ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める38歳、二児の父親です。
今日は会社での服装からスウェーデンと日本の企業文化といいますか、社会の比較をしてみます。ちょっと大袈裟だな…。
ここ最近、最高気温が30℃近くもストックホルムもだいぶ暑いので今日はこんな格好で出社しました。
次女はクマのことをプマと言う…笑 冒頭にKの音が来るとPになっちゃう。Kompis=友達もpompisと言ってる。ポンピス!笑
この格好で真面目な会議をいくつもこなしましたし、他の同僚もハーフパンツの人達が目立ちました。女性社員も肩まで出るような格好で働いている人が何人もいました。
夏ですからね。暑いじゃないですか。もちろん屋内はエアコン効いてますけどね。でもこちらではガンガンに冷やさないんですよ。
私はこの格好でデスクでヘッドホンをし、X Japanを聴き、頭を小刻みに振りながら一気に仕事を片付けます。
(本当は足でリズムを刻みたいが音が出て迷惑なので我慢w)
人間って集中力を高める方法って人それぞれ異なりますよね?私の場合はまずリラックスできる格好が必要です。
そして周囲の音を遮る為のヘッドホン、かつ好きな音楽(毎回同じ曲のループ)を聴いてると集中力が増し、ミスが極端に減ります。
(ちなみにX JapanのX→Blue blood→Weekend→Silent Jealousyこれを延々とループさせています)
仕事場の風景。机を上下に電動で動かせるので時々立ち上がって仕事します。
もちろん、お客さんが来る時や自分が出向く時にハーフパンツはさすがにマズイですよ。でもせいぜいジーパンに襟付きシャツで十分です。
一度だけPolestar(Volvo傘下のEVブランド)のCEOが来社した時だけジーパンはやめました。それでもノーネクタイ、ジャケットも無しです。
業界や会社にもよると思うのですが、私が日本で働いていた頃は以下のような格好で出社していました。
過去に勤めていた二社、BMW Japan時代とホンダ時代の服装について書いていきます。
【BMW Japan時代】
スーツにネクタイ着用が義務。確か週に一度ノーネクタイでOKの日があったかな。
何故自撮りをしたのかは思い出せない…今より痩せてるな…
私は品質保証エンジニアとして働いていましたが、果たしてスーツを着る必要があったのか…?甚だ疑問です。
でも、それまでスーツをビシッと来る仕事ではなかったのでちょっと憧れていたのも事実。BMW Japan在籍は2年ちょいだったので一生懸命お洒落を楽しんでいました。
スーツ着こなし術!みたいな本も読んだな…オーダーメイドのスーツを作ってみたり。アレもう着れないんだろな。
ちなみに当時のドイツ本社の同僚はこんな格好で働いていました。
ビールを飲んでいる風景ですが、仕事中もこの格好。
BMWを去って3年、彼らとはお付き合いが続いています。真ん中の彼はストックホルムまで遊びに来てくれました。
同じ仕事をしているのに、ミュンヘン・ベルリンと東京でなんでこんなに違う格好なんでしょうね。
ドイツの同僚からは「なんでいつもスーツ着てんの?」と言われていました。
【ホンダ時代】
通勤時はカジュアルな服装でしたが出社と同時にロッカーで白作業着に着替えないといけません。
↓こんな感じです。
この人、年俸数億円クラスのプロのライダーなんですよ。MotoGPという二輪ロードレースの世界選手権に参戦しているCal Crutchlow選手。こんな超大者が訪問した時もこの格好を強要しちゃう!!でもこの人面白がってますね。ツイッターに上げてましたし。「こんなの着せられちゃったよぉ!腕章までつけちゃったぜ!」って思ってるんじゃないかと。
私はホンダ時代、二輪車の車体設計をしていました。大学では機械工学を学び、いわゆるホワイトカラーのお仕事です。
なのに毎日作業着を着ていました。
作業着を着ない自由はありませんでした。
またもや自撮り。痩せてる…もう6年も前だしな。
「一人一人の個性を発揮しぃぃぃ〜」と上層部は言うものの、私が在籍した9年間でこの作業着について誰も言及することはありませんでした。
というかタブーなんですよ、
「この作業着ダサくね?」
とか言えないんです。それは言ってはいけません。
何故ならば!
創業者の本田宗一郎が↓なことを言っていたからなんですね。
もはや宗教。
まあ、分かりますよ、思想は。でもこれ50年以上も昔の話ですよね。当時は受け入れられたかもしれませんが、21世紀の令和の時代にこんな白作業着ってどうなんですかね。
再考した結果やっぱり必要ってみんなが納得できるんならいいと思うんですけど。
工場の人達が着る分には分かりますよ?ポケットもいっぱいあって機能的ですし何より安全に関わりますからね。
でも設計する人がコレ着る必要あるのかなぁ。
まぁでも触れてはいけない話題だったので私も触れませんでした。
そろそろ#metooとか#kutooに続いて#sagyougiiiiとかやればいいと思う。ゴロが悪過ぎるか。
作業着を着ない自由も保証するべきだと思うんだけどなぁ…。
これってトヨタも日産もヤマハもスズキも、及びその関連メーカーもみんな同じで作業着を着ています。ググってみてください。
なんなんすかね、ホント。
【スウェーデンでスーツを着たのは3年で1回だけ】
スウェーデンに住んで3年ちょっとになりますが、スーツを着たのは1回のみ。でもこれは仕事ではなくプライベートの用事の時でした。
友人の子供の洗礼式に呼んでもらった時に着ました。
スーツの出番はほぼないので地下の倉庫に眠らせています。
というわけで、何が言いたいかって、個性がどーのこーのって言うのなら、
「着たいもの着ようぜ」
って世の中になればいいよねぇ。
と思っています。
ちなみにスウェーデンの就学前学校(幼保一体)では制服とか体操着とかありませんよ。
Grundskola(小中学校)でもありません。
こういうことを日本の友人に言うと、
「でも着ていくものを選ばなくていいから楽ちん!」
みたいなこと言われるんですよね。
日本では、タブーに触れて来るヤツの為の答えが予め用意されている気さえします。そしてこれが本質に迫る合理的な議論を妨げています。
と、私は日本で働いている時に度々感じていました。正論を言うと嫌われちゃうんですよ。
まあしかし、着ていくものを選ぶのがシンドイから個性は犠牲にしても良いってことか…
んー、返す言葉がない。
形ばっかりにこだわるのではなくて、中身・内容にこだわった方がみんな幸せだと思うんだけどなぁ。
とにかく、働く時も個人が最もパフォーマンスを出せる格好や環境を整えることの方が大切だと思うんですけどね。
私は仕事中にスーツじゃ落ち着きませんよ。作業着じゃテンション上がりませんね。
スウェーデンやドイツでは当たり前の話です。
しかし、こいうこと書くとマウンティング!とか書かれちゃうのかな!?
面倒な世の中ですよね。客観的事実に個人の考えや意見を主張するだけでマウンティングになっちゃいますから。
私はこれ、受け手の問題だと思いますけどね。
本ブログの読者様におかれましては、私のこうした発信について一つの参考情報として純粋にお楽しみいただければと思います。
ではでは。
■ このブログを書いている人
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これまでストックホルムにて講演やインタビュー等数多くのご協力をさせていただきました。
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