ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。
↓毎週土曜は朝の8時から長女のスケート教室。朝早過ぎだろ…全10回で1万円ぐらい。
↓その後都心の公園で再びスケート。これは無料。駐車場が500円ぐらいしたか…
ものすごい早さで上達しております。既に妻より上手!妻ガンバレ〜!
その後は就学前学校のお友達と遊び今日は長女も私もヘトヘト。
2人で18時に寝てしまい、1時に目が覚めて今このブログを書いているわけです。
明日も朝からスケート教室なんだよなぁ…
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前回の記事で少し触れた、唯一の苦労している点で挙げたスウェーデン語。
ちょうど去年の今頃からSFI、Svenska För Invandrare=移民の為のスウェーデン語という、移民が無料で通える学校に通い始めました。
これもスウェーデンに住む人たちが納税した税金のおかげで、私達移民が自己負担無く通える制度なので通う度に感謝をしてきました。
私は昼間に仕事をしているので、火曜と木曜の夜間のコースに通い、最初は宿題が出たのかすらも分からないレベルでかなり不安だった記憶があります。
そして昨年8月末に一つ目のレベルが終了しました。
この段階で簡単な意思の疎通や文章のやりとりは可能でしたが、ネイティブのスウェーデン語は5%も分からないレベルでした。
その後、すぐに次のレベルに進級したかったのですが、4歳の長女と当時生後2ヶ月の次女をうまく寝かしつけるペースがなかなかつかめず、週2回、17時半〜20時の外出が困難となり、2ヶ月ほど休学。
11月より復帰しましたが、このクラスがちょっと変で…私はいつも五分ほど前に着席しますが毎回誰もいない。先生も10〜15分遅れてくるし、他の生徒も一人また一人と遅刻してきます。全員揃うまでずーっとバタバタします。
これ、スウェーデンにたーくさんあるSFIのうちの一つ、そのまた一クラスの話ですので、決して一般化してませんよ。
※こういうことを書くと、在スウェーデン日本人より「私の語学学校ではそんなことないわ!◯+<�¥!!」のようなご指摘を受けます。
というわけで、金を払っているわけでもないし、文句があるなら去るべきだと思い、通うのを辞めてしまいました。
ちょうど仕事も忙しくなってきた頃ですし。
そこから2ヶ月ほどは会社の優しい人を捕まえて、「ねぇ、これって何て言うの!?」という調子で色々と覚えました。
最近は、思春期に覚えるような辞書に載っていない言葉ばかり覚えています!笑笑←これも重要!
ですが、やはり語学学校に通っていた頃と比べて明らかに上達速度が落ちています。
毎晩せっせと勉強している妻を見ていると、このままではマズイ…と思うように。
そこで何か他にスウェーデン語を学べる環境がなないか探してみました。
すると色々とあるんですね。ここでは割愛しますけど。
んー、でも高いんですよ、分かってはいましたが。
そこで様々な選択肢を整理し、星取表を作って上司に相談しました。
相談というか
「私がスウェーデン語を話せるようになることは会社の利益につながるので会社で私のレッスン代を負担するべきです。」
というお願いをしました。
もちろん、金額は青天井というわけにはいかないので、常識的な範囲で予算を見積もり、自分と会社双方にとってベストと思われる選択肢をプッシュしました。
するとその日の内にOKが出ました。
私の会社には200人ほどの社員が在籍していますが、日本人は私一人ですし、スウェーデン語が話せないのは私のみです。
もちろん皆さん英語は話せますし、私がスウェーデン語を話さなくてもまあやってはいけるでしょう。
しかし、情報が飛び交う毎日で、スウェーデン語がキャッチできないのはかなりのデメリットです。
ですが、語学にまつわる研修のようなものも用意されていませんし、総務課もありませんから誰も何もしてくれません。
ですから私が、他社はどんな制度があるとか諸々を調べて会社側へ提示する必要があるんです。
このようなProactiveな姿勢は自然と身につき、今となっては当たり前となっていますが、ホンダ(新卒)を辞めてBMW(前職)に転職した当初はけっこう苦労したことを思い出します。
待っていても仕事はないし、自分で会社の為にやることを仕事として創造していくんです。
BMWにいた時も、今の会社でも上司から
「コレやっておいて!」
と言われることはほとんどありません。
プロジェクト等、自分が所属するチームがどこを目指していて、自分が何をするべきかは各自が勝手に理解し、勝手に進めるのです。
その方向性がズレていないかを確認するのがミーティングの場であって、決して単なるトップダウンの進捗管理ではないんですね。
極端ですし無理矢理一般化しますが、スウェーデン・ドイツのProactiveな働き方と日本のPassiveな働き方に大きな違いがあります。
※部署、企業や業界によって様々なのは分かっていますよ。
というわけで、自分がやりたいことがいかに会社の方針と合致していて、上と話をしてそのやりたいことにどう予算をつけていくかが、仕事そのものだと思っています。
誰かに命令されたことをこなすのが仕事ではないと思っています。
例えば出張も同じです。BMWの時も今の会社でも、上司から
「◯◯に行ってくれる?」
と言われたことはありません。ホントに一度もないんです。
状況を踏まえて自分で判断をするんです。
もちろん出張の申請が必要ですが、それも
「このプロジェクトが◯◯な状況なもんで◯◯へ行って◯◯をする必要があります。ダメなら◯◯までに言って下さい。」
と申請します。これなら相手の返信の手間も省けますし、期限までに返答がなければ申請は通ったと解釈し、航空券なりを発券します。
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さて、話を元に戻して語学学校。
再来週から始まるのですが、ストックホルムの中心にあるBerlitzに通います。
日本にも沢山あると思います。
週一回3時間、3ヶ月で費用はザッと20万円ほど。
Swedish For Expatsという「駐在員の為のスウェーデン語」という講座に通います。
私は駐在員じゃないんですけどね…
とにかくこれなら少なくとも先生は遅れて来ないでしょう!
しかし、この金額を安いと捉えるのか、高いと捉えるのか、どちらが正しいと思いますか?
考え方は色々とあると思いますけど、私が現在会社で担当しているプロジェクトは創立以来最大規模ですし、今後、億単位の売上が見込まれています。
直接的ではありませんか、社内でのコミュニケーションが円滑になり、そのプロジェクトの精度を少しでも高めることにつながるので、その売上に比べたらほんの一部。
つまり"安い"と考えられます。
まぁ海外出張なんてしたら出張費で軽く50〜100万円ぐらい飛びますからねぇ…
↓BMW在籍の2年で出張費いくら使ったんだ…
しかし、何よりもまずは結果が重要です。仮に3ヶ月後に完璧にスウェーデン語を話していたら激安ということになるでしょう。
費用対効果は短期的、中長期的に測るべきです。
一方で、個人で負担するにはけっこうな金額であるのも事実です。
3ヶ月で20万円は決して安いとは言えないでしょう。
但し、どんな会社でも従業員は自己啓発としていくらかを会社に負担してもらえる権利があります。
BMWの時もそうでした。年間10万円弱までなら自分の好きな研修に充てて良いと規定がありました。
暇な時に職務規定を眺めていたら書いてあったので早速使ったのを覚えています。
それでISOやTS16949の品質保証規格について外部機関に通いました。でもってその後の仕事に"超"役立ちまし、今でも非常に役に立っています。
当時のテキストは今でも大切に保管しています。
20万円ともなると、日本人的感覚からすると「会社に費用を負担してもらって…」と考えがちですが、スウェーデンやドイツではそういった考え方はただただ消極的に映り、いわゆる"使えないヤツ"となるでしょう。
"自分で考えて勝手にやれ。結果に責任を持て。"
言うなればこんな感じですかね。
でもってこれは娘が通う就学前学校で既にこの雰囲気は感じ取れます。
話が脱線し過ぎなのでこの辺でまた元に戻します。
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先日、そのBerlitzの先生から電話があり、15分ほどのレベル確認テストがありました。
名前は?
どっから来た?
どこに住んでる?
仕事は?
先週の仕事は何をした?
何故スウェーデン?
スウェーデンに来てなかったら何してた?
(この質問は英語でも日本語でも難しいよ!)
と、聞かれたのはこんな感じです。
で、最後に私のレベルを伝えられるのですが、
Level 1 = 何も分かりません
Level 10 = ネイティブ
の中でLevel 5を獲得できました(^^)
既に50%まで到達していたとは!!!
私はフルタイムで語学学校に通えるわけではないので、先生にも驚いてもらえました。
ですが、妻は現在育児休暇中で、通信教育でスウェーデン語を勉強していると「ズルい!」感じるわけで、私が受ける投資を妻にも分けないといけないのです。
私ばかり上達してもダメですからね。
この語学学校で習ったことを家で妻とともに復習していければ良いかなと思います。
Berlitz、早く通いたいな(^^)ワクワク。