ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。
本日は長女が通い始めた小学校の話です。正しくはGrundskola(英:Primary school)と言い、1から9年生までの9年間の義務教育を指します。小中一貫と言えば分かりやすいですかね。
長女の学校。この後文字がひたすら続くのでとりあえず写真。
長女は間もなく6歳になります。日本では幼稚園の年長さんに相当しますが、スウェーデンではFörskoleklass(英:preschool class)と言い、Grundskolaへ通います。こちらは義務教育の扱いで要は0年生としての準備段階という位置付けだと私は認識しています。
スウェーデンの新学期はだいたいが8月下旬のようで、長女が通うGrundskolaとしての初日は8月22日の木曜日という何とも半端な日にちとなります。
6月の中旬〜下旬に学校は終わるので、それからの約2カ月が夏休みとなります。宿題は無いと聞いてますが本当かしら。向こう数年で明らかになることでしょう。
つまり夏休みが2カ月もありますが、共働きが当たり前のスウェーデンでは子供達はその間ずっと家にいるわけにもいきません。祖父母の家に行ったりもしますが、それでも限界があります。
多くの児童が結局は学校へ行き、Fritidshem(英:After school activity)へ参加します。私は学童保育の認識です。こちらは当然義務教育ではないですし、有料となります。ですが毎月何万円も取られるわけではなく、額としては大したものではないと同僚や友人から聞いています。通う時間にもよりますが多分1000kr=1万円前後!?こちらは判明次第また記事を書こうと思います。
ちなみに1〜5歳の子供達が通う就学前学校(スウェーデンでは幼保一体)は義務教育ではなく、有料となります。こちらは世帯収入に合わせて料金が変わってきますが、我家の場合は週40時間で長女(先月までで終わり)が毎月950kr、次女が1425krです。
(実際は35時間ぐらい)
長女と次女の金額差やスウェーデンの幼児教育費は、妻のブログに書かれていますのでそちらをご覧ください。
スウェーデンは幼児教育無償なのか? | Sweden 保育ブログ
また、日本同様Barnbidrag=子供手当も支給されます。我家の場合は2人で2650krとなります。
というわけでスウェーデンの就学前学校と小中学校までの基本情報を書いておきました。
ここまでが長い前置き。
◼︎
先ほども書いたように、正式な学校のスタートまであと2週間あるのですが、今週月曜日からひとまずFritidshemに通うことにしました。
数ヶ月前に学校にて事前説明会があり、「8月の5日の週、12の就学前、19の週いずれかの月、火、水にFritidshemに来てもらって慣れて下さいね。でも別にぶっつけ本番でもいいですよ。」とありました。
我々は早い方が良いかなと思い今週を選択しました。これに合わせて、何かあればすぐに駆けつけられるように私の夏休みも組んであります。
※就学前学校やGrundskolaに親が子供に付き添うことをInskolningといいます。
具体的には以下の通り。
月曜日 09:00〜11:00
長女の他に5名の子供達がいた。敷地内の説明やルールや1日の過ごし方のレクチャーを親子で受ける。この日は2時間で解散。
火曜日 09:00〜13:00
朝、子供を連れて行ったら早速独り立ち。長女はニコニコと「バイバイ〜!またね〜!」と全く問題無し。この日はお絵かきや外遊び等をしてランチを食べて終了。迎えに行った時は「まだ帰りたくない!」と駄々をこねる程楽しんでいた。
水曜日 09:00〜15:00
基本は前日と同じ。違いは水筒とフルーツを持参したぐらい。
木曜日 09:00〜15:00(我家の場合)
06:30〜18:00で好きなように選べる。過ごし方は前日とほぼ一緒。
金曜日 09:00〜13:00(我家の場合)
前日同様。
来週も私は夏休みとなるので、09:00〜15:00で通わせます。その間私は子供部屋の改装です…。
長女のクラスは全部で25名ほどなので今週来ていた6名の他に20名程の子供達が、来週または再来週にInskolningとして登校してきます。中にはぶっつけ本番の子もいるでしょう。
親が夏休みを取れるとか取れないとか、色々な事情があるのは当然で、それに対応できるシステムになっているのは素晴らしいことですね。
来週は長女が就学前学校で一緒だった仲良しが登場するのでもう大丈夫でしょう。というか2日目から既にケロッとしていたので全く心配していません。早速新しく友達もできたようで何より。
と、まあこんな感じで8月22日に正式に学校としては始まるものの、それまでの数週間前から徐々に子供達は学校へFritidshem学童保育としてフライング気味に通います。
入学式のようなものもないですし、子供達からすれば学童保育と実際の学校との境目は物理的に存在しないわけで、なんとなーく学校生活が始まっていきます。
あ、そうそう。制服とかないですよ。あるわけないです!笑笑
部活?ないない。ないですよ。スポーツをやりたければ地域のクラブに勝手に入れば良し。
体操着?ないない。ないです。
上履き?履きたければ勝手に履け。
ランドセル?ないない。カバンは自由に選べ。
今日のところはこの辺で。
忘備録として書いたので分かりにくいと思いますが、質問があればコメントでどうぞ。
念の為書いておきますが、せめてググってから質問して下さいね。
※kr : スウェーデンクローナについて
ところで、為替がとんでもないことになってます。超円高。2016年の移住当初は14円だったのに…
ではでは。
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