スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

スウェーデンではこの時期に年間の休暇計画を立てる。今年の休暇は有休+育休で55日!

おはようございます。
ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く35歳、一児の父親です。

 

↓今日は諸事情により娘を会社に連れて行ったのですが、マーカーで顔面に落書きをしていたので少々アレンジを加えてあげました。

f:id:sverigeyoshi:20170325065551j:image

 

 

さて、毎年3月下旬になると、会社も学校も向こう一年分の休暇の話になります。

 

就学前学校からメールが来て、

 

「学校は7月いっぱい全部お休みです。どうしても預けたい場合は別の学校を案内するので申し出てください」

 

と書いてありましたし、会社では上司から

 

「年間の休暇計画を提出して!」

 

と連絡が来ました。

 

なんでか4月から翌年3月末までの一年単位なんですよね。

(何故か日本の暦と同じ…)

 

で、今年は115日=23週間の休暇を取れる権利があります。

 

115日の背景含むスウェーデンの育児休暇の詳細はこちら↓

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2017/03/05/052052

 

 

ですが、今年は入社2年目ですし、学ぶことも沢山あるし、今このタイミングでごそっと会社からいなくなるのはもったいない気がします。

 

また、長女の育児休暇を2ヶ月連続で取る権利があるにはあるのですが、長期間離脱すると就学前学校から除籍されてしまいます。

 

他にもこの就学前学校に通いたい人が沢山いますから、長期離脱するとなると学校側として空席がもったいないわけです。

 

この60日連続で父親が育児休暇を取るのは、通常であれば就学前学校が始まる前の0歳や1歳になりたての頃に取るものなので、2歳の頃にスウェーデンに移住してきた娘の分の育児休暇は小出しで取っていくしかないんです。

 

分かりますかね…んー、ややこしい。

 

とにかく3歳の娘の育児休暇は、私は60日取らないといけないんですが、まとめて取っちゃうと学校から除籍されちゃうので小出しで取りますよってことです。

 

その、小出し分は今年は15日取ることにしました。

 

残り45日は娘が7歳になるまで、つまりあと3年で取らないと消滅してしまうので、毎年15日の育児休暇が有休30日に上乗せされることになります。

 

とにかく、向こう3年は有休と育休合わせて毎年45日の休みがあります。

これは絶対取ります。

 

で、今年は妻の出産があり、夫にも産後休暇として2週間=10日間の休暇がもらえます。

(この間の収入は社会保険庁=税金から支払われる)

 

なので今年は45+10=55日となります。

 

そしてこれを我家のカレンダーのどこに当て込んでいくかを考えるんです。

(コレ超楽しい…)

 

その結果がこちら。

 

上半期

4月1週目は引越しがあるので2日の有休。

6月中旬は親戚が来るので3日の有休。

6月21日の次女出産予定日近辺で更に10日の産後休暇。

これでまず15日。

 

下半期

7月に夏休みとして15日の有休。

9月に両親が来るので5日の有休。

11月に日本へ帰るので15日の有休。

合わせて35日。

 

同僚の夏休みはみんな4週間にしています…

 

あと5日分の有休は年末に当てようかなー。

 

と、こんな感じで55日を分散させました。

 

上司は何人もの部下から提出された休暇計画を精査し、会社としてリソースが足りているかを判断しなければなりません。

 

特に7月は会社にはほとんど人がいませんし、8月も半分程度しかいません。

 

そんな中、何かのプロジェクトの山場があったりしたら大変ですよね。

 

といったことを調整します。

 

でもスウェーデンのみならず、ドイツなど含めて、

 

「7月はほとんど世の中機能しない。8月も半分ぐらいの効率。」

 

と、国全体で共通の理解があるので基本的に問題はありません。

 

 

そして、この3月中に提出した休暇予定は変更がありません。

 

「ちょっと忙しいから会社出てくれる?」

 

といったようなことはまずありえないでしょう。

 

仮にこうなった場合は、上司は管理職としての資質が問われてしまいますし、そもそも客先から夏休み期間に無茶な要求が来ることもありません。

 

休暇計画の変更の可能性が極めて低いので、今の時期から航空券を予約できたりします。

 

また各自の大型連休はバラバラになるので、日本のような帰省ラッシュもありません。

 

 

いかがでしたか?

ちょっと休み過ぎですかね…

 

でもスウェーデンはこのやり方で社会が回っているんです。

 

また、子育て中の世帯はこれぐらい休んで子供と接するべきなんです。

 

それでこの国力が維持できているのであればなんら問題無いと私は思います。

 

 

ではでは、また明日!