ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。
本日は、遥々日本より「多様性社会のワーク・ファミリー・バランス」を研究されている先生方がお見えになりました。
大阪大学大学院 言語文化研究科
教授 高橋美惠子先生
佛教大学 社会学部
教授 松田智子先生
国立社会保障・人口問題研究所 人口動向研究部
室長 釜野さおり先生
この研究は文部科学省より科学研究費が出ており、国から正式にバックアップを受けていることになります。
このような研究に私個人、また、私が勤める会社として国をまたいで社会貢献をすべく、弊社にて私と人事担当役員がそれぞれインタビューを受けました。
私がお話しさせていただいたのは概ね以下の通り。
・現在、過去の仕事内容
・10年弱勤めたホンダを辞めるに至った経緯
・2年勤めたBMW Japanを辞める至った経緯
・スウェーデン移住に至った経緯
・日本社会に対する不満、疑問
・スウェーデンでの子育てについて
・スウェーデン企業で働いてみて感じたこと
・スウェーデン人のキャリアの積み方
ボイスレコーダーの前で60分間もお話しするのは少し緊張しましたが、とても良い経験になりました。
日本でサラリーマンをやり、スウェーデンでもサラリーマンをやっているという点では貴重なサンプルになったのではないかと思います。
よく「行動力がある」と言っていただけるのですが、実際にスウェーデン移住に至るまではほとんど悩むことはありませんでした。
毎晩、子供が寝た後に妻と延々と話をする中で、自身の置かれた状況と可能な選択肢を冷静に並べ、その中から家族の未来が最も明るいものを選んだだけでした。
後は家を売ったり引越しの段取りをしたりと、まあ割と面倒くさいことがありましたが、やるべきことを淡々とやるだけでした。
ですから、夫婦で出したスウェーデン移住という結論は大して行動力がないんです。そもそも妻なしでは思い浮かばなかったアイデアですし。
逆に、最も行動力があったと言えるのは、ホンダを辞める時でした。何度も辞めるか辞めないかで悩みましたし、終身雇用から離れる不安が大きすぎて冷静に考えることができなかったと記憶しています。
思うに、職業(会社)選択の自由を事実上妨げる社会の在り方に問題があると思います。
それぞれの家庭が望むライフスタイルを実現できる柔軟な社会であるべきです。
こういった私の経験談が、少しでも今後の日本社会の発展につながればと願っております。
また、日本帰国時に講演をやっています。次回帰国は11月。詳しくはこちら。
http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2017/07/31/064616
↓先日、こんなものを発見。よく分からないが勝手に遊び出す長女。
チェックメイトー!と叫んでいました。
ではでは、またそのうち更新します。