スウェーデンに移住した36歳妻子持ちエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

海外企業へ転職する為の具体的かつ現実的な5つのステップ ③CV=職務経歴書

今回はCV=職務経歴書についてです。

 

海外企業に転職をするのであれば、このCVというものが必ず必要になってきます。国内の外資系企業でも提出が求められる場合があります。CVとはCurriculum Vitaeの略で、ラテン語で「人生の物語」という訳になります。

また、CVの提出は突然求められるケースが多いです。転職とは必ずしも自分のペースでできるとは限らず、通勤時になんとなーく電車でスマホをいじっていて良い求人情報に出会う場合もあります。そこですぐにCVをパッと出せるようにしておかないと、周りのライバルに一歩二歩出遅れてしまいます。実際、私もそうでした。思いがけずスウェーデンの企業の求人と出会い、とりあえずパパッとCVを送りつけたのを覚えています。

「一生を左右する転職なんだからじっくり考えないと・・・」とやっているとライバルにおいて行かれます。海外での転職活動は日本よりも気軽でスピードも速いです。そのスピードに乗り遅れないようにしっかりと準備しておきましょう。一度書き上げてしまえば、後は時々アップデートするだけで良いのです。

求人を見つけてからCVを書いていてはまず間に合いません。じっくり考えるのはCVを送った後で良いのです。もっと言えば最終面接が終わって契約書にサインをするまではひたすら考えて良いのです。

また、転職する気がなくとも、CVを今から書いておいて損はありません。自分の経歴を客観的に見つめるだけでもそれはそれで価値があることです。

 

CVには決められたフォーマットはなく、自分の好きなように書いてOKです。ネットで「CV 書き方」で検索すれば多数出てくるので、それらを参考にご自身で書いてみて下さい。

ここではネットでは探せない、私が実際に外資系企業・海外企業へ転職する上で留意した3点をまとめてみます。

 

1.何をどれぐらい書いたら良いの?

社会人としての経歴、学歴、資格、語学レベルが最低限必要な情報となります。日本の履歴書と異なるのは時系列を逆に書くことです。つまり、現在進行形で行っていることが一番上に来ます。目安はA4で2枚。1枚目は職務経歴、2枚目に最終学歴、資格や特技、語学レベルをシンプルに書くと良いでしょう。

語学についてですが、第1章でも書いた通り、TOEICの点数は書く必要はありません。私も最初は書いていたのですが、昔イタリア企業のSkype面接で「TOEICって何ですか?」と聞かれて以来削除しました。

なので、English: Fluent Japanese: Nativeとだけ書いておけばOKです。実際にどれだけ話せるかはSkype面接ですぐにバレるので、あまりゴチャゴチャ書く必要はありません。

 

2.自社で使っている肩書きは正しく伝わらない

日本企業には"不思議な"肩書きが数多く存在します。例えば、担当課長、担当部長、主査、主事、参事、参与、特命○○・・・これらは私が日本で名刺交換をした際に、「ん?」と思ってしまった肩書きです。特命○○って本当にいたんです。高橋克典のドラマを思い出しました。正直、こういう人たちって、偉いんだか偉くないんだか分かりません。また、名刺を裏返すとみんな「Manager」と書いてありましたが、ここは要注意です。

欧米企業でのManagerの定義は、日本で言ういわゆる課長クラスのことで、部下の評価を行い、課の予算を管理し、採用活動にも絡みます。ところが、日本企業では部下のいない管理職もけっこう見かけますよね。いくら名刺にManagerと書いてあっても、それはその会社の中での都合であって、職務経歴としては正しい表現ではありません。

逆に、名刺にはそう書いていなくとも、欧米でのManagerの定義にあてはまることをやっているのなら、CVにはManagerと記載するべきです。そこを独自のへんてこな呼称で○×△#$ Managerと書いても、話がややこしくなるだけなので、シンプルに書きましょう。

管理職でない人たちにも、いろいろな肩書きが設定されていると思いますが、社内での肩書き・呼称はひとたび外へ出ると誰にも通じないことが多いです。私も、日本企業時代にProject Leaderという肩書きと言うか、社内での呼称があり、それをCVに書いていましたが、今になってそれはあまり良い表現ではないということが分かりました。大きなプロジェクトに各部署から担当者として選ばれるのがProject Leader(略してPL)だったのですが、これは部下を持つ訳でもなく、名刺に書かれるちゃんとした肩書きでもありませんでした。ですが、社内ではどれぐらい大きなプロジェクトのPLをやったとか、何回PLをやってきたかで、”できる・できない”の物差し的感覚がありました。

このProject Leaderという呼称ですが、一度目の転職をした外資系企業では意味合いが全くことなっていました。その会社でのProject Leaderは、「プロジェクト全体をまとめる責任者」を意味する言葉となっていて、これは管理職の仕事であり、経営陣へ直接報告をする立場の人でした。会社が変わると同じ呼称でも全く階層が異なってくる場合もあります。

 

・社内で使っている肩書き・呼称は、たとえ横文字であろうと世の中で一般的でない可能性がある

・部下がいないのであればManagerとは書けない

・適切な表現が浮かばないのであれば、「何人の組織のリーダーをやった」等、中身を具体的に記載する

 

3.CVは誰が見るの?

海外の企業は、日本企業と採用の仕方が大きく異なります。日本では、全く同じ格好をした就活生があちらこちらに現れ、毎年4月1日に、新入社員がドザドザっと入ってきますが、海外では働き始める時期は個人でバラバラです。もっと言えば、大学に入る時期も、卒業する時期もバラバラで、大学を出てからすぐに働く人もいれば、しばらくプラプラする人だっています。この辺の、スウェーデンの大学生や就職活動については別途書きます。なので、スウェーデンでは毎年4月1日に一括採用というのはありません。

また、海外企業では先行プロセスに人事はほとんど絡んできません。裏では予算等で関わっているのでしょうが、表に出てこないのです。実際に、私がスウェーデンの企業に採用されるまでに行われた面談は3回。1回目はSkypeで会社が依頼した人材斡旋業者(次号で詳細を書きます)、2回目は今の上司とSkype、3回目は現地へ飛んで今の上司とFace-to-faceの面接(これは次々号で)の3回でした。ですから、人事の人とは面接をやっていないのです。もちろん私のCVは人事部にも届いていると思いますが、採用活動において、明らかに実権を握っているのは今の上司(Manager)でした。

ですので、CVは将来の自分の上司となる人が最も興味深く読む相手となることを意識して書くと良いでしょう。つまり、同じ分野・業種での転職(例えばクルマの設計をやっていた人が会社AからBに移る)であれば、だいたいの話は同じ専門用語で通じますし、あまり心配する必要はないでしょう。

 

・海外企業の採用活動では人事部は表に出てこない

・CVを一番見るのは将来の自分の上司となる人

 

 

これまでの「言葉」、「文化」の理解を深め、「CV」まで用意ができれば準備OKです。いよいよ攻める段階に来ました。

次回は「求人探し」となります。この点について、具体的かつ現実的にお伝えします。”その手があったかー!”という内容になると思います。乞うご期待!


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