スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

スウェーデンのインターン

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業 LIV INNOVATION (https://liv-i.se)の代表を務める37歳、二児の父親です。

 

f:id:sverigeyoshi:20190203074121j:image

昨日は就学前学校が職員会議の為お休み。在宅ワークはこんな感じで次女さんがずーっとここに居てくれました…

 

さてさて、今日はスウェーデンでのインターンについてのお話。

業界や職種によって色々と異なると思うので、インターンと一括りにするのは難しいと思いますがここでは自動車業界の開発職を例に話を進めます。

 

私はボルボの求人案内サービスに登録しており、求人情報が毎週金曜日に送られて来るのですが、インターン募集!のようなものもしょっちゅう見かけます。

(別にボルボに転職をしたいわけでなく、副業の関係で情報収集目的で登録している。でもいいのがあったら飛びつこうかなw)

 

例えばこんなヤツ↓

https://jobs.volvocars.com/job/Gothenburg-Thesis-Work-Integration-and-evolution-of-model-based-tool-prototype/512320801/?from=email&refid=8224309001&utm_source=J2WEmail&source=2&eid=114501-201957010257-16038668501&locale=en_US

 

※Master thesisというのは修士の学位を取る為の研究、論文を書くこと。

 

 

少なくとも私が勤める会社やボルボではこうして大学院生を受け入れて彼らに研究材料と環境を提供します。

 

上記のように企業側から「こんなインターンシップのお仕事がありますよー」という呼びかけもあれば、学生が企業に対してアプローチをするのも全然ありです。

 

FacebookやLinkedin等で自分が興味のある会社で働いている人を探してコンタクトを取ってみたり、自分が通う大学とのコネで探してみたりと、手段は何だったよくて、それよりも重要なのは「企業と学生双方にとってメリットのある提案ができるか」です。

 

「え、学生がそんなことやってもいいの?」

 

なんて日本人だったら思うかもしれませんが、そんなことをクヨクヨと悩んでいる暇があったら、自分がその会社でインターンとして何を提供できるのかを悩むべきです。

 

ホント、何の為にLinkedinがあるんだよっつー話です。

 

日本人は形ばかり気にしますが、こちらの人はそんなものどーだってよくて、とにかく中身重視です。

 

ちなみに、私のチームで働いているスウェーデン人のR君28歳のエンジニアは、数年前に私の会社でインターンとして半年ほど働きながら修士論文を完成させました。

 

その後は大手トラックメーカーで数年間エンジニアとして経験を積み、半年ほど前に戻ってきました。

 

日本のインターン(ここでは自動車業界のエンジニア職を指す)では2〜3週間だけ会社に通い、ちょっとお手伝いをしながら仕事の風景を見る(まあ主に雑用)、という具合で、スウェーデンのインターンとはまるで異なります。

 

少なくとも私が学生だった頃は形重視で中身がスカスカのインターンばかりだったと思います。要は内定への近道のような位置付けで、就活の面接で「御社でインターンしました!」と言いたいだけ。

 

なので私はインターンには興味がありませんでした。それ以前に成績が悪くてインターンへの応募資格が得られなかったと記憶してます…これって大学側がフィルターをかけてたってことですよね。大学としては成績悪いヤバイ学生を企業に放り込んでご迷惑をおかけするわけにはいかない!的な発想なんでしょうね。ヤレヤレ。

 

ところで、スウェーデンではインターンとしてその会社でお世話になったからといって、その会社でそのまま働かないといけないということはありません。

 

インターンとは言え、立派な労働力ですし、増してや論文として研究成果を会社に提供するので会社としてもありがたい話です。

 

インターンと会社には契約書が存在し、研究内容や期待される成果、期間、給与、などなどが明記されており、学生であってもこうした交渉をしないといけません。

 

インターンを通じて、その会社なり労働環境を気に入ればそのまま働くかもしれませんし、同業他社に行くかもしれませんし、そんなことは実際に経験をしてみないと分かりません。

 

前述のR君は、インターンが終わる頃にはそのまま継続して働きたいという希望があったようですが、会社側に空きポジションが無かったので叶わず。

 

その数年後に、私のチームを拡大することが決まり、彼をインターンとして雇った上司が彼に連絡をして採用となったわけです。

 

もちろん、法律に基づいて求人情報をEU全域に2週間(だったはず…)出さないといけないので、多数の応募があるわけで、R君にとっては多数のライバルが存在したわけですが、以前に半年も働いた経験は圧倒的なアドバンテージとなります。

 

新卒一括採用が存在しないスウェーデンで良い職を得るには、よほど光る経歴があるか、コネが無いと難しいでしょう。

 

増してや遠く日本から職を得ようとするならば尚のこと。超光ってるか、強力なコネがないと難しいです。

 

以上、スウェーデンのインターン事情でした。

 

 

▪️本ブログを読んでスウェーデンをもっと知りたくなった方!古い時代の生き方に活路を見出したい方!

 

どうぞお気軽にお問合せください。

 

↓まずはこちらの自己紹介をご一読頂ければと思います。

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2018/08/09/201519

 

 

↓ご意見・ご感想・お問合せはこちらをご覧になってからどうぞ!

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2019/01/04/083411

 

広告ではありませんよ!先日起業しました。

あなたのスウェーデンへの移住を実現させます

LIV INNOVATION

https://liv-i.se/