ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。
昨日はブログを書いている途中で眠くなってしまい、中途半端なところでアップしちゃいました。
とりあえず昨日行ったカフェからの眺め。ストックホルム都心方面。んー、首都だけど建物が少ないなぁ…
さてさて、昨日のブログ記事ですが、プレスクールの話には続きがあるんですよ。
↓昨日の投稿
長女のプレスクール最終日 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ
長女は確かに昨日が最終日だったのですが、それは今まで通い慣れたところが最終日でして、週明けからは別のプレスクールに通います。
(ところで、過去の記事では就学前学校と書いてきましたがプレスクールと同じです)
長女が通っているプレスクールは私立で会社が運営しており、他に4〜5校ほどのプレスクールを持っています。
(スウェーデンの教育費は無料だがプレスクールまでは有料。親の収入にもよるが我家の場合、2人で2375kr=約25000円ほど。ほぼ同額の子供手当が国から支給されるので事実上無料とも言える。自治体により違いがあるかもしれないので"スウェーデン全土"でこうなっているかは不明。)
夏休みシーズンに入ると通う子供達が一気に少なくなるので、子供達の人数に合わせて4〜5校のプレスクールの稼働率を調整します。
つまり、4〜5校全部を開けるのではなく、1〜2校のみ開けてそこに子供達を集中させます。
なので長女(と次女も)は来週だけいつもと違うところに通います(妻は来週いっぱい働いたら夏休み)。でも新しい場所で不慣れになることは間違いないのでいつものプレスクールからも先生が派遣されます。
ですから、5〜6月頃になるとプレスクールに7〜8月の期間中、子供をいつ通わせるのかを伝えないといけません。先生達の夏休みの取り方にも関わってくる話なので、ここは精度良く伝えないといけません。
実際に我々も先週(直前…汗)になってプレスクールに子供達の夏休みの予定を変えたいと申し出たところちょっと嫌な顔をされました。しかし、当初の予定よりも休みが増える方向だったので問題無し。
左が変更前、右が変更後。上段は長女で下段が次女。V28〜33はカレンダーウィーク(ご不明な方はググっていただいて…)。緑のところが"休みますよ"の日。
スウェーデン人にとって夏休みは人生における最優先事項と言っても過言ではないでしょう。その予定に変更を加えるというのはややセンシティブな話といえるかもしれません。
また、仮に子供達は夏休みを一切取らないということも理論上は可能になってきます。こんな感じで極めて合理的に夏場のプレスクールの運用が行われています。
日本で言われている働き方改革ってこういうところまで範囲を広げて考えないといけないと思います。社会の在り方、個人が生きやすい世の中にするには会社と社会の役割をどのように分ければよいのかなどなど包括的に議論を進めるべきです。
単に残業やめようとか、男性の育休を義務化しようという話はどうしても小手先の付け焼き刃的対策にしか見えないんですよね。悪いことだとは思っていませんが、根本的な歪が社会に存在するとすればまずはそっちをどうにかしないと別の形で問題が出てくるだけなのでは。
「どういう社会にしたいのか」が先に来るべきであり、「その為にどういう制度が必要で、企業と行政の役割分担はどうあるべきか」が次に来るべきで、その手段として「残業減らそう、男性の育休義務化」となっているのであればいいのですが。
ちなみにスウェーデンでは男性の育休は義務化はされていませんよ。まぁ、事実上の義務化とも言えるレベルですが、"男性が育休を取らない自由"だって保証されているとも言えます。
ちなみにスウェーデンの男性の育休取得率は9割以上。私も昨年4ヶ月の育休を取りました。しかも復帰後に出世もしました。
カネカの話とは180℃異なる世界です。
↓詳細はこちら
復帰と同時に出世した 日本人パパの「スウェーデン育休」体験レポ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
長くなりましたが、我々夫婦の夏休みの取り方は別途書きます。
さてさて、今日はちょっと面白いお出かけ。
元気があれば今夜ブログを書こうかなと。
ではでは。
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