ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。
10月31日木曜の夜から2泊3日で子供達2人を連れてフィンランドへ旅行に行きました。妻はストックホルムで留守番。
その道中の模様をお届けいたします!
私の一番の楽しみはサウナの後にこの湖へダイブすること!!ワクワク!さて、実際はどうなったのか!?時系列で振り返ります。
【移動手段】
飛行機ではなく、ストックホルムからフェリーに車を積み、Turku トゥルク⇄タンペレは車での移動でした。
ストックホルムとタンペレの位置関係。距離にして片道471キロ。これを船が約半分、路上がもう半分といった感じでした。
赤い線が船、フェリーで青が車での移動です。船の所要時間は11.5時間。車では最短2.5時間の距離ですが頻繁に休憩したので3〜4時間かかりました。
【港】
まずは港の説明。船の運行会社はSilja lineとViking Lineとあり、Silja LineがVärtahamnen、Viking LineがTegelvikshamnというところにあり、どちらもストックホルム都心からのアクセスは良いと聞いてます。我々は毎回車で行ってるので公共交通機関がどんなもんかは不明…。
今回はSilja Line。出航が10月31日木曜19:30で、車の積込みは1時間前までに行わないといけません。ゲートが開くのが18:00で、我々は5分程前に到着。ゲートにて車に乗りながらパスポートかIDを見せてチェックイン。簡単です。
写真は帰りのTurkuのものですが、ストックホルムでも似たようなものでした。ちなみに航海中は駐車場へのアクセスは不可です。忘れ物注意です。
【船内・客室】
いや、もう馬鹿でかいんです。これでもう3度目なので驚きませんが、まさに動くホテル。
これ、船の中ですよ。船は2階から10階までありますが、2〜3階は車やトラックの駐車階。客室は1階(激安)、4階、7〜9階にあります。5〜6階はレストランやバー、免税店などが入っております。エレベーターで移動できます。
行きも帰りも同じ間取りの部屋でした。右側にベッドが畳んであり、左側のソファもベッドになるのでこの部屋は3人が寝られます。
シャワーとトイレ、洗面所も各部屋に完備。温水が出ますしトイレも普通の水洗です。
ちなみに、子供達2人を連れて遠出する時はこの登山用大容量リュックサックをお勧めします。両手はもちろん、片手が塞がっているだけで戦闘力はだいぶ落ちるので常に両手を開けておく必要があります。
出航直後に船内を3人でお散歩し、軽食を食べてから21:00には消灯。
6歳長女は勝手に寝るので楽勝。2歳次女は寝るまでトントンが必要なのですが、うっかり私が先に寝てしまい、気付いたら次女も勝手に寝てました!
我家的にはノーベル賞に値します。
【値段】
ストックホルム⇄トゥルクの往復の宿泊と車を運んで家族3人で合計1350kr(=15000円程度、1kr=11.5円と仮定)。
すごく安いですよね。この時期は外がずっと暗いのでオフシーズンとなります。夏場はもう少し高めです。
これは免税品のお酒などを買い込む人が沢山いて、そこで儲けているようです。
【トゥルク→タンペレ】
トゥルク港到着は朝の7時。スウェーデンとは1時間の時差があるので要注意です。フィンランドの7時はスウェーデンの6時。到着20分前から車に乗ることができます。
トゥルク→タンペレまでの景色はこんな感じ。
【タンペレ編】
タンペレのお目当てはフィンランド在住日本人パパYoshiさんにお会いすること。お昼にアポを取ったので10:30から1時間ほどムーミン博物館へ。ん?ムーミン美術館?
んー。私はムーミンをほとんど見たことないし、子供達もほとんど見たことないので我家的には空振りでした。
その後お目当てのYoshiさんと無事に会えました。フィンランド人の奥様と同じく6歳と2歳の子育てをされている日本人パパ。
というわけで「北欧日本人パパの会でもやりませんか」と問いかけてきました。活動内容は会う度に酒を飲むってだけですけど…。
こちらこそありがとうございました!あのあと無事に子供達とサウナを楽しみました(^^)妻無しの3人旅行はハードな一面もあれば新たな発見の方が多いのでおススメですよ!
— Tomoya Yoshizawa (吉澤智哉) 🇯🇵⇨🇸🇪 (@livinnovation) November 1, 2019
ではでは、北欧日本人パパの会、楽しくやっていきましょー! https://t.co/YpSsmWRT1q
Yoshiさんの後はおススメのサウナへ!このサウナ、カフェに併設されており、正面がカフェ。左がサウナとなっています。
サウナ代、私と子供2人で30ユーロぐらいしたかな…?た、高い…。
このサウナは水着着用マスト。更衣室は男女別になっており、後につながる。この2つのドアは両方ともサウナ。右側は比較的マイルドな温度設定で左側は激アツ。
サウナの向かいにはシャワー。清潔感抜群(^^)
誰もいなかったのでサウナ内を撮影。眺めも良し!
サウナから外へ出られるのですが…ホントはダイブしたかったんですけどね。子供達がすぐにサウナから出たがるもので全然温まらず。結局ダイブも出来ず…
サウナの後は併設のカフェでコーヒー。子供達はオレンジジュース。
タンペレ、素敵な街だなぁ…。
そう言えば更衣室の鏡にこんなことが書かれていました。その通り。
【タンペレ→トゥルク→ストックホルム】
帰路は上記工程の逆バージョンです。特に事件もなかったですね。トゥルクの港を20:15に出ました。
次女の寝かし付けは3分ほどトントンをして、いつもならずっと一緒にいないといけないのですが、私があまりにも眠かったので「すぐ隣にいるから!!」と言ったらすぐに寝てくれました。
ノーベル賞確定ですね。ノーベル賞平和賞か?
【過去の船旅】
以前にも同様な船旅に出かけております。ヘルシンキとエストニア編も合わせてお読みください。
【おまけ】
朝の6:10にストックホルム港へ戻ってきました。自宅へ直帰したのが6:30。道路がガラガラなので所要時間が20分でしたね!
朝ごはんを食べ、寝不足が続いたので早速昼寝。その後11時に私だけ再びお出かけ。2.5時間かけてLinköpingという街へ。ここでスウェーデンリーグで活躍する日本人プレーヤーの試合の観戦が目的です。
試合後に彼とお話ができまして、私も満足。今度私のYouTubeチャンネルに出てくれますので詳細はその時に。
【総括】
父親一人で6歳と2歳の子供達と2泊3日の海外旅行でしたが、振り返ってみれば楽しいことばかり。
次女は泣き虫ですが、そう言えばこの旅行中は一度も泣いていません!!長女も不機嫌になったり怒ったりすることはありませんでした。
母親がいなくて甘える対象がいないのと、非日常の連続で沢山刺激があったのかなと。
また、私としても普段は気付かない子供達の様子を発見できたりととても充実した旅行となりました。
一番良かったことは、スマホ中毒の毎日から強制的に解放されたことです。一人で二人を常に相手をしているとスマホを手にしている暇もないわけでして。スマホをいじってられるのは2人が車で同時に寝た時ぐらいでしたね。
よく日本の人から
「パパだけだなんてすごいですねぇ、偉いですねぇ」
とか
「大変でしょう」
というジェンダー差別丸出しな言い方をされますが、母親が同じことをやったら「偉い」とか「大変ですね」とか言われるんですかね!?
でもって、実際やってみて言えることは
「偉くも大変でもない」
ですね。
子供達と向き合い、笑って笑って笑いまくる2泊3日でしたよ。
特に、船の中での次女の奇想天外な動きを長女と観察できたのは素晴らしかったですね。
何も大変なことはないですし、偉くもなんともないわけです。
だって、私、父親ですから。
それ以上でもそれ以下でもありません。
ちなみに、スウェーデンの人達からは褒められることは一切ありませんよ!ご苦労様、と労いの言葉はありますけどね。それは母親に対してだって同じ言葉をかけます。
父親が幼い子供達を連れて海外旅行に行くのがそんなにハードルが高いんですかね。
だとしたらそんな世の中おかしいですよ。
(だから日本を離れたんですけどね)
しかし、確かに簡単なことではないかもしれません。これをやるには日頃から子供達と触れ合い、信頼関係が成り立っていないとできないでしょう。
私は毎朝子供達と朝食を取り、送り迎えをし、夕食を共にしています。喧嘩も多々ありますが、子供達から見れば「いつも一緒にいるパパ」と、頼れる存在になっているはずです。
そもそも私は昨年、武者修行をやってますからね。
父親が一人で4歳と1歳の子供2人を連れてスウェーデンまで行ってみた - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ
10時間超えの長距離フライトを4歳と1歳と共にこなしたのは貴重な経験でした。
それと次女の4カ月の育児休暇を経験したことで、イクメン偏差値は世界トップレベルまで上がったと思います。私、授乳以外は全部できますからね。
もう授乳は終わってますし、まさに夫婦二人三脚で子育てをエンジョイしております。
私と妻と、それぞれに長所短所があります。子供達もそれを分かっているので、幼い頃から「人間とは完璧な生き物ではない」ということを学んでくれていることでしょう。
最後に、偉そうに書いてみますが、子供達と楽しい時間を過ごすコツは、彼らの言うことをよーく聞くことです。
しゃがんで子供と目線を合わせ、彼らの要求が何であるのかをまずは理解する必要があります。泣き叫ぶのは必ずどこかに原因があるのです。原因を取り除くことなく、「いいから静かにしろ」では親への信用を失わせることになります。
原因が分かったとしてもそれを取り除けない場合も多々あります。その際は丁寧に説明をします。子供だからどうせ分からないだろうとは思ってはいけません。たとえ伝わらなくとも説明します。
それでも子供は理解できないので泣き叫びます。そしたら抱き寄せるなり、抱っこをするなり、お気に入りのテレビを見せるなり、最終手段はスマホでも良いと思います。これで落ち着いたら事の経緯を再度説明をしています。
今は伝わらなくてもいいと思っています。ですが彼らが少し大きくなった時、「親は嘘をついていなかった」と思って欲しいのです。これが他人を信用することに繋がると、私は信じています。
私はこれを繰り返しているので、子供達は割と私の話を聞いてくれる印象です。
こうして普段から良好な関係が築けていれば、普段の生活も旅行も楽しくできます。
日々の積み重ねが大切なのです。
そしてこれをやるには残業なんてやってられないんです。
残業なのか、子供達との時間なのか。
どっちが大事なんでしょうね?
さて、明日から9日ぶりにお仕事です!何をやっていたか忘れました。
明日はリハビリですね。
ではでは。
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日本テレビに出演し、スウェーデンのキャッシュレス社会について解説しました | LIV INNOVATION
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