スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

日本人パパのスウェーデン育児休暇日記 104日目

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、37歳、二児の父親です。

 

自己紹介はこちら↓

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2018/08/09/201519

 

現在、1歳4ヶ月の次女の育児休暇中(7〜10月)。

 

 

◼︎

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今朝はずいぶんと暖かい!日中の最高気温は18℃の予報!でも昨日の雨で濡れているのでかなり暑そうだがカッパを着てお出かけ。

 


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本日は妻が朝から不在なので3人で近くの湖へ。まずはFIKA。

 


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3人でボーっと湖を眺める。

 


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FIKAの定番bulle。

 


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カヌーが通り過ぎた。長女が大声で「Hej hej!!」と挨拶するとちゃんと返って着た。

 

 

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ちなみにこの湖、冬はこんな風になる。スケートやり放題。

 


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今年からアスレチックもできて完璧な場所だと思う。トイレもあるしバーベキューもできるし、ここには季節を問わず何十回と来ている。

 


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次女を引っ張り上げる長女。最近面倒見が少し良くなってきた長女。少しはお姉さんらしくなってきた。

 


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滑り台があまり滑らないので次女を逆さまにしたり…

 


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そろそろお昼なので帰宅…とは言わず家の前の公園に寄り道。砂場でお城を作った。

 

 


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午後は都心のど真ん中にある銀行へ。諸々のお話を伺った。

 


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帰り道、一駅分歩いてみた。Stockholm City→Odenplan。

 


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目抜き通り、Drottninggatan。

 


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夕方、突如友人が来宅。同じ時期に育児休暇を取っている我家の前オーナー。この人も私の貴重なスウェーデン語の先生。夕飯も一緒に食べてもらった。

 

 

◼︎私の語学習得方法

日本語、英語に加えて現在は3つ目の言語、スウェーデン語にチャレンジ中の身だ。

 

だいぶ意思の疎通はできるようになったが、まだまだ完璧になるまでは遠い。

 

人それぞれ、語学の習得方法があると思うが、私のやり方は「楽しく学ぶ」。

 

具体的にどういうことなのか、ちょっと書いてみることにする。

 

私の外国語の覚え方は、友人とただただひたすら話し、聞くこと。語学学校のテキストにはアレルギー反応を示してしまう。語学に関してはジッと座って紙を眺めるのは苦手だ。

英語もこの調子で学んで来た。とにかく理論より実践、文法よりも感覚。

 

ただ、この語学の習得の仕方は、先生となり得る人が見つかるかが問題。

 

私は、スウェーデン人からスウェーデン語を教えてもらう上で以下の2つの観点が重要と考える。

 

1つ目は教えるのが上手な人。

 

2つ目は教えるのが好きな人。

 

この2つを兼ね備えた人を探し出し、かつ頻繁に会う仲にならないといけない。

 

私にはご近所さんの仲良くしている友人が3人いるが、3人とも教えるのが上手で好きな人達だ。

 

逆に言えば、彼らが教えるのが上手で好きだから仲良くなれたのだと思う。これが苦に感じる人もいるのも事実だ。

 

とにかく、この3人のいずれかに毎週のように会うので私のスウェーデン語が上達している。

 

日本にいて英語を飛躍的に上達させたのもこの手法だった。

 

思えばつい7年前までは外国人と英語で電話も出来なかった。

 

12歳から2年間、アメリカに住んだ経験はその後10年以上放置した結果、ホンダに入社直後に受けたTOEICで590点という、可もなく不可もない結果。

 

周りの旧帝大を出ていた同期はみんな私より高得点。彼らは留学経験もなく、もちろん帰国子女でもなかった。

 

私は当時、とても帰国子女を名乗れるレベルではなくなっていた。

それ以来、かつてアメリカに住んでいたことを隠すようにすらなっていた。

 

しかし、その後、今から7年ほど前にホンダで働いていた当時にスウェーデン人の友人とたまたま出会い、毎日定期的にお茶をするようになった。

 

それから週末もかなりの頻度で遊ぶようになり、私の英語は飛躍的に上達していった。ここが人生のターニングポイントであった。

 

また、これは帰国子女の頃の経験を思い出したのではなく、新たに積み上げた経験であった。

 

つまり、英語が苦手な多くの日本人が私と同じように、たまたま英語が話せる外国人と友達になり、定期的に会うようになり、かつ、その友人が英語を教えるのが好き&上手であればものすごい短期間で上達する。

 

サッカーや野球と全く同じ理屈で、質の良いコーチの指導のもと、定期的に練習をすれば上達する。

 

但し!英会話スクールはちょっと違う。これはサッカーや野球で言うと試合を観戦していることに相当する。

 

サッカーや野球が上手くなるのに、プロ野球や甲子園の試合を観ることは大切だ。

 

ただ、やはり自分でバットを握り、ボールを蹴らないといつまで経っても上達をしない。

 

英会話スクールを否定するつもりは全く無いが、英会話スクールというのは主たる学びの手段を補う存在と考えるべきだ。

 

私は今まで、英会話スクールに通っただけで英語がそれなりに話せるようになった人とは出会ったことがない。

 

たいていは3日坊主で終わるのがほとんどだ。

 

まずは実践の場を確保(英語を話す相性の良い友人を見つける)し、その上で理論で実践を補う(英会話スクールに通う)ことができれば完璧だ。

 

TOEICの点数がどんなに低かろうと、英語のベースが中高6年間である程度できている日本人であれば、この組合せを継続することで、半年から1年ほどで外資系の会社で働けるレベルになるだろう。

 

私は例のスウェーデン人の友人に出会ってから2年少々でホンダからBMW Japanへ転職し、ドイツ人の上司や同僚とのコミュニケーションは全く問題のないレベルだった。当然、電話もメールも困ることはなかった。

 

ただ、ここでの注意点は、私はドイツ企業に転職をしたこと。ドイツ人にとって英語は外国語。アメリカ人やイギリス人に比べれば使ってくる単語は簡単な組合せが多くなる。もちろん人によってはネイティブ並みの人もいたが、それはごく稀な存在。

 

なので、英語に完璧な自信が無い場合は、アメリカやイギリス系の英語が母国語の外資系企業は避けた方が良いかもしれない。

 

英語ネイティブの人と話すのと、ドイツ人やスウェーデン人と英語で話すのとは訳が違う。

 

特に私のような自動車業界の研究開発分野では日常業務における言語への依存度が低い。

 

要は文法がめちゃくちゃでも内容さえ伝わればなんだって良いのだ。

 

また、日本であっても自動車部品なんてほとんどが最初から英語でやりとりされている。

 

タイヤ、ブレーキ、ギアボックス、シート、シートベルト、エアバッグ…逆に横文字でない部品を探す方が大変だ。

 

 

要は何が言いたいかって、「外資系企業や外国企業で働く上で、英語なんてものはそんなに大したレベルでなくとも何とかなる」ということ。

 

例えば、社内での会話なんてせいぜいこんなもんだ。

 

Oh my god! We could not finish the test! There was strange error during the test. We need to investigate now!!

 

こんなレベルが書ければ外資系で働くことを検討してみて良い。

 

エンジニアであれば、大切なのは英語よりもエンジニアとしてのセンスや経験だ。

 

だいたい英語は働いているうちに勝手に上達する。

 

多くの「私は英語ができないから…」と諦めている日本人には、実は大きな可能性がある。

 

環境さえ整えば半年や一年でベラベラと話すことが可能だ。

 

英会話スクールに通うこともマストではない。

 

となれば費用もかからない。

 

天才的な頭脳も必要無い。

 

六本木に行って、外国人が集まるバーにでも入り、気の合う友人を見つけることができれば、すぐに"英語ペラペラ"になれる。

 

草野球チームに入って練習をし、やがてヒットを打てるようになるまでの難易度とさほど変わらない。

 

なんだって最初はシンドイ。でもやってみれば大したことないし、振り返ってみれば

 

「なんだこんなもんだったか」

 

と、思うことが多々あると思う。

 

英語も全く同じ。

 

六本木のバーに行くのか、行かないのか。

渋谷のクラブに行くのか、行かないのか。

外国人に話しかけるのか、やめるのか。

 

日本に住んでいる、五万といる外国人の中から1人だけ気の合う友人を見つけられれば良いのだ。

 

ソーシャルメディアを使ったって良い。

なんて便利な時代なんだ。

 

日本、とりわけ東京には材料は全て揃っている。

 

あとは自分で環境を整えるだけだ。

 

 

つまり、やるか・やらないかの選択である。

 

 

で、私はやってきた。

 

 

今では欧州各国の客先から届く、英語で書かれた100ページ以上の要求仕様書の内容を全て読み、内容を理解し、時には間違いを指摘し、我々が保証できる範囲や手法などの交渉をSkypeや電話でできるレベルになった。

 

大切なのは英語を理解することではなく、客先の要求に応えることである。要求仕様書にはグラフや表が多く存在し、それを見れば何を欲しているかはすぐに分かるものだ。

 

 

ちなみに、今TOEICを受ければ満点を狙えると思う。

 

TOEICなんぞ微塵も興味が無いが…

(欧州人はTOEICの存在すら知らない)

 

 

職務経歴書に「TOEICが満点!」と書いたところで、欧州企業からしたら、

 

「何それ?とりあえずSkypeでお話ししましょ。てかなんで満点が990点なの?1000点じゃないんだ?」

 

ぐらいにしか思われない。

 

日本人はそろそろTOEICの呪縛から解き放たれた方が良いと思う。

 

言語って数値化して評価するものでないと思うのは私だけだろうか。

 

 

今日は3つ目の言語習得を試みている経験からついつい語ってしまった。

 

ちなみに、基礎知識ゼロのスウェーデン語は2年半が経過してやっとギリギリ電話ができるレベルまで到達した。

 

英語よりも少し道のりが長い…とほほ…

 

 

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最後に本日の朝焼け。

 

 

ではでは、また明日。