ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業 LIV INNOVATION の代表を務める37歳、二児の父親です。
ちょっとタイトルが分かりにくいかもしれませんが、スウェーデンの企業で働いていて、
「そう言えば日本にいたときによく言われたことを聞かなくなったなぁ」
と、ふと思ったので今日はそれらを書いてみます。
ちなみに、これは日本で11年間勤め、スウェーデンで2年半働いている私が感じた主観でして、スウェーデン人の一般的感覚と一致しているのかは定かではありません。
1 「体調管理も仕事の内」
これ、日本にいた時によく言われたものです。
人間とは、個人差はあるのでしょうが年に数回風邪を引くのが当たり前で、 体調を崩したらおとなしく家で寝ておくべきです。
ですが、日本だと病院に行って薬をもらってマスクして這ってでも出社する美学のようなものがありますよね。
上司とか先輩に「体調管理も仕事の内だからな、ゴニョゴニョ・・・」なんてよく言われたもんですよ。
ちなみにスウェーデンでコレをやったら同僚からマジギレされるでしょう。会社は病原菌をばらまくところではないので。
「社会人たるもの、体調を崩してはならない!」という無理難題な前提の日本。
「人間なんて生きてりゃ風邪ぐらい引くよね」という無理のない前提のスウェーデン。
これだけ読むと「スウェーデン、まぁ素敵!」と思うかもしれませんが、しょっちゅう色んな人がポツポツと休むと色々と不便なことも多いです。
夜間も営業しているはずのガソリンスタンド併設のコンビニのようなお店に貼紙がしてあって、
「体調悪いので今日は閉店!反対側にもガソリンスタンドがあるよ!」
なんていうのも時々あります。
無理のない前提にする分、社会の歯車が少しだけ鈍く回っている感じです。
2 「何かを変えたかったら偉くなれ」
日本では文句を言うと先輩からよく言われました。スウェーデンに来てからこんなこと一度も聞きませんねぇ。
でもこのセリフ、極めて封建的です。例えば会社で何かを変えたかったら、そしてそれがみんなに共通する何かであったら労働組合等で形にするべきです。
会社と従業員の間に、過剰に従属関係が発生している日本ではなかなか難しいことでしょう。先のスウェーデンの国政選挙は投票率が85%を超える結果となりました。民主主義的思想が定着しているスウェーデンで、従業員が何かを変えたいと思った場合、
「よし!じゃあ偉くなろう!」
と思うよりかは、
「同じことを思っている人を集めて団体で意思表示をしよう!」
となるのではないかと思います。
(もちろんこんなのケースバイケースなので揚げ足取らないでほしい)
3 怒られているうちが華だと思え
こんなの華でもなんでもなくて、単なるパワハラです。誰だって怒られるのは嫌です。
ちなみに私はスウェーデン企業で勤めていて、今まで一度も怒鳴られたり、怒られたりしたことはありません。皆無です。本当に一度もありません。でも、これは私の行いが完璧という訳ではなくて、スウェーデンの人たちは何か嫌なことがあってもなかなか直球で物を言ってくる人は少ない印象です。仮に何かを指摘するときも、前置きがある場合が多いかと。
なので、たまにはご指摘をいただきたいなぁとも思います。
(もちろんこんなのおおまかな傾向の話なのでどうか突っ込まないでください)
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今回から文体を変えてカジュアルにしました。もう一つのブログ↓は真面目に書いているし。
さてさて、次回は次女の就学前学校の様子でも書こうかな。
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