日本で流れているスウェーデンのコロナに関する情報が少々偏っている印象を受けましたので、本ブログにも私の分かる範囲で情報をまとめておきます。あと適当なことを言っているユーチューバーも散見されるようになってきたので・・・。
「スウェーデンは緩い。何もやっていない。」
と思っている人はヤバい人です。世界で起きている事実を正しく入手できていません。
確かに就学前学校(幼保一体の施設)や小中学校は開校していますが、高校以上は通信教育となっており、多くの会社では在宅勤務となっています。失業率も上がり、倒産する会社も増え、他の国と同様大変なことになっています。
私自身、会社からは時短勤務を命ぜられ、給与は8割となりました。しかしそこに政府からの補助が15%入るので結局普段と収入はあまり変わりませんが、これがいつまで続くのか、スウェーデンの財政事情次第となり、決して楽観視できる状況ではありません。
また、「スウェーデンは死亡率が高い!マスクをしないからだ!」などと、自国の”当たり前”を振りかざし短絡的な解釈で終わる人も大変多く見受けられます。個々の国によって事情が異なりますし、問題可決へのアプローチも異なって当然です。
国同士の不毛な非難合戦をするのではなく、互いに学べないものでしょうか。
そもそも、日本で偏向報道がされていると感じた理由ですが、ここ数ヵ月、数々の日本のメディアから取材を受けたのですが、どうやら筋書きが予め決まっており、それに合わせ込む為のサンプルとして私を出演させたいという意思を感じたのです。
スウェーデンはご存知の通り、周辺国とは異なりロックダウンをしていません。日本と似たような状況なのかもしれませんが、世界中でロックダウンをしていない珍しい国同士として、日本のマスコミは何かとスウェーデンを比較対象にしたいようです。
時にスウェーデンを持ち上げたい、時には叩きたい。日本での風の吹き方でスウェーデンがやっていることを都合よく解釈して日本のお茶の間に流したいと感じることが割とありました。
もちろんそうでない媒体も沢山あるとは思いますが、しかし、共通しているのが私が取材を受けた日本のメディアはいずれも自ら直接スウェーデン政府や機関、スウェーデン人の取材をしない点です。私の偏見かもしれませんが、結局は現地在住日本人の声を拾って、それをスウェーデンの現状としています。
これって皆さんはどう思いますか?
逆に考えてみてください。
日本のことを正しく海外に発信したい場合、日本に住んで数年の外国人が日本を代表して発信していいと思いますか?もちろん中には数年で日本語や日本文化に精通している人もいるでしょうが、そんな人は稀ですよね。
ですから私はYouTubeでスウェーデンで流れているニュースを脚色せずに配信することにしました。これぐらいであれば私にもできることです。かなり短く要約していますが、決してウソではありませんし、後は受け手となる皆さまがどのように解釈をされるのかは自由です。
以下、スウェーデンにおけるコロナ関連の動画を数十本上げてきましたが、ここでは代表的なものをいくつか貼っておきます。日本で流れているニュースと違いがあるかは私には分かりませんが、これがスウェーデンで起きていることです。
また、YouTubeでも同様ですが、コメント欄に「ブログかよ!」ってぐらいの長いコメントを書いて下さる方が頻繁に現れますが、私の発信する内容に何か不満がある、もしくは批判をしたいのであれば、実名とお顔を公表していただかないとちょっとまともに相手ができません。
真面目な話をする相手とは、少なくともお名前とお顔が分からないと文字通りお話にならないというのが私の考えです。
世間に名前や顔を公表できないのであればtomoya.yoshizawa@liv-i.seまでどうぞ。
コソコソと他人の悪口を書くのではなく、正々堂々と生産的な議論をしたいと思っています。ですので、支離滅裂な誹謗中傷や的を得ない批判はスルーです。
批判をされるのが嫌だというわけではありません。人それぞれ考え方は違って当然ですから、私も価値観の違う人から学ぶことが多くあるので、考えの違う人と議論するのは非常に勉強になり必要不可欠なものです。
ですが、最低限のマナーを守れない人とは話ができません。
しつこくなりましたが、よろしくお願いします。
あと、「いつも見てます!頑張って下さい!」みたいな応援?コメントも不要です!
大人に向けて発信しているので大人同士のまともな議論をしましょう。
また、メディア関係者の方、取材はいつでもOKです。ですがその前にせめて以下の動画だけでもご覧いただければと思います。知識ほぼゼロの段階で「全部教えてちょーだい」は困りますので。
Forbes Japanに寄稿した記事もありますので合わせてどうぞ。
新型コロナ対策で独自路線を貫くスウェーデン その理由と現在地
https://forbesjapan.com/articles/detail/33790
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■ このブログを書いている人
吉澤智哉
2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。
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