スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

2021年夏休みの思い出

今年も昨年に続いてスウェーデン南の島Gotlandへ行ってきました。

今回もテントでキャンプ、2週間の旅行です。

旅費、キャンプ場滞在費などは最後の方にまとめてあります。

 

ちなみに私の夏休みは6月最終週から7月末までの33連休。妻は7月頭から8月一週目までの37連休です。我家は毎年7月に夏休みを一カ月ほど取ります。

日本的には「は?一カ月?」でしょうが、スウェーデンでは一カ月なんてまぁ当たり前です。日本人、働き過ぎです。人生一度きり、もう少し休みましょうよ。

 

それでは旅の模様を写真で振り返っていきましょう。

 

No description available.

昨年と同じキャンプ場。今回陣取ったのはココ。左手がキッチン用テント。右手がリビングと寝室。車はAudi A6 Avant、コレに屋根上の箱をつけてギッチギチに荷物を詰め込んでいきました。しかしこの車最高です。

 

 

No description available.

裏側が森。表側には木が生えているのでちょっと隠れてます。特に明け方に直射日光を避けられる位置取りをするのが基本。でないと明け方にクソ暑くて起きる羽目になります。水捌けも大事。雨が降った時に水がどこを流れるのかを想定しながらテントの位置を決めましょう。

 

 

No description available.

今回はこのタープも使ってみました。白いテーブルも勝手に私物化しちゃいました。日本だと文句言われそうですけど、ココはスウェーデンなので。

 

 

f:id:sverigeyoshi:20210805012210p:plain

紫陽花を家から持参。キャンプに植物を一つ置くだけでだいぶ華やかになります。家を空けている間、ご近所さんに植物の水やりをお願いしていたのですが、さすがに毎日はお願いできないので紫陽花だけ持ってきました。紫陽花は毎日水をやらないとダメなんですね。。。

 


f:id:sverigeyoshi:20210805012226p:plain

装備の紹介。まずはキッチン用のテント。今回はコーヒーメーカーを持参!2週間毎日飲むので家と同じ味がどうしても欲しかったんです。ちなみに電気を使えます。

右端に温度計が見えますが、日中の最高気温はだいたい25~30℃程度。湿度が全然無いのでうっすらと汗をかく程度で、朝シャワーを浴びて夜はそのまま寝ても気になりません。私はね。体が全然ベトベトしないんですよ。最高です。

スウェーデンに移住してよかったと思う理由の一つは夏です。東京の頃、夏は暑すぎてもはや憂鬱。今、スウェーデンではエアコンの無い生活を送っています。窓を開けるだけで家の中は快適な空間となります。最高ですよ。

冬も思ったより寒くありません。日本は温暖化の影響が夏に来ていますが、スウェーデンは冬に来ています。昔ほど気温が下がらず、雪が全然降らなくなってしまいました。

脱線しました。キャンプの話に戻りましょう。

 

 

f:id:sverigeyoshi:20210805012331p:plain

ここがキッチン。 ガスコンロは便利。各種調味料や、下の棚にはアレコレ置いておけます。2週間もいるのでフル活用。

 

No description available.

今回は焚き火台を持参。直径60cmもあって車に積むと場所を取るのですが、料理にも焚き火にも使えるので効果抜群!これはマストアイテムです。

 

 

No description available.

続いてリビングと寝室。真ん中はマットを敷いてゴロゴロできるようにしてあります。ここでトランプをやったりします。 両脇に一つずつ寝室があります。

 

 

No description available.

 寝室の一つは子供達用。4歳の次女はたまに夜中に起きるのですぐ隣で妻が寝ます。右端の黒い丸いのはスピーカー。割と大音量(日本なら注意されるレベル)で音楽を流してもOK。スウェーデンのいいところ。

 

 

No description available.

反対側の寝室は私が寝るベッドと各自の収納スペース。ベッドの下に着替えやその他諸々が置かれます。 

 

 

No description available.

そう言えば、お隣さんはユニークなテント。ワーゲンバスのテント。と、ホンモノのワーゲンバス。そう言えば去年も来てたな。ということで話しかけてみたらすぐに仲良くしてくれて、結局ビールを3本もいただいてしまった。7年連続で来ているそうで。ベテランだ。我々が撤収する前日だったのでおすそ分けするものが無く、また来年!ということで今年はお別れ。

他にも 4年連続で来ている夫婦とも仲良くなり、夕食を共にすること2回。出会いにも恵まれたキャンプでした。

 


No description available.

テントから徒歩3分でビーチへ来れます。実際は子供達があっちこっち寄り道するので10分ほどかかりますが。

 

No description available.

海水はこの通り透き通っています!でも超冷たい。 

 

No description available.

数キロに渡る長ーい海外で、夕日を眺めるスポットでも有名。7月だと日の入りは22時頃。

 

No description available.

夕日を眺めながらのカフェ・バーもあります。最高です。 

 

No description available.

子供達はジュース。大人はビール。Gotlandのクラフトビールが美味しい。 最高です。

 

No description available.

ビールを飲んだらテントまで海岸沿いをトボトボ歩きます。最高です。 

 

 

No description available.

プールも有ります。子供もお金取られるはずなのに無料になった、ラッキー。スウェーデンは良くも悪くもテキトー。 

 

 

No description available.

ビーチ、プールの他にこんなところもあります。ココもテントから徒歩3分ほど。風船公園と我家では勝手に呼んでいますが、7回分の回数券で子供一人500kr。ココには本当に世話になりました。 来年もあるといいな。

 

 

No description available.

毎日キャンプ場では飽きてくるのでたまには遠出。車で北へ2時間ほど行けばGotoland島の北端にあるFåröに来れます。石が波によって長年に渡り削られ、いびつな形になっています。Raukといいます。複数形はRaukar。あー、スウェーデン語難しいですよ。英語みたいに複数形にはs付けておけばいいってわけじゃあないんです!

 

 

No description available.

滅多に撮らない夫婦の2ショット。 

 

 

No description available.

文化的刺激が欲しければキャンプ場から車で20分ほどのVisbyの街へ行きます。ここには5回ぐらい来ましたかね。去年も何度も来たのでだいぶ網羅しました。

 

 

No description available.

この街は魔女の宅急便の舞台となったとされて、こちらがキキが住み込みで働いていたグーチョキパン店のモデルとなったお店。中身は雑貨屋さんです。パン屋さんじゃないんですね。 

 

 

No description available.

VisbyにあるMizu水という和食レストランに入ってみました。 Chashu udon ramenというのがあったのでチャレンジしてみることに。叉焼うどんラーメンな訳ですから、色々考えられます。

一つの丼にうどんとラーメンが混ざっている・・・?うどん風ラーメン?ラーメン風うどん?

というわけで出てきたのがコレ。普通のうどん。でも具がラーメンっぽい。何故えのき!シャーシューはまぁ美味しかったです。でもうどんに入れる具ではありません。

正直食べていてイライラしてきました。とにかくぬるいし、もうちょっと日本文化を勉強してほしいです。ハッキリ言って舐めてます。だいたいなんですか、この石の器は。石焼ビビンバ用?謎です。適当にそれっぽいものを組み合わせて滅茶苦茶な創作料理になっています。

来年またチャレンジしてみます。気付いてくれていることを願っています。

まぁ我々日本人も納豆パスタとかイタリア人からしたら「は?」みたいなものを創作しちゃってますからね。。。

 

No description available.

曇ってはいますが、この眺めは魔女宅っぽくないですか? 

 

No description available.

雨が降ったり天候がイマイチな時はキャンプ場近くの動物園がおススメ。アルパカや羊に触れちゃいます。けっこうチャレンジング。

 

 

こちらはYouTubeです。ストックホルムからのフェリーの様子や本ブログ記事の内容を動画でもご覧いただけます。筋金入りのGotolandファンは是非ご覧ください。

 

さて、費用の話。

f:id:sverigeyoshi:20210805022750j:plain

フェリー代。往復で3931kr

もちろん、時期や時間、席によって値段は変わります。

夜中の便で安い日を選べば半額までには下がりませんが、2000krちょっとぐらいにはなります。次回は夜中便で行きます。

 

f:id:sverigeyoshi:20210805022957j:plain

キャンプ場。電気使用可能のテントの場所で4225kr

2週間連続で滞在してこの値段、激安です。Visby周辺のホテル2泊分の値段ですね。

 

という訳で合わせて8156krでした。約97000円。激安旅行。

滞在中は旅行中なので財布のひもは緩んでいましたが、それでも基本はキャンプ場での自炊となるので必然的にコストは抑えられます。

 

というわけで、家族旅行としてはコスパ最強のキャンプ!でした。

 

スウェーデンにお住まいの方でこんなキャンプに興味がある方、キャンプ歴まだ1年ですが、真冬も薪ストーブを焚いてキャンプしちゃう気合入ってる家族なんで何でも聞いてください。

 

 冬キャンプの模様はこちらでどうぞ。2月のスウェーデンでキャンプしてる家族はなかなかいないと思います。

 

ではでは!

またその内何か書きます。

 

 

■「スウェーデン移住チャンネル」やってます!ユニークな内容を発信中。チャンネル登録をお願いします!!

スウェーデン移住チャンネル - YouTube

 

 

■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

■スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ

スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION

家が売れました!そして新居を買いました!

前回投稿の通り売りに出していた家ですが、先日無事に売れてくれました。

 

スウェーデンでは家を買うにはオークションになるので、我家も複数の人が興味を持ってくれれば値段もどんどん上がっていく可能性がありました。

 

コロナ禍で在宅勤務が普及したことで、より在宅勤務環境を整えたい人が増えた結果、ストックホルム近郊に限らずスウェーデン全国的に大きめの家の価格が高騰しております。

 

ストックホルム近郊ではコロナ禍の一年間で20%も住宅価格が上がりました。ただしこれは戸建の話。

 

我家は2LDKの74平米で、この波にはイマイチ乗れないことは当初から分かっていたので、せめて一人でも買いたいという人が現れ、入札開始価格でも売る覚悟でいました。

 

幸いにも2人で入札合戦となり、少しだけ値段が上がり落札!2.275M SEKの開始価格が2.300M SEKとなりました。

 

実は既に次の家を購入してあります。正確には購入には至っていなくて、予約の段階で手付金を払ったところです。

 

しかーし!この家はなんと新築!スウェーデンではなかなか珍しい新築です。ですが、5年前に移住してきた頃は近所で新築物件なんてまず見かけなかったのですが、ここ最近はあちこちに新築物件が建っています。

 

新築の良いところは、まあもちろん新築なのでしばらくはアレコレメンテ不要なところです。また、入札が行われないので表示価格そのままで購入ができるところも利点です。

 

日本人は新築至上主義的なものがあるので迷わず新築物件を選ぶと思いますが、スウェーデンの人達は意外と新築を選ばないんです。

 

スウェーデンの新築物件は新興住宅街がドカン!とできた時にしか買えないんです。まあ土地を購入して自分で建てるという選択肢もありますが、これは何故だか庶民の成せる技ではなく、一般的ではないんです。もちろん地域によりますが、ストックホルム近郊で土地を買って上物を建てるというのは富豪がやることというイメージを勝手に持っています。

 

新興住宅街の新築物件を買う人は中東系や我々東アジア系が多いように思います。やはりここら辺の人達は新しい物がとにかく好きなんです。となると街並みは何となくスウェーデンっぽくなくなってくるわけです。

 

スウェーデンの人達は住宅購入の際に新築か中古かよりもご近所さんや自宅周辺の環境を重視してるのではないかなーと。日本人だって気にしないわけではないのですが、とにかくスウェーデンの人達はあまり新築を買いません。

 

我々も近所の中古住宅の購入を検討していましたが、入札開始からの価格の上がり方が尋常ではなく、あっという間に予算上限を超えてしまう為なんだかなーと思っていました。

 

それに加えて中古住宅は入居直後からアレコレ手直ししないといけないところがあるのは大変です。そういった手仕事は好きな方なのですが、経験が全くないですしさすがに家のことなので失敗したくないですし、できればやりたくありません。

 

スウェーデンの人達は幼い頃から親がそうしたメンテナンスをやってきているのを見たり手伝ったりしてきたので抵抗がないんです。

 

また、戸建てを買うとなるとPantbrevとLagfartというスウェーデン人に聞いても誰もうまく説明できない謎の紙っぺらに何故か高いお金を払う必要があります。権利書…的なヤツではないかと。この二つ、物件によって値段が大きく変わるのですが日本円で数十万円、場合によっては100万円を超えます。そしてこれはローンの対象にはならないのでかなりの出費です。

 

マンション、ローハウス、戸建て、新築中古どんな物件にせよ購入金額の15%は頭金として用意しないと銀行が融資をしてくれない法律があるので、ただでさえかなりの金額の貯金が必要になってきます。

 

ストックホルム近郊のローハウスや戸建ては安くても5〜6000万円するので、その15%となると750〜900万円にもなります。これだけでヒイヒイ言ってる我々に、更に出費が嵩むともはや太刀打ちできず。

 

という諸々の理由から戸建ては避け、ローハウス Row houseという戸建てが連なったタイプにしました。というよりもBRF*という管理組合に所属したかったよです。これは物件によってまちまちですが、我々が購入した家は管理組合を発足し、毎月管理費と積立金を払います。普通のマンションと同じです。

*Bostadsrättförning=不動産権利組合(直訳)

 

我々が購入した家は管理費、積立金曜として5200kr=6万円ちょっとを毎月払うので安くはないんですけどね…ですが戸建ての場合は自分で計画をして自分で積み立てないといけません。結局は似たような額を貯金しておかないと家のメンテナンスはまともにできないんです。

 

我々が購入した物件は管理組合を形成するので、瓦や水道管などのメンテナンスはみんなで一斉にやります。みんなで同時にやるのでコストメリットはありますよね。私には経験がないのでこういったことを管理組合が計画してくれるのは心強く思います。

まぁ私も理事的なヤツをやる気満々ですけど。飽くまで他人事ではなくて、みんなで一緒にやることが大切です。あと面倒なご近所さんがいないことを祈るばかりです。

 

と、長くなりましたが、ここから新居の写真。

 

f:id:sverigeyoshi:20210726055630j:image

 


f:id:sverigeyoshi:20210726055658j:image

 


f:id:sverigeyoshi:20210726055617j:image

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210726055649j:image

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210726055654j:image

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210726055638j:image

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210726055645j:image

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210726055622j:image

 

 

あー、早く引越したい!でも完成は来年秋。約一年は仮の住まい。

 

スウェーデンで借家を探すのは至難の業。いや、ホント疲れました。家を売るよりも借家を見つける方が遥かにシンドイ…

 

詳細は省きますが、これからスウェーデンで借家を探す人は覚悟をしておくべきです!

まず不動産屋さえ存在しないんですね。売買専門の不動産屋はいくらでもありますが、賃貸物件を扱う不動産屋は法人向けのものしが存在しません。

 

何故か?そんなことは知りません。この国はこの点においてどうかしています。

 

借家探しは個人間を繋ぐ掲示板に毛が生えたものぐらいしかありません。色々とコツがあるのでそれらを抑えれば見つけられないこともありません。

 

ただ、これらのコツを見つけるには長年スウェーデンに住んでいる人達からのアドバイスが必要です。これまで5年間蓄積してきた我々の信用があったからこそ今回は周りのみんなに助けられ、無事に素晴らしい借家を見つけることができました。

 

40歳にしてこれで家を売るのは2回目。買うのは3回目。今回の不動産売買の過程でスウェーデン社会の闇の部分も体感し、これでまた移民としてのレベルが上がったことは間違いありません。

 

ではでは、皆さまご機嫌よう。

とりあえず仮の住まいがあまりにも立派なのでそれはそれでワクワクです!

 

引越したらまた書きます。

 

■「スウェーデン移住チャンネル」やってます!ユニークな内容を発信中。チャンネル登録をお願いします!!

スウェーデン移住チャンネル - YouTube

 

 

■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

■スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ

スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION

家、売ります!

さてさて、ついにこの時が来ました。

4年少々住んだこの家を売ります。

 

まずはどんな家なのか、写真でご覧ください。

 

f:id:sverigeyoshi:20210702044752j:image

長いバルコニー!

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044841j:image

眺めも抜群。公園が目の前です。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044810j:image

バルコニー逆から。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044743j:image

ここでお酒を飲むのも素敵です。飲んだことありませんが。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044815j:image

広々としたリビング。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044820j:image

リビングからバルコニーを眺める。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044735j:image

日当たり抜群です。南向きのリビング。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044747j:image

リビング反対側から。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044739j:image

キッチン!使い勝手ヨシ。床は張り替えてあります。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044756j:image

キッチン逆側から。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044837j:image

この家には第二の冷凍庫があります。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044807j:image

ダイニング。お客さんが来てもゆったり座れます。床を張り替えてあります。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044847j:image

寝室。夏場は西陽が当たらず暗くなるのでグッスリ寝られます。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044832j:image

寝室、逆側から。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044731j:image

こちらは書斎兼子供部屋。ここは壁を塗り直して床も張り替えてあります。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044828j:image

バスルーム。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044802j:image

ほぼ新品の洗濯乾燥機付き。

 


f:id:sverigeyoshi:20210702044825j:image

玄関。こちらも床を張り替え済み。

 

内覧は7月4日の日曜日です!

 

もし、こちらのブログを読まれたスウェーデン在住のお方でご興味がある方は、急いで銀行よりLånelöfteを発行してもらって内覧を申し込んでください。

 

値段等詳細は↓のHemnetよりどーぞ!

 

Trädgårdsvägen 6, Runby är såld - Hemnet

 

↓YouTubeでも紹介しております。

家、売ります! - YouTube

 

ではでは!

 

■「スウェーデン移住チャンネル」やってます!ユニークな内容を発信中。チャンネル登録をお願いします!!

スウェーデン移住チャンネル - YouTube

 

 

■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

■スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ

スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION

第二冷凍庫購入→設置の巻

もう3年前に壊れた我家での通称第二冷凍庫を週末の日曜日(5/23)に新調したお話。

 

こういうのって「いつ買ったっけ〜?」となりがちなのでブログに忘備録として書いておきます。

 

f:id:sverigeyoshi:20210601071034j:image

電子レンジ、コーヒーメーカーの手前にある縦長のが第二冷凍庫。冷蔵庫と一体になっているのが第一冷蔵庫。

 


f:id:sverigeyoshi:20210601071104j:image

逆角度から。この冷蔵庫が3年前に壊れてから単なる棚として機能してきたがこの度ついに買い替えることに。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132139j:image

まずは古い第二冷凍庫を除去。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132154j:image

家の近くのリサイクルセンター的なところに車で運ぶ。費用はかからず。ここは会社になっていて彼らリサイクル業者はどうにかして集まった家電なりゴミをリサイクルしてお金に換えているようで。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132053j:image

新しい第二冷凍庫を購入。近くの家電量販店で購入。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132044j:image

MATSUIといういかにも日本メーカー風なメーカーだが実は中華ブランド。日本っぽくしてるだけ。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132150j:image

値段は1995krで26000円ぐらい。Boschとかだと倍以上の値段する。こんなに安くて大丈夫かしら…

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132111j:image

前回のよりも1cmほど幅が広いのでスペースがギチギチ。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132049j:image

下にあるこの木が邪魔で入りません。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132218j:image

取ります。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132023j:image

釘が刺さってるだけなので5秒で取れます。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132209j:image

ところが、ココが出っ張っているのでコイツを切ります。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132228j:image

ネジを外せばすぐ取れます。これ、スウェーデン語でListといいます。日本語は不明。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132202j:image

強烈な電ノコもあるけどココしか切らないから手動。子供達にやってもらいました。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132213j:image

さあ、続いてこちら。スウェーデンでは冷蔵庫やSpis(調理台?)、食洗機の下にコレを敷かないといけません。それか然るべき防水加工をすれば良いのかな…?

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132028j:image

とにかくコレを敷かないと、家電が故障し水浸し→隣人に迷惑となった時に火災保険が効きません。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132018j:image

微妙な幅だったのでニコイチにしてピッタリサイズに。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132222j:image

あとは気合いで冷凍庫を押し込んでおしまい!

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132103j:image

ではなかった。ココの出っ張りが邪魔で最後まで押し込めない。むむむ、削るか。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132145j:image

というわけでVinkelslip登場。英語だとAngle grinder。日本語だとサンダー?何だろ、サンダーって。雷?たまに日本での通称ってめちゃくちゃなことがありますね。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132059j:image

こんな感じで円盤の砥石?をウィーン!って回して対象物に当てて削るんですね。危ないですよ、コレ。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132115j:image

なのでこの作業をする時はこんな見た目になります。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132131j:image

プラスチックなので削るというより溶けるんですね。なので用途としては完全に間違えていますが面倒なので…

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132158j:image

うん、まあ削れたかな。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132120j:image

紙やすりで仕上げます。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132013j:image

オッシャ!真っ直ぐ!

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132009j:image

ヨシヨシ。ギリギリだ。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132108j:image

いいぞいいぞ。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132033j:image

これ以上は何故か押せないのでちょっと出っ張ってるけどヨシとします。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132037j:image

さて、冷凍食品買い込むぞ。これで平日の夕飯の用意が楽になるはず!冷蔵食品にガンガン頼って飯作りを簡素化します。

 

3日間使ってみて何の不満も無し。時々コン!て(サーモスタット?何?)の音がするぐらいで、ブーンとか不快な音は一切無し。このまま10年以上もってくれればコスパ最強です。

 


f:id:sverigeyoshi:20210525132135j:image

冷蔵庫設置後はとりあえず坦々麺を作りました。麺を2キロ分作り早速冷凍。

今週は毎日坦々麺となります。イエイ。

 

■「スウェーデン移住チャンネル」やってます!ユニークな内容を発信中。チャンネル登録をお願いします!!

スウェーデン移住チャンネル - YouTube

 

 

■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

■スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ

スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION

大掃除

大掃除をしたんです。

 

f:id:sverigeyoshi:20210513032943j:image

リビング。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032929j:image

リビング別角度。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032957j:image

キッチン。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032938j:image

キッチン、反対側から。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032924j:image

ダイニング。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513033001j:image

ダイニングと私の在宅オフィス。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513033018j:image

寝室。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032918j:image

寝室と乗らない自転車。

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210513033008j:image

寝室から玄関。

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032953j:image

玄関。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032934j:image

玄関、というかホール。

 

 

 

f:id:sverigeyoshi:20210513033600j:image

バルコニー。

 

 

f:id:sverigeyoshi:20210513033605j:image

バルコニー。細長い。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513033011j:image

舞台裏。家中のガラクタはこの玄関脇クローゼットと外の自転車小屋と地下の倉庫に放り込まれました。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513032948j:image

寝室のベッドの死角にもアレコレ。

 

もう一部屋、子供部屋の写真を撮るのを忘れました。

 

 

というわけでタイトルの通り大掃除をしました。

 

何故か。

 

不動産屋さんが写真を撮りにくるからです。

 

何故か。

 

この家を売るからです!

 

いや、正確には売れたらいいなぁ…ですね。

希望の販売価格に達せば売ろうと思います。

 

74平米ありますが間取りが2LDKなので子供二人分のお部屋が確保できないんですね。まだ子供達は小さいので大丈夫ですが、あと何年かしたら問題になってくるでしょう。

 

何がなんでも今売らないといけないわけではありませんが、まあ売れたらラッキーって感じです。

 

スウェーデンでは住宅ローンを組む際に、購入価格の15%を頭金として用意しないといけません。それ以下の頭金ではローンを組ませてもらえません。

 

例えば4000万円の家なら600万円。それ以外にも諸費用で10万kr前後=130万円前後の支出が見込まれます。これはローンにできません。

それと不動産屋へ販売手数料を払わないといけません。我家の場合は48000kr=約50万円ちょっと。

 

つまり4000万円の家を買うには最低限600+130+50=780万円の準備金がないと話が進みません。

また、諸費用の130万円は物件によって大きくバラつくので要注意。50万円の手数料も不動産屋によってバラつきます。但し、この諸費用130万円が不要な場合もあります。ええ、色々複雑です。

 

我家の場合は「現住宅の売却価格ーローン残高」を次の家の購入費用に当てたいわけです。

 

というわけで最低希望販売価格に達さなければ売っても狙っている価格帯の家が買えないので仕方がないわけです。

現在、ストックホルムの不動産相場はうなぎ登り。ここ一年で2割も相場が上がっています。

f:id:sverigeyoshi:20210513033855j:image

 

既に不動産を持っている人であれば大した影響は受けませんが、初めて家を買おうとしている人にとってはたまったもんじゃありません。

 

近々政府は何らかの手を打ってくるでしょう。住宅価格の高騰化はほぼ常に問題となっています。

 

はい。というわけで、本日は写真撮影の日。↑の写真は全て私がスマホで適当に撮影したものです。

 

f:id:sverigeyoshi:20210513034029j:image

不動産屋さんと契約しているカメラマン登場。一部屋ずつ撮ってもらいました。

 


f:id:sverigeyoshi:20210513034033j:image

今日は天気が良いのでよかった!少しでも写真の印象がよくなりますからね。

この方は20代の半分学生、半分自分の会社という身分だそうです。やはり近年の不動産価格高騰の煽りを受けて住宅購入は非常に難しいと嘆いていました。

 

しかし面白いですね、自分の好きな写真家として会社を立てつつ学生という二足の草鞋。日本ではあまり聞かないですよね。

 

お喋りばかりしてしまい、なかなか撮影が進みませんでしたが無事に全てを撮り終えました。

仕上がりを確認できるのが明後日なので楽しみです。

 

不動産屋の担当者と写真を眺めてどれをホームページに掲載するかを決めます。

 

4年前にスウェーデンで初めて家を買いましたが、売るのは今回が初めてなので色々勉強中。

 

ではでは、また状況が変わったらアップデートします。

 

■「スウェーデン移住チャンネル」やってます!ユニークな内容を発信中。チャンネル登録をお願いします!!

スウェーデン移住チャンネル - YouTube

 

 

■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

■スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ

スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION

野郎三人でキャンプ

週末は同僚(30)と以前インターンに来ていた友人(35)と私(39)の三人でキャンプ。

 

 

年齢がバラバラだけど対等な関係だし言葉遣いも変わらないのは楽ですよね。

 

会社で最も仲良くしてるのがこの30歳の同僚で、私に人生のアドバイスをしてくれます。10歳近く年下ですが、ホント年齢は関係ありません。

 

日本では初対面でまず年齢を確認し合い、同い年であることが分かるとやたらとはしゃぎますがこちらでは年齢をあまり気にしません。

 

私の友人は下は30歳、上は60歳までいます。どんなに年上でも年下でも私は同じ接し方をします。年下でも年上でもありのままの自分を出せることが大切で、心の底から楽しい時間を共有できることが最優先だと思います。

 

さてさて、グダグダ前置きはこの辺で。

 

 

今回のキャンプはこちら。

f:id:sverigeyoshi:20210427034106j:image

ここはキャンプ場ではなくて、ストックホルム南部のバルト海に面した公園?空き地?夏場は海水浴場となります。水も無いしトイレもありませんが、もう慣れてきました。

 

野◯ソとか余裕です。

 

スウェーデンで野◯ソしまくってます。

むしろハマりました。外で用を足すと開放感が味わえますよ。

 

 


f:id:sverigeyoshi:20210427034046j:image

4月のストックホルムは天気が目まぐるしく変わります。晴れ→曇り→雪→雹→晴れを何度繰り返したか…

 


f:id:sverigeyoshi:20210427034041j:image

同僚の彼は副業で写真家としても活躍。今回のキャンプの写真担当。いつも素敵な写真を撮ってくれます。

 


f:id:sverigeyoshi:20210427034051j:image

初日の昼飯担当は彼。私がスウェーデンに来た直後からの仲なのでかれこれ5年以上の付き合い。しかしこの人より目が青い人に出会ったことがない。

 


f:id:sverigeyoshi:20210427034101j:image

なんて言ったか忘れたけど、とにかくコレ超美味かった。ビールと共にいただいた。なんだかキャンプっぽいぜ!

 


f:id:sverigeyoshi:20210427034055j:image

夜はひたすらおしゃべり。兵役の頃に一週間ナイフ一本のみでサバイバルをした時の話がすごく面白かった。3月のストックホルムだったそうで夜は氷点下。そんな中ナイフ一本で寝床を作るとか。

ちなみに兵役って全員がやるわけじゃないですからね。彼は自ら志願したそうです。

 


f:id:sverigeyoshi:20210427034110j:image

雹が降ったかと思いきや急に晴れる。忙しい天気。

 

今回は私のテントと薪ストーブでまったりキャンプ。次回はリュックサックを背負って森をひたすら歩いて小さいテントでキャンプをします。

 

スウェーデンxアウトドアってマジ最強です。

 

アウトドア好きでよかったな。

 

 

f:id:sverigeyoshi:20210427040347j:image

このランタン、あまりにも素敵なので一回追加で購入。約3000円なのでお手頃価格。

 

はい!ではでは!

どうすれば日本でもスウェーデン並みの働き方になる?→元も子もない話となり最終的に選挙に行こうという話になる

f:id:sverigeyoshi:20210411051046j:image

先日都心のレストランへ行った時。割と真面目な風貌。

 

f:id:sverigeyoshi:20210411051505j:image

普段は平日も土日もこんなです。素敵なキャップを見つけたので思わず購入。

 

 

「どうすれば日本でもスウェーデンのような働き方ができるのか、スウェーデンの働き方を発信してほしい」と割と頻繁に質問をいただくので個人の見解を説明してみます。

 

ちなみに私はスウェーデン在住5年のエンジニア、永住権持ちで子供は7歳と3歳の2人です。

 

これまでこの手のテーマでよく企業や大学で講演をしているのですが、こう説明しています。

 

一企業では働き方は変えられません。

一企業が残業を廃止し、休暇を大幅に増やせばライバル企業に潰されますし取引先もついてきてくれないでしょう。

 

当たり前の話です。

 

法律、社会の仕組み、国民性、幸せの定義・価値観、働く事の意義・定義、スウェーデンと日本ではこれら全てが異なるのでそう簡単に「◯◯すれば全て解決!」とはならないのです。

 

スウェーデンの企業が何か特別なことをやっているのでは!?と思われがちですが、終日黙々と集中しているわけでもなくお喋りに花が咲いてサボる時だってあります。

ただサイン欄だらけの紙を持ち歩いて承認のハンコをもらいにいくなんてことはしませんね。自分で決められる裁量は日本企業よりかは大きいのではないでしょうか。

 

企業が特別なことをしていないとなると何が異なるのでしょう?これを説明していきます。

 

社会ー企業ー個人の距離感

両国において決定的に異なるのは「社会ー企業ー個人」の距離感です。社宅、家賃補助、通勤手当、退職金等はスウェーデン 企業には存在しません。


そういったものは社会、つまり行政が担うべきものです。でないと勤め先によって過剰な格差が生まれます。「福利厚生が〜、安定が〜」と言う大企業思考はスウェーデンには存在しません。

 

また、スウェーデンの人達はムカついた事があればすぐに会社を辞めます。しばらく無職をエンジョイしてまた次の職場を見つけます。多少履歴書に空白があっても「ちょっと疲れたんで」でOK。

 

こうして個人が企業に支配されない為に「社会ー企業ー個人」には適切な距離感が必要なのです。日本ではどうしても企業に対して個人があれこれ"福利厚生"と言って期待するものがあります。しかしその反面、従業員は企業に飼い慣らされてしまいます。企業と個人がズブズブの関係で個人がモノを言いにくい状況となっていると言えると思います。少なくとも私はそう感じていました。

 

というわけで"働き方"改革の時点で私としてはまだまだ小手先だと感じています。"生き方"改革まで考えないと根本解決には至らないでしょう。働くことは生きる手段に過ぎないので土台や屋台骨をまずはしっかりと組み直さないとその上に乗っかるものはどんなに素晴らしくなったとしてもまたすぐグラついてしまうでしょう。

 

つまり社会ー企業ー個人の距離感を見直す必要があります。それをやる前にまずは目指すべき方向性を定めるべきで、日本国民が全員で幸せとは何なのかを考えないといけません。

 

幸せの定義を定め、それを実現する為に財源をどう割り当てるのかを決めるべきです。確かこれを民主主義と言うはずです。つまり政治でしか国民の幸せは実現できません。投票率が4割台の国ではいつまで経っても働き方なんぞ変わらないでしょう。

 

スウェーデンでは誰もが気まずい思いをすることなく育児休暇を取れるように高い税金を払っているとも言えます。

税率は確かに高いスウェーデンですが、日本のように「増税反対!」と延々と喚く野党はいませんし、仮に存在したとしてもそれだけでは政権は取れないでしょう。育児休暇は無くなってほしくないですからね。

 

なので講演の最後は毎度元も子もない話となり、海外移住を勧める形で終わります。

 

日本社会が変わるのはシルバー民主主義が是正されるであろう30年後でしょう。それまでは分厚いお年寄り世代によってコンサバな政策や"とにかく自民党!"の理屈を超えたノリで政治家が選ばれるだけです。投票権に定年でも設ければ別の話ですが人権的観点から不可能でしょう。

 

というわけで日本のアレコレが納得いかない方はとっとと海外へ出る事をお勧めします。

日本の居心地がいいと思っているお年寄りの方が多か、彼らはせっせと投票に行っています。

 

f:id:sverigeyoshi:20210410034031p:image

日本の年齢別人口分布。20代〜40代が突然目を覚まして全員が投票に行けば世の中が変わるかもしれません。しかしこれまでの投票率の推移を見ているとあまり期待できません。

 

f:id:sverigeyoshi:20210410034120j:image

スウェーデンの年齢別人口分布。左が男性、右が男性。高齢者層はそれなりに多いが投票率が85%と高く全世代が投票をするので政治家はお年寄りだけをターゲットにした政策を展開することになりません。


お年寄りにとっては残業とか育児休暇とか男女平等ってどうでもいいですからね…それより年金や医療費や電車バスが安くなった方がいいのでそういう政策を好みます。そして政治家は票田となるお年寄りを見て仕事をします。というか首相をはじめ、みなさんお年寄りですし…自民党の三役の平均年齢が80台後半でしたっけ。

 

とにかく残業したくない、男性も育児休暇取りたい、と思うなら法律や社会の仕組みを変えなつつ、権利を行使できる雰囲気を国民が作らないといけません。

 

ちなみにスウェーデンでの残業時間上限は法律で年間100時間までとされています。日本では国の根幹である某省庁の官僚がコレを一ヶ月で達成してますからまだまだ厳しいでしょう。

 

つまり、冒頭の質問に対する回答は

 

「真面目に民主主義やろうよ」

 

となります。投票率4割台で民主主義を名乗れますか?学級委員を選ぶ時にクラスの半分以上が寝ていたらちょっとマズいと思います。

 

85%の投票率のスウェーデンを参考にするよりもまずはまともな民主主義国家になることが先だと思います。そしてこれは一夜にして解決できるものではないと思います。長期戦になるでしょう。子供の為、孫の為と思って現役世代は身を捧げることになります。

 

 

今、日本に不満を抱いている人がやるべきこと

 

とりあえず投票

若い世代の投票率が100%になれば政治家も若い世代の言う事を聞かざるを得なくなるでしょう。しかしこれがいつ実現するのか、どこにも保証はありません…なので我々はスウェーデンに来ました。5年住んで後悔はゼロです。1ミリもありません。

 

ですが今、投票することは30年後の日本の方向性に影響は与えられるはずです。自分の世代は理想の社会にならなくとも、子供や孫の為を思い、未来の日本の為に投票という意思表示はしておくべきです。

 

なので海外移住できる人はとっととしましょう。自動車、電機残業の理系職で英語が出来る方であれば私が全面バックアップさせていただきます。副業ですが事業として真面目にやっていますのでご興味があればご相談ください。

 

政治を他人事で済ませるな

もう一つ出来ること、というかやるべき事は

 

「政治を他人事として語らない」

 

ことです。

 

日本の人達は「政治家が悪い」とか「野党がだらしない」とか、とにかく政治家を悪く言い、うまくいかないのは全て政治が悪いからだ!という風潮があるように思えます。

 

スキャンダルが次から次へと起き、大臣がコロコロと変わる…外国から見てみっともないと思いませんか。

 

ですが、そんな政治家を選んでいるのは有権者のあなたなのです。文句ばかり言ってないで自分が政治家になればいいじゃんってことです。ですが現実は権力、地盤、金が無いと有力な政治家にはなれませんよね。

この辺りは教育が影響していると感じています。スウェーデンでは高校で政治の仕組みを深く学び、学校で模擬の投票が行われ、開票日と同日に高校生の投票結果が公表されます。

もちろん有権者ではないので実際の結果には反映されませんが、それでも世の中の有権者は高校生がどう感じているかを気にしています。

そして政治家は金や権力は関係なく国を豊かにできるのであれば誰だってよいとなるわけです。民主主義思想を叩き込む教育って本当に大事だなーなんて思います。

 

なんというか、日本の民主主義のことを思うと本当に詰んだ感じです。

働き方だけでなく、どんな国にも色々な課題がありますが、これを政治家が代表して解決していくのか先進国では当たり前となってます。

ですから大小の国難を乗り越えるにはきちんとした民主主義が機能しないと乗り越えられるものも不可能となってきます。

 

働き方改革、夫婦別姓問題、コロナ対策、色々課題はありますが全てに共通するのは政治であり、いずれも国民全員が参加して解決すべき事柄です。みなさんが当事者なのです。

小手先の対策を議論するのではなく、まずは土台となる民主主義の機能を備えるのが日本の急務です。

 

きっと30年後は普通の民主主義となっていることを願いますが、そうする為には今の現役世代が理想の方向からブレないように働きかけを続けないといけないんです。

 

日本維新の会だけじゃないでしょうかね、まともな野党って。彼らが唱えていることって本当普通のことです。他の野党って普通じゃないことばかり叫んでるんで、いやーホントこの国やばいよなーと思わせてくれて、「日本に帰ろう」と思わずに済むわけです。

そういった意味では私に後悔をさせないビジネス野党さんには感謝しかありません。

 

というわけで、小中学校の社会科の教科書を今一度読み直し、議院内閣制やら選挙制度やら、民主主義の仕組みを勉強し直して、お子さんがいれば一緒に投票の意味を考えてみてはいかがでしょう。

 

5年スウェーデンに住んで日本を眺めて日本の課題を語るとすればこんな感じです。出羽守でもなんでもいいです。またそういう訳の分からない言葉を作って型にハメて考えることから避けるのは日本人の得意技だと思います。

 

これをただの悪口と捉えるのか。なるほどそうなのか、と捉えるのか、それはこれを読んだお方の自由です。

私の下らないブログが日本の投票率向上に少しでも役に立てば幸いです。

 

気を悪くされた方、ごめんなさい。

 

すみません、ポジショントークになっちゃいましたね。

 

あ、でも日本って素晴らしい国だと思います。ゴミは落ちていないし治安は良いし。ご飯は美味しいし。でもこれらは全て表面的なことであって観光客にとっては完璧なんです。
でも教育費はかかるし男性は育児休暇取れないんですよねぇ…なので住むとなると…

 

おっと、今回はこの辺りでやめておきましょう。

 

続きはまたいつか。

 

■「スウェーデン移住チャンネル」やってます!ユニークな内容を発信中。チャンネル登録をお願いします!!

スウェーデン移住チャンネル - YouTube

 

 

■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

自己紹介 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

■スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ

スウェーデン視察・調査サポート及びスウェーデン移住についての問合せ - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

 

 

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION