スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

スウェーデンで個人事業主として確定申告をする方法

ふぅ~、2018年10月にLIV INNOVATIONを起業して以来、ずっと不安に思っていた確定申告をさきほどやっと終えました。ここ数年で一番の達成感です。本業のエンジニアとしての仕事での達成感とは比べ物にならないレベルですね。

 

さて、ここでは自身の備忘録も兼ねて簡単に流れを記載しておきます。また、ここでの話は個人事業主(Enskild firma)の話で合って株式会社(Aktiebolag)ではないのでご注意下さい。

 

そもそも、確定申告(Deklaration)の部分だけ切り取って話をするのは少々難しく、前段階として起業の手続きがあり、その後はBookkeeping(簿記?)を正しくやっていることを前提に話を進めます。

 

私はBookkeepのソフトはBokio - Gratis bokföringsprogram, fakturering och löneprogramを使用しました。基本的に無料で使えるソフトですが、あれこれ相談に乗ってもらったり、それこそ確定申告を手伝ってもらうとなると数万円の料金が発生します。

 

【確定申告を始める前に】

1 会社の口座の額とBookkeepソフト上の金額が一致していること

もしズレているとなればどこかに間違いがあるのでそれを修正しないといけない。

 

2 領収書等が全て保管されているか

領収書等、会計に関するものは7年間の保存義務がある。オンラインの請求書や領収書はスクリーンショット等で保管。印刷してファイリングまでしておけば完璧だと思うが私はそこまでやっていない。要は後に税務署に突っ込まれた際に彼らが納得する形で説明ができることが重要。自分がやっていることの目的を常に把握しておくことが重要。外国語だからといって、"何をやっているか分からない"というのは言い訳にならない。

 

3 付加価値税申告(Momdeklaration)を終えておく

確定申告より後にやることが可能な場合もあり、実際に私もこれに該当したが先に終えておいた。Momsの申告は毎月、4半期に一度、年に一度と頻度を選べるが、売上の大きさ等で制約がある。勘違いや誤解により申告漏れがスウェーデン人の間でも頻発しているので要留意。

また、スウェーデン国内の取引、EU域内、EU域外と取引のエリアに応じてMomsの扱い方が変わってくることも留意すべき点。Momsはとにかく複雑。でも間違えるとペナルティが発生するので自信が無い人はプロの会計士にお願いするしかない。私の場合は会計士を付けることなく自分でやり切った。

これもBookkeepのソフトから必要な情報が得られるし、専用のファイルを出力できるのでSkatteverket(税務署)のHPで簡単にアップロードできる。承認はもちろんBank ID(電子決済のこと)。

 

4 Årsbokslut(年末会計?日本語訳不明)

会計を締める作業。これもBookkeepのソフトで行う。ソフト上のプロセスに従えば作業自体は簡単だ。但し、各売上や支払いが後にどういった項目に分類されているかを確認しておくこと。プロの会計士でもないので、全てを完璧に理解する必要は無いが、せめてどんな項目があるかぐらいは把握しておこう。

 

 

【確定申告はいつやるの?】

毎年3月上旬から確定申告が可能となる。最終日は5月上旬なので、この2カ月の間でしか確定申告はできない。私はとにかく不安だったので年明け早々に上記4のÅrsbokslutを友人の協力を得ながら終えた。その過程でMomsdeklarationを行う為にMomsregistrationを急いで行い承認を得た。

 

※起業当初私はMomsの取扱いを申請しなかった。スウェーデン国内での売上げが30000kr以下であればMomsの取扱いを省略できるからである。しかし私は昨年、日本のクライアントにMoms=付加価値税25%を請求してしまった。これを正しく処理する為にMoms取扱いの申請をする必要があった。

 

 

【具体的手順】

個人事業を副業として行う場合、つまりFA-Skattに分類される場合の確定申告のイメージは以下の通り。

A 本業:会社員としての税申告

B 副業:個人事業主としての税申告

確定申告はAとBを同時に行う。

 

つまり、Skatteverket(税務署)は一人の人間が2つの税申告をまとめてやっているという位置付けで扱う。株式会社であれば二つの確定申告となるが、個人事業主の場合は一つの確定申告となる。

 

① Skatteverket(税務署)HPから個人ページログイン

これは簡単。Bank IDでいつものようにログインすれば良いだけ。誰でも簡単に確認ができる。

 

② 本業の収入やその他ローン減税等の項目を確認

項目を眺めれば誰だって何のことかが分かるレベル。

 

③ 続いて副業での利益や社会保障費等を記入する

ここが少々厄介。ここで必要になってくるのがNE Bilaga(日本語訳不明)というもの。これは先ほどの記載の通りBookkeepソフトでrsuファイルを出力しSkatteverketのHP上でこれをimportするか、Skatteverket上のオンラインプログラムで一つ一つ項目を記入していくかのどちらかだ。私は後者のやり方で行った。具体的にはSkatteverketの↓が参考となった。特にExampel Håkans motivlackeringを見てみたらNE Bilagaが何のことなのかが分かった。

Hur du fyller i NE-bilagan | Skatteverket

日本でも同じものが存在するはず。しかし私は会計知識がゼロなのでそれが何と呼ばれるものなのかが不明。。。

 

しかしこのオンラインのプログラムが優れもの。Bookkeepソフトで得られた情報を項目ごとに数字を記入していくだけ。最後にワンクリックで社会保障費(Egenavgifter)を計算する機能があるので、これをポチっとすれば利益から社会保障費が引かれて最終的な所得が計上される。本業での稼ぎの額にもよるが、私の場合は4割近く持っていかれた・・・トホホ。

 

④ 最終確認をしてSkicka in(送信)!!

最後に全体像を眺め、自信があれば送信。これもBank IDでできる。

 

 

かなり大雑把だがおおまかな流れはこんな感じ。個々によって条件ややることが多少変わってくるが、今後スウェーデンで起業する方の参考になればと思い書いてみた。

 

まさか自分が異国で個人事業主の確定申告をやるとは全く想像すらしていなかった。しかし、何事も経験。自ら課したこの試練を乗り切ったことでまた一つ自信につながったし、スウェーデン人の友達にもアドバイスができるようになった。

 

まぁ、まだ申告をしただけできちんと受理をされた訳ではないので喜ぶにはまだ早いのだが。。。

 

Skatteverket以外にもこちらのサイトが非常に参考になる。私も穴が開くほど読んだ。

"För dig som driver eller vill starta företag"=会社を経営している人またはこれから始めたい人の為のサイト

https://www.verksamt.se/

 

 

ご意見・お問合せはこちらまで↓

 

LIV INNVATION代表 吉澤智哉

tomoya.yoshizawa@liv-i.se

 

 

 

■「スウェーデン移住チャンネル」登録をお願いします!!

YouTube

 

 

■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。

自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

■スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ

スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION