ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。
↓語学学校の教室からの眺め。
昨日の夜の語学学校でのことですが、生徒は私ともう1人だけで、その方がエストニア出身ということもあり、バルトの道というのが話題になったのですが、、、
みなさん、バルトの道ってご存知ですか?
"バルトの道とは、1989年8月23日に、ソビエト連邦の統治下にあったバルト三国で、独立運動の一環として行われたデモ活動。人間の鎖のひとつ。
およそ200万人が参加して手をつなぎ、3共和国を結び、約600km以上の人間の鎖を形成した。このデモンストレーションは、バルト三国のソ連併合を認めた独ソ不可侵条約秘密議定書締結50周年を期して行われ、三国が共通の歴史的運命を共有していることを、国際社会に訴えるために行われた。"
引用元 Wikipedia↓
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/バルトの道
いやー、昨晩、たまたまこの話題になった時に、先生とそのエストニアの生徒から
「え、あんた知らないの?」
的な視線を浴び、かなり気まずい思いをしました…
もちろん私の無知を恥ずべきなのですが、これって世界史の授業でやったんですかね…?(私、世界史がホントに嫌いで、確か成績は常に2でした)
十字軍とか◯◯朝△△(例 ウマイヤ朝ペルシャ)とか習った記憶はありますけど、こんなの実生活において全く話題にならないんですよね。
そもそも何年前だよって話だし、正直
「そんなヤツホントにいたんか?」
と当時思っていました。今でもそう思ってます。
なので世界史の授業中は机に忍ばせていた月刊ヤングマシンを読んでいました。
(当時、ヤマハから発表されたYZF R-1に衝撃を受けました)
とにかく、遠く何百年、何千年も前の歴史を学ぶのも大切なのかもしれませんが、割とつい最近起きた事件を学ぶべきなんじゃないですかね。
いわゆる近代史ってヤツですよね。
中学校の時の社会って、確か明治維新以降はテストに出なかったと記憶しています。教科書も数ページしかなかったかと。今はどうなのかな?
これ、おかしくないですか?日本って第二次大戦時にかなり色々やりましたよね。それにほとんど触れずに邪馬台国とか卑弥呼とか勉強している場合ではないのでは…!?
バルトの道に話を戻すと、1989年と言えばベルリンの壁が崩壊した年で、これぐらいは私でも知っていますが、欧州各地で色々なことが起きていたわけですね。
せめて自分の父母、祖父母の時代に世界で何が起きていたかぐらいまともに知っておきたいなーと思います。
今後、国際化の加速を想定するのであれば、日本の英語教育もアレですけど、近代史の教育も見直すべきかと。
先進国の人間であれば、誰とでも英語で普通に会話ができ、歴史的イベントは抑えておかないと"コイツ教養足りないヤツ"と思われて色々と苦労することになります。
しかし、世界中の人達から日本人は「英語なんてベラベラでしょ」と勝手に思われてます。
何故そう思うのかと彼らに聞くと、
「日本企業の世界進出ってすごくね!?どの国でも日本製の家電も車もあるじゃん。だから英語なんて楽勝でしょ!?」
と思われているんですよ!
このギャップはなんとかせねば。
私もどんなに機械設計ができ、品質保証の知識があろうと、バルトの道を知らないと"そういうヤツ"になっちゃうんですね。
枕草子とか鎌倉幕府とか古今和歌集とかよりも知ったおかないといけないことが沢山ありますね…
ではでは