ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。
昨日こんなツイートをしたんですよ。
長女がスウェーデンの小学校に通い始め、学校からアプリをダウンロードするように言われた。
— Tomoya Yoshizawa (吉澤智哉) 🇯🇵⇨🇸🇪 (@livinnovation) 2019年8月25日
このアプリで欠席連絡や学童保育の時間申請が可能。連絡事項、年間行事予定、先生が書くブログも閲覧可能。
連絡帳とかプリントはこちらには存在しない。日本の小学校はどうなのかな??もしかしてまだ紙…?
そしたらリプをいくつかいただきましてね、日本はアプリはおろか、未だにプリントが主流のようですね。
欠席の連絡は近所の子に連絡帳を持たせて先生に渡してもらうとかってホント私が30年前に小学校へ通っていた頃と変わっていません。
これだけスマホが普及しているのにどうしてこうなんでしょうね??
スウェーデンは既にアプリが当たり前で、同僚に「日本は未だにアプリが無くて紙でやってるらしーぜ」なんて言うとみなさん眉間にシワです。
私の主観ではありますが、日本社会の雰囲気として、「どうせ抵抗しても無駄だ」という諦めムードをいつも感じるんです。
これは今回の学校アプリに限った話ではなくて、学校でも会社でも長く続いた伝統に触れると、みなさん正直クソだと思っていることでも波風立たせると面倒だからそのままにしておこう的な空気を感じます。
また、リーダーと呼ばれる人が改革の先頭に立つのではなく、表向きは保守的で他のみんなの意思を汲み取りうまくガス抜きできる人が"デキる人"になっている気がします。
日本で働いていた頃はしょっちゅう感じてました。紙をわざわざ印刷してサインもらってまたスキャンとか…いや、特別な契約書だとかならまだ分かりますが、そんなの「オンラインでやっちゃえばいいじゃん!」的なことを言うと何故か総スカンを食らうんですよね。
私は日本にいた時、こういう点で相当苦労しました。
私は元々直球で物事を言うタイプですし、合理的なことばかり考えるタイプなので、そういった長いものに巻かれる人からは嫌われてきましたし、リーダーとされる表向きは保守的な人からは「もっと大人になれよ」と言われ、日本企業では楽しく生きていく道を失いました。
ですので、このめちゃくちゃな伝統=アプリじゃなくて紙を使うことは理解できるというか、結局保守層が分厚くてどうしようもないというのはまあ仕方ないのかな、と。
が!!!もう2019年ですよ?
子供の欠席連絡すらスマホでできないってヤバイんじゃないですか!?
うーん。
しかし、何故にこんなに日本は世の中が変わるのが遅いのか…色々と考えているのですが答えが見つかりません。
キャッシュレスにもならないし、学校のアプリも無いし(あるところはあるんでしょうけど)。
※ウチの学校にはあります!的な特異な例をわざわざコメントに書く必要ないですからね。社会全体の話をしてますから。
いやー、マジで学校のアプリさえないとかって信じられない…不便でしょ。
保守層の中に紛れている隠れ改革派を呼び覚まして時代を変えていかないと日本って世界から置いていかれると思います。
さてさて、もう一つ別のツイート。
トランプ「安倍が米国で余ったトウモロコシ全部買うって」
— Tomoya Yoshizawa (吉澤智哉) 🇯🇵⇨🇸🇪 (@livinnovation) 2019年8月26日
安倍「政府ではなくて民間企業が買うんです」
トランプ「でも民間企業は政府の言うこと聞くからな。俺の国とはちょっと違うんだよな。」
世界からはこう見られてます。本物の民主国家なら全国でデモ起こすレベル。 https://t.co/3hgZyHvXJ1
こんなのみなさん許せるんですか?中国が要らない物を日本が強制的に買わされるんですよ。別に特別需要があるとも聞いたことないし、いったいその大量なトウモロコシを何につかうのでしょう。遺伝子組換えとの情報もありますね。
これ、スウェーデンだったらトウモロコシの不買運動になると思うな…。
日本国民、総理大臣からも外国からも舐められ過ぎだよ…。
今日はアプリとトウモロコシのおかげで、一人の日本人として悲しい気持ちになりました。
↓今日は28℃もあって暑かった…今週で夏っぽい気候は終わりだろう。
ではでは。
■ このブログを書いている人
自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ
■ 日系企業・大学によるスウェーデン現地視察・リサーチをお考えの方へ
これまでストックホルムにて講演やインタビュー等数多くのご協力をさせていただきました。
取材等のご相談はお気軽に tomoya.yoshizawa@liv-i.se までご連絡下さい。
(私からの返信が迷惑メールに分類される場合がございますので、メール送信後数日経過しても返信が無い場合は迷惑メールやスパム、Junkフォルダ等をご確認下さい)
ご協力の一例
日本テレビに出演し、スウェーデンのキャッシュレス社会について解説しました | LIV INNOVATION
【活動報告】川崎重工様のスウェーデン視察をサポートしました | LIV INNOVATION
【活動報告】NTTデータ経営研究所様より「キャッシュレス社会」について取材を受けました | LIV INNOVATION
【活動報告】中部経済同友会様に「スウェーデンの労働環境とその実態」のレクチャーを行いました | LIV INNOVATION
■スウェーデン移住にご興味があるお方
お問合せはこちらをご覧になってからどうぞ。
〜本ブログについて〜 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ
あなたのスウェーデンへの移住を実現させます