなです。素敵なキャップを見つけたので思わず購入。

 

 

「どうすれば日本でもスウェーデンのような働き方ができるのか、スウェーデンの働き方を発信してほしい」と割と頻繁に質問をいただくので個人の見解を説明してみます。

 

ちなみに私はスウェーデン在住5年のエンジニア、永住権持ちで子供は7歳と3歳の2人です。

 

これまでこの手のテーマでよく企業や大学で講演をしているのですが、こう説明しています。

 

一企業では働き方は変えられません。

一企業が残業を廃止し、休暇を大幅に増やせばライバル企業に潰されますし取引先もついてきてくれないでしょう。

 

当たり前の話です。

 

法律、社会の仕組み、国民性、幸せの定義・価値観、働く事の意義・定義、スウェーデンと日本ではこれら全てが異なるのでそう簡単に「◯◯すれば全て解決!」とはならないのです。

 

スウェーデンの企業が何か特別なことをやっているのでは!?と思われがちですが、終日黙々と集中しているわけでもなくお喋りに花が咲いてサボる時だってあります。

ただサイン欄だらけの紙を持ち歩いて承認のハンコをもらいにいくなんてことはしませんね。自分で決められる裁量は日本企業よりかは大きいのではないでしょうか。

 

企業が特別なことをしていないとなると何が異なるのでしょう?これを説明していきます。

 

社会ー企業ー個人の距離感

両国において決定的に異なるのは「社会ー企業ー個人」の距離感です。社宅、家賃補助、通勤手当、退職金等はスウェーデン 企業には存在しません。


そういったものは社会、つまり行政が担うべきものです。でないと勤め先によって過剰な格差が生まれます。「福利厚生が〜、安定が〜」と言う大企業思考はスウェーデンには存在しません。

 

また、スウェーデンの人達はムカついた事があればすぐに会社を辞めます。しばらく無職をエンジョイしてまた次の職場を見つけます。多少履歴書に空白があっても「ちょっと疲れたんで」でOK。

 

こうして個人が企業に支配されない為に「社会ー企業ー個人」には適切な距離感が必要なのです。日本ではどうしても企業に対して個人があれこれ"福利厚生"と言って期待するものがあります。しかしその反面、従業員は企業に飼い慣らされてしまいます。企業と個人がズブズブの関係で個人がモノを言いにくい状況となっていると言えると思います。少なくとも私はそう感じていました。

 

というわけで"働き方"改革の時点で私としてはまだまだ小手先だと感じています。"生き方"改革まで考えないと根本解決には至らないでしょう。働くことは生きる手段に過ぎないので土台や屋台骨をまずはしっかりと組み直さないとその上に乗っかるものはどんなに素晴らしくなったとしてもまたすぐグラついてしまうでしょう。

 

つまり社会ー企業ー個人の距離感を見直す必要があります。それをやる前にまずは目指すべき方向性を定めるべきで、日本国民が全員で幸せとは何なのかを考えないといけません。

 

幸せの定義を定め、それを実現する為に財源をどう割り当てるのかを決めるべきです。確かこれを民主主義と言うはずです。つまり政治でしか国民の幸せは実現できません。投票率が4割台の国ではいつまで経っても働き方なんぞ変わらないでしょう。

 

スウェーデンでは誰もが気まずい思いをすることなく育児休暇を取れるように高い税金を払っているとも言えます。

税率は確かに高いスウェーデンですが、日本のように「増税反対!」と延々と喚く野党はいませんし、仮に存在したとしてもそれだけでは政権は取れないでしょう。育児休暇は無くなってほしくないですからね。

 

なので講演の最後は毎度元も子もない話となり、海外移住を勧める形で終わります。

 

日本社会が変わるのはシルバー民主主義が是正されるであろう30年後でしょう。それまでは分厚いお年寄り世代によってコンサバな政策や"とにかく自民党!"の理屈を超えたノリで政治家が選ばれるだけです。投票権に定年でも設ければ別の話ですが人権的観点から不可能でしょう。

 

というわけで日本のアレコレが納得いかない方はとっとと海外へ出る事をお勧めします。

日本の居心地がいいと思っているお年寄りの方が多か、彼らはせっせと投票に行っています。

 

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日本の年齢別人口分布。20代〜40代が突然目を覚まして全員が投票に行けば世の中が変わるかもしれません。しかしこれまでの投票率の推移を見ているとあまり期待できません。

 

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スウェーデンの年齢別人口分布。左が男性、右が男性。高齢者層はそれなりに多いが投票率が85%と高く全世代が投票をするので政治家はお年寄りだけをターゲットにした政策を展開することになりません。


お年寄りにとっては残業とか育児休暇とか男女平等ってどうでもいいですからね…それより年金や医療費や電車バスが安くなった方がいいのでそういう政策を好みます。そして政治家は票田となるお年寄りを見て仕事をします。というか首相をはじめ、みなさんお年寄りですし…自民党の三役の平均年齢が80台後半でしたっけ。

 

とにかく残業したくない、男性も育児休暇取りたい、と思うなら法律や社会の仕組みを変えなつつ、権利を行使できる雰囲気を国民が作らないといけません。

 

ちなみにスウェーデンでの残業時間上限は法律で年間100時間までとされています。日本では国の根幹である某省庁の官僚がコレを一ヶ月で達成してますからまだまだ厳しいでしょう。

 

つまり、冒頭の質問に対する回答は

 

「真面目に民主主義やろうよ」

 

となります。投票率4割台で民主主義を名乗れますか?学級委員を選ぶ時にクラスの半分以上が寝ていたらちょっとマズいと思います。

 

85%の投票率のスウェーデンを参考にするよりもまずはまともな民主主義国家になることが先だと思います。そしてこれは一夜にして解決できるものではないと思います。長期戦になるでしょう。子供の為、孫の為と思って現役世代は身を捧げることになります。

 

 

今、日本に不満を抱いている人がやるべきこと

 

とりあえず投票

若い世代の投票率が100%になれば政治家も若い世代の言う事を聞かざるを得なくなるでしょう。しかしこれがいつ実現するのか、どこにも保証はありません…なので我々はスウェーデンに来ました。5年住んで後悔はゼロです。1ミリもありません。

 

ですが今、投票することは30年後の日本の方向性に影響は与えられるはずです。自分の世代は理想の社会にならなくとも、子供や孫の為を思い、未来の日本の為に投票という意思表示はしておくべきです。

 

なので海外移住できる人はとっととしましょう。自動車、電機残業の理系職で英語が出来る方であれば私が全面バックアップさせていただきます。副業ですが事業として真面目にやっていますのでご興味があればご相談ください。

 

政治を他人事で済ませるな

もう一つ出来ること、というかやるべき事は

 

「政治を他人事として語らない」

 

ことです。

 

日本の人達は「政治家が悪い」とか「野党がだらしない」とか、とにかく政治家を悪く言い、うまくいかないのは全て政治が悪いからだ!という風潮があるように思えます。

 

スキャンダルが次から次へと起き、大臣がコロコロと変わる…外国から見てみっともないと思いませんか。

 

ですが、そんな政治家を選んでいるのは有権者のあなたなのです。文句ばかり言ってないで自分が政治家になればいいじゃんってことです。ですが現実は権力、地盤、金が無いと有力な政治家にはなれませんよね。

この辺りは教育が影響していると感じています。スウェーデンでは高校で政治の仕組みを深く学び、学校で模擬の投票が行われ、開票日と同日に高校生の投票結果が公表されます。

もちろん有権者ではないので実際の結果には反映されませんが、それでも世の中の有権者は高校生がどう感じているかを気にしています。

そして政治家は金や権力は関係なく国を豊かにできるのであれば誰だってよいとなるわけです。民主主義思想を叩き込む教育って本当に大事だなーなんて思います。

 

なんというか、日本の民主主義のことを思うと本当に詰んだ感じです。

働き方だけでなく、どんな国にも色々な課題がありますが、これを政治家が代表して解決していくのか先進国では当たり前となってます。

ですから大小の国難を乗り越えるにはきちんとした民主主義が機能しないと乗り越えられるものも不可能となってきます。

 

働き方改革、夫婦別姓問題、コロナ対策、色々課題はありますが全てに共通するのは政治であり、いずれも国民全員が参加して解決すべき事柄です。みなさんが当事者なのです。

小手先の対策を議論するのではなく、まずは土台となる民主主義の機能を備えるのが日本の急務です。

 

きっと30年後は普通の民主主義となっていることを願いますが、そうする為には今の現役世代が理想の方向からブレないように働きかけを続けないといけないんです。

 

日本維新の会だけじゃないでしょうかね、まともな野党って。彼らが唱えていることって本当普通のことです。他の野党って普通じゃないことばかり叫んでるんで、いやーホントこの国やばいよなーと思わせてくれて、「日本に帰ろう」と思わずに済むわけです。

そういった意味では私に後悔をさせないビジネス野党さんには感謝しかありません。

 

というわけで、小中学校の社会科の教科書を今一度読み直し、議院内閣制やら選挙制度やら、民主主義の仕組みを勉強し直して、お子さんがいれば一緒に投票の意味を考えてみてはいかがでしょう。

 

5年スウェーデンに住んで日本を眺めて日本の課題を語るとすればこんな感じです。出羽守でもなんでもいいです。またそういう訳の分からない言葉を作って型にハメて考えることから避けるのは日本人の得意技だと思います。

 

これをただの悪口と捉えるのか。なるほどそうなのか、と捉えるのか、それはこれを読んだお方の自由です。

私の下らないブログが日本の投票率向上に少しでも役に立てば幸いです。

 

気を悪くされた方、ごめんなさい。

 

すみません、ポジショントークになっちゃいましたね。

 

あ、でも日本って素晴らしい国だと思います。ゴミは落ちていないし治安は良いし。ご飯は美味しいし。でもこれらは全て表面的なことであって観光客にとっては完璧なんです。
でも教育費はかかるし男性は育児休暇取れないんですよねぇ…なので住むとなると…

 

おっと、今回はこの辺りでやめておきましょう。

 

続きはまたいつか。

 

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吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

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天気が良いのでストックホルム都心をお散歩

10連休7日目。連休前半は激しく活動したので後半は家でダラダラ。でも一日中家の中は厳しいので本日は電車に乗ってストックホルムど真ん中へ。

 

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旧市街には滅多に来ない。日本から来客があった時に仕方なく案内をしに来るといった感じ。2020年はコロナで誰も来なかったのでそう言えば旧市街に来る機会がなかった。

 


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旧市街にラーメン屋さんを発見!食べてみましょう。

 


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かなり美味しかった!ここは散歩がてらまた来ます。

 


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観光名所。やたらと狭い階段。

 


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旧市街は迷路みたいだし地面が凸凹していて子供達はスタスタ歩いてくれる。

 


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しかしいちいち絵になる景色だな。

 


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一駅離れたところにある公園。子供達のお目当て。

 


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都心の公園からは潤沢な予算を感じる。

 

連休もまもなく終了。つい一ヶ月前に9連休があったばかりだが休みはいくらあっても足りない!

 

次の連休は7月の夏休み。さて、何連休だろう。4週間休むので30連休か。

 

ここ最近は家族みんなで夏休みに何をするかずーっと話しています。

 

その結果、昨年同様スウェーデンの南の島へフェリーに乗ってキャンプをしに行くことになっています。2週間キャンプをする予定。

 

一度テントを貼ったら畳むのがシンドイのでなるべく長期滞在したいものです。

 

さて、まもなく14:30。妻の職場がすぐ近くでまもなく仕事を終えてこの公園に現れるはず。

 

木曜の14:30に家族全員揃うけどこれから何をしようかしら。

 

ではでは

 

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イースター休暇 10連休は有休?育休?それともその他休暇?

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スウェーデンは先週金曜と今週月曜がイースターの祝日で4連休。

学校は今週はお休み。学童保育は開いてるが多くの家庭は親が休みを取って一緒に過ごします。

なので私も10連休となり春スキーや森で料理を楽しんでいます。

イースターも伝統行事ですが、夏至祭やクリスマスと比べるとみなさんそこまで真面目にやっていない印象です。家庭にもよりますが。

つい1ヶ月前にスポーツ休暇で学校が一週間お休みとなり、私もそれに合わせて9連休を取ったばかり。

有休、小出しの育休で親は対応します。今回の私の休みは残業消化です。50時間ほど残業の貯金があるので火曜〜金曜の4日分を休むことで30時間程の残業時間を減らせることになります。

ですがまだ20時間程貯金があるので、たまに午前中だけで仕事を終わりにしたりとこの辺りは勝手に自分で調整します。

いちいち申請をして承認をもらうというプロセスも存在しません。

会社は従業員を信用して勝手にやれ!といった感じです。

今回の残業消化も完全に私の自己申告に基づきます。私が嘘をついて不正に休暇を得る事も簡単にできるでしょう。

ですが周りを見る限りそんなことをしている人は見当たりません。

会社が従業員を信用しているからです。

子育てと同じだと思います。

子供を信用していちいち叱らなければ子供は裏切ることはしません。

対して細かいことにいちいち口を出して怒っていると隙を見て不正を働こうとします。

日本とスウェーデンにおいての上司と部下の関係、会社と従業員の関係には驚くほど違いがあります。

親子の関係も違いがあると思います。

でも私は子供達に「早く寝ろ!」とか「歯を磨け!」とか「静かにしろ!」と怒鳴る毎日ですけどね!笑

スウェーデンに住んで早5年、無理なく子育てを楽しみながら生活できています。

 

ではでは

 

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