ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、37歳、二児の父親です。
自己紹介はこちら↓
http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2018/08/09/201519
現在、1歳4ヶ月の次女の育児休暇中(7〜10月)。
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今朝は雨上がり。でも次女は元気いっぱい。
今日の写真はこれだけ。
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長女を就学前学校へ送って、その足で2つある内の1つ、火曜日に行っている方の教会の児童館へ。
私はこれで3回目だが、妻は次女を連れて数え切れないほど通っていた。
来週から次女は就学前学校デビューするので、本日がこの児童館へ行く最後の日となる。
というわけで、お世話になった先生に挨拶をしに行くことにした。
この先生とは今までまともに話したことがなく、私が、
「今日で最後なんですよ、ありがとうございました」
と話したことをきっかけに色々とお話ができた。
今日、この先生とお話をしていて何となく気付いたのが、自然と実践していたスウェーデン人と仲良くなる方法だ。
スウェーデン人と仲良くなるには、まずは自分がスウェーデン社会でどのように見えているのかを客観的に理解することが大切だ。
スウェーデン人からすれば、日本人も中国人も台湾人もモンゴル人もみんな同じに見える。
私の経験上、日本人であることを伝えるのはとても重要。希少性が高いからだ。
中国から来た人はホントに沢山いて、モンゴルの人も今まで何人も会ったことがあるが、そんな中、特に私のような日本人男性はスウェーデンでは稀な存在で、多少なりとも興味を持ってくれることが多い。
その次に重要なのはどんな仕事をしているかだ。
私が「東京から来たエンジニアですよ」と伝えると、リアクションは大きく2つに別れる。
1つは、興味津々で色々と質問をされるパターン。
2つ目は全く興味の無い素振りを見せるパターン。このパターンの場合はそれ以降話すことはまずなくなる。
1つ目のパターンで、何をよく聞かれるのかと言うと、
「スウェーデンに来てから仕事を見つけたの?」
である。
答えは NO! だ。
これは日本人からもよく聞かれるし、せっかくなのでザックリと説明しておこう。
そもそも、日本人がスウェーデンに入国するには、私の知る限り以下の通り存在する。
・観光ビザ(180日間で最大90日まで滞在可能)
・配偶者ビザ(スウェーデン人と結婚する)
・家族ビザ(身内を呼び寄せる)
・学生ビザ(留学)
・長期滞在ビザ(出張など特別な理由で90日を超えて滞在する場合)
・労働許可(厳密に言うとビザではない)
つまり、日本人が仕事を見つける前にとりあえずスウェーデンに来たところで90日までしか滞在できない。
観光ビザでの入国となるので社会保障も受けられず、病院へ行けば高額を支払うことになる。
もちろん海外旅行保険が適用できるが。
とりあえず(と言ったら怒られそうだが)スウェーデンに来ることができ、滞在日数に制限のないEU圏内の人とは、根本的に事情が異なるのだ。
なので、スウェーデンで生活をしていて、初対面の人からよく聞かれる質問として
「仕事してんの?」
「仕事見つけてからスウェーデン来たの?」
と真顔で聞かれる。
「当たり前だろ!」
と言いたいところだが、彼らの当たり前と、日本人の当たり前はかなり違う。
この他によく聞かれる質問は、
「奥さんはスウェーデン人なの?」
である。
要は「配偶者ビザなのか?」を聞いている。
勘ぐり過ぎか?笑
とにかく私は"労働許可"を得てスウェーデンに居住しており、家族全員が他のスウェーデン人と全く同じ社会保障を受けている。
その昔はホンダで研究開発をやりその後BMW Japanで〜…
という一連のストーリーを初対面のスウェーデン人に伝えると一気に距離が縮まる傾向にある。
日本人同士でも同じことだが、素性がはっきりしない人とは付き合う気になれない。
どんな社会でも、人間は自分と同じ生活水準や価値観の人と繋がろうとすると思う。
少なくとも私はそうだ。
パターン2の人達は、この生活水準や価値観が異なると、早々に判断をした人達なのではないかと思っている。
スウェーデン人同士であれば、きっと身なりや仕草や雰囲気、あとはタトゥーまみれなのかである程度分かると思うが、相手がアジア人となるとその雰囲気は一気につかみにくくなるはずだ。
スウェーデン人と仲良くなるには、いち早く素性を明かすべく、自然とその話題を触れていくスキルが必要なのである。
だからと言って、
「初めまして!日本から来たエンジニアです!妻も日本人です!」
というのは脈絡が無さ過ぎて不自然だ。
スウェーデンの人達はけっこうシャイだ。
最初は目が合ったら「Hej!(ヘイ!)」と挨拶を交わす。
(ちなみにこのHejはきちんとした挨拶の言葉。日本語で「こんにちは」と言っている感じだ。
英語のHelloである。)
その後は天気の話や、子供がいる場合は
「ウチの子はねぇ…」
といった話をし、一息ついた頃にだいたい
「どこから来たの?」
「仕事してんの?」
といういつもの件になっていく。
私は、この手の会話はかなり慣れており、スウェーデン語でテンプレート化されているので、スウェーデン語でも物凄い速さで流暢に話せてしまう。
なので徐々に相手も難しい単語や言い回しになって来て、
「ごめん、ホントはスウェーデン語全然分からないんだ!」
と白状するのである。
と、まあ私はいつもこのパターンで新しく知り合うスウェーデン人を開拓している。
あとはスウェーデン人が多く集まる場所、コミュニティに出入りすることが大切だ。
スウェーデンに来てまで移民同士固まっていても仕方ない。
別にスウェーデン語をちゃんと話せて、スウェーデン文化を尊重できている人であれば移民でも全然問題はないのだが。
私はスウェーデン語とスウェーデン文化を少しでも学びたいので、できればスウェーデン人となるべく多く友達になれればと思う。
スウェーデン人が多く集う場所、それは真冬に凍った湖の上を滑るスケートだ。
昨年からストックホルムの老舗クラブに加入した。
こういった伝統的なウィンタースポーツの場に、移民はほとんどいない。
こういう場所に突っ込んでいき、前述したテンプレートでひたすら話をし、1人でも気の合う人を見つけられればラッキーだ。
こうして、我家は幸いなことにほぼ毎週末、スウェーデン人の誰かしらと交流を持ち、スウェーデン文化に触れていると思う。
私のことを何でも知っている友人も近所に3人いる。
彼らは私がいくら稼いでるかも知っているし、留守中に鍵を預けて郵便物の確認を任せたりと、ただの友人の域を超えている。
何の参考になるのかイマイチよく分からないが色々書いてみた。
ではでは、また明日!