ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、37歳、二児の父親です。
自己紹介はこちら↓
http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2018/08/09/201519
現在、1歳4ヶ月の次女の育児休暇中(7〜10月)。
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今日は快晴!だが朝9時で0℃!寒い〜。
外は寒いが家の中はトイレも風呂も含めて全ての部屋が24時間22〜23℃なので快適。
朝起きて布団から出られないということはない。
「スウェーデンて寒いんでしょ?」
と百万回程聞かれたが、私の答えは、
「そりゃ外気温は低い。ただ、私の場合、スウェーデンで寒いと感じる回数は東京よりも多くない。」
である。
意味が分からないと思うので説明しておこう。
外で仕事をする人達は別だが、多くの人は一日の大半を暖房が効いた場所で過ごす。
日本では暖房が効いているところとそうでないところが点在しており、例えば一戸建てだと風呂やトイレなんて寒いのは当たり前。
だからホット便座が流行る。
(ウォシュレットは欲しい!)
こちらスウェーデンではそんなもの不要である。
トイレであろうが廊下であろうがとにかくどこでも暖かい。
我家は集合住宅だが、共用部は全て暖房が効いている。
スウェーデンはゴミの焼却施設からアツアツのお湯を各家庭に圧送している。
(近隣諸国からわざわざゴミをもらってるぐらい)
各家庭には白い蛇腹状の物(↓参照)があり、これが圧送されてきたお湯の熱を放出する。
もちろん手で触れても火傷はしない。
これが家の中の至る所に設置されているので、家中どこでも暖かい。
これは24時間稼働しっ放しである。
どうしても止めたいのであれば、バルブがあるのでお湯を遮断することもできる。
暑過ぎたり寒過ぎたりしたら何段階かでお湯の流量を調節できる。
また、流量=熱量を最大にしても最小にしても、料金は変わらない。
我々の場合は集合住宅のいわゆる管理費のようなものに含まれているので、使いたい放題ということだ。
集合住宅の共用部のドアから、私の駐車場までは歩いて15歩程で、10秒もかからない。
(子供が一緒だと5分ぐらいか?笑)
なので、寒い!と感じるのはこの10秒間と車に乗ってから暖まるまでの5分程度だ。
ただ、ダウンを着てマフラーを巻いて手袋をしてるのでそんなに寒くない。
会社の中も家と同じだ。どこへ行ってもポカポカ。
とにかく、薄着で外をウロウロするなら凍死するレベルだが、家の中や会社の中はどこもかしこもポカポカ。外に出る時はそれなりに厚着をしているので、寒いと思うことがそんなにない、ということ。
(電車通勤の人は寒いだろね…)
信じられないなら一度冬のスウェーデンに来てみれば良い、と言っても誰も来るわけないんだよな。
「寒いの苦手なんですぅ〜」
て人がいるけど、そういう人こそ北欧の方が良いと思う。
少なくとも家の中で「寒い!」と感じることはなくなるから。
「寒くないんです」アピールはこれぐらいにしておこう…
ちなみにバナナで釘は打てません!!!
話を元に戻そう…
近くのスーパーへ月に一度の大量の買い出しへ。長女は昨日購入した謎のマスクでお出かけ。
行く途中にこの中華ヒーターを捨てていくことに。たった一シーズン使って壊れた。おまけにリモコンの電池の蓋が簡単に開く。次女がこのボタン電池を飲み込んだと思い込み、先日病院で長時間過ごす羽目になった。
と、色々と悪い思い出が重なったヒーターなのでとっとと捨てることに。
帰宅後、なんと雪!まだ10月なのに!でも5分程で止んでしまった。外の景色が真っ白になるのは素敵なので雪はどんどん降ってほしい。
雪が降ると家の外はこんな眺めになる。やたらと明るくなる。これは今年の1月の写真。
いつもの家の前の道もこんな風に。これは今年の2月。ストックホルムで雪が積もるようになるのは年が明けてから。クリスマスに降ってほしいけどねぇ…
真冬はこのように湖でスケートもできる。これは私が今年の2月に撮影した写真。
まあ、とにかく何が言いたいかって
スウェーデン→寒い→思考停止
となってしまう人は、もっとよく現実を知って欲しい。
スウェーデンの冬は楽しく過ごせることを伝えたいのだがこれがなかなか伝わらない。
あと税金に関しても同じだ。
スウェーデン→税金高い→思考停止
のパターンの人が多過ぎる。
まず、税金が高いことが不幸だと思っている人が多い。
まあ払った分のリターンが感じられないとそうなるのも理解できるが。
日本での増税はあまり賛成はできないが、スウェーデンで生活をしていて、もっと税金を払っても良いかなとも思える。
それはリターンを至る所で感じられるからだ。
税金についてはまた別途。
話がそれまくったが、夕方、今日はあまり運動をしていないので公園へ行くことに。
帰宅後、家の前の公園で遊ぶことに。2℃なのでこの装備。この格好なら確かに寒くはないが、特に小さい子供に厚着させるのは大変。寒いことよりも厚着させないといけないのが面倒。
ブランコ大好き次女。モコモコの帽子がかわいいな。
夕飯。我家は基本和食やスパゲティなど、東京にいた頃とさほど変わらないものを食べているが、たまにスウェーデンの一般家庭が食べているような料理も作る。サーモンの大きい切り身をオーブンで焼いたもの。
「食べ物どうしてんの?」
もよく聞かれるんだよなー。この前なんて
「豚肉とか牛肉あんの?鶏肉は?」
って聞かれちゃった。
全国民がベジタリアンって思ってんのかな?
さてさて、今日から冬時間。時計を1時間遅くする。
朝はより早くから明るくなり、夜は日没が早くなる。
私はこれには反対だ。
日本では最近オリンピックの関係でサマータイムがどーのこーのと話題になっていたようだが、
日本こそサマータイムを導入すべき
と思う。
でもタイミングよく、
「欧州はサマータイムに反対だ!」
みたいなニュースが流れて、そのせいなのか導入を断念したらしいが。
いやー、あの、欧州とね、日本とね、緯度が全然違うでしょ。
日照時間全然違うでしょ。
だから同じ土俵で比べられないわけ。
サマータイムに反対しているのは緯度が高い国々。
欧州でも南の方はサマータイム制を維持したい人が多い。
つまり、赤道に近付くにつれてサマータイムの恩恵をより受けやすくなる。
はっきり言ってスウェーデンなんてサマータイムなんてなくても夏場の日照時間は思いっきり長いし、毎年2回も時計をズラすのはただただ面倒。
でも!!
日本はやった方が良い!
夏、21時頃まで明るくなっていれば過ごし方が全然変わる!
明るい中、外でビール飲める!
週末、家族でお出かけする時に、午後からでも余裕を持って出かけられる!
というわけで、欧州がサマータイム制に反対してるから日本も反対ってのはおかしな話。
緯度が全然違う。
日照時間が全然違う。
欧州の人達が何故反対をしているのか。
そもそもサマータイムとはなんなのか。
毎度お決まりの議論不足で、突然ぶっ飛んだ結論が出てしまう日本の典型だと思う。
国民はちゃんと考えた方が良い。
もったいない、もったいない、非常にもったいない。
今日はだいぶ話題がめちゃくちゃになったな。
ではでは、また明日。