スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

家が売れました!そして新居を買いました!

前回投稿の通り売りに出していた家ですが、先日無事に売れてくれました。

 

スウェーデンでは家を買うにはオークションになるので、我家も複数の人が興味を持ってくれれば値段もどんどん上がっていく可能性がありました。

 

コロナ禍で在宅勤務が普及したことで、より在宅勤務環境を整えたい人が増えた結果、ストックホルム近郊に限らずスウェーデン全国的に大きめの家の価格が高騰しております。

 

ストックホルム近郊ではコロナ禍の一年間で20%も住宅価格が上がりました。ただしこれは戸建の話。

 

我家は2LDKの74平米で、この波にはイマイチ乗れないことは当初から分かっていたので、せめて一人でも買いたいという人が現れ、入札開始価格でも売る覚悟でいました。

 

幸いにも2人で入札合戦となり、少しだけ値段が上がり落札!2.275M SEKの開始価格が2.300M SEKとなりました。

 

実は既に次の家を購入してあります。正確には購入には至っていなくて、予約の段階で手付金を払ったところです。

 

しかーし!この家はなんと新築!スウェーデンではなかなか珍しい新築です。ですが、5年前に移住してきた頃は近所で新築物件なんてまず見かけなかったのですが、ここ最近はあちこちに新築物件が建っています。

 

新築の良いところは、まあもちろん新築なのでしばらくはアレコレメンテ不要なところです。また、入札が行われないので表示価格そのままで購入ができるところも利点です。

 

日本人は新築至上主義的なものがあるので迷わず新築物件を選ぶと思いますが、スウェーデンの人達は意外と新築を選ばないんです。

 

スウェーデンの新築物件は新興住宅街がドカン!とできた時にしか買えないんです。まあ土地を購入して自分で建てるという選択肢もありますが、これは何故だか庶民の成せる技ではなく、一般的ではないんです。もちろん地域によりますが、ストックホルム近郊で土地を買って上物を建てるというのは富豪がやることというイメージを勝手に持っています。

 

新興住宅街の新築物件を買う人は中東系や我々東アジア系が多いように思います。やはりここら辺の人達は新しい物がとにかく好きなんです。となると街並みは何となくスウェーデンっぽくなくなってくるわけです。

 

スウェーデンの人達は住宅購入の際に新築か中古かよりもご近所さんや自宅周辺の環境を重視してるのではないかなーと。日本人だって気にしないわけではないのですが、とにかくスウェーデンの人達はあまり新築を買いません。

 

我々も近所の中古住宅の購入を検討していましたが、入札開始からの価格の上がり方が尋常ではなく、あっという間に予算上限を超えてしまう為なんだかなーと思っていました。

 

それに加えて中古住宅は入居直後からアレコレ手直ししないといけないところがあるのは大変です。そういった手仕事は好きな方なのですが、経験が全くないですしさすがに家のことなので失敗したくないですし、できればやりたくありません。

 

スウェーデンの人達は幼い頃から親がそうしたメンテナンスをやってきているのを見たり手伝ったりしてきたので抵抗がないんです。

 

また、戸建てを買うとなるとPantbrevとLagfartというスウェーデン人に聞いても誰もうまく説明できない謎の紙っぺらに何故か高いお金を払う必要があります。権利書…的なヤツではないかと。この二つ、物件によって値段が大きく変わるのですが日本円で数十万円、場合によっては100万円を超えます。そしてこれはローンの対象にはならないのでかなりの出費です。

 

マンション、ローハウス、戸建て、新築中古どんな物件にせよ購入金額の15%は頭金として用意しないと銀行が融資をしてくれない法律があるので、ただでさえかなりの金額の貯金が必要になってきます。

 

ストックホルム近郊のローハウスや戸建ては安くても5〜6000万円するので、その15%となると750〜900万円にもなります。これだけでヒイヒイ言ってる我々に、更に出費が嵩むともはや太刀打ちできず。

 

という諸々の理由から戸建ては避け、ローハウス Row houseという戸建てが連なったタイプにしました。というよりもBRF*という管理組合に所属したかったよです。これは物件によってまちまちですが、我々が購入した家は管理組合を発足し、毎月管理費と積立金を払います。普通のマンションと同じです。

*Bostadsrättförning=不動産権利組合(直訳)

 

我々が購入した家は管理費、積立金曜として5200kr=6万円ちょっとを毎月払うので安くはないんですけどね…ですが戸建ての場合は自分で計画をして自分で積み立てないといけません。結局は似たような額を貯金しておかないと家のメンテナンスはまともにできないんです。

 

我々が購入した物件は管理組合を形成するので、瓦や水道管などのメンテナンスはみんなで一斉にやります。みんなで同時にやるのでコストメリットはありますよね。私には経験がないのでこういったことを管理組合が計画してくれるのは心強く思います。

まぁ私も理事的なヤツをやる気満々ですけど。飽くまで他人事ではなくて、みんなで一緒にやることが大切です。あと面倒なご近所さんがいないことを祈るばかりです。

 

と、長くなりましたが、ここから新居の写真。

 

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あー、早く引越したい!でも完成は来年秋。約一年は仮の住まい。

 

スウェーデンで借家を探すのは至難の業。いや、ホント疲れました。家を売るよりも借家を見つける方が遥かにシンドイ…

 

詳細は省きますが、これからスウェーデンで借家を探す人は覚悟をしておくべきです!

まず不動産屋さえ存在しないんですね。売買専門の不動産屋はいくらでもありますが、賃貸物件を扱う不動産屋は法人向けのものしが存在しません。

 

何故か?そんなことは知りません。この国はこの点においてどうかしています。

 

借家探しは個人間を繋ぐ掲示板に毛が生えたものぐらいしかありません。色々とコツがあるのでそれらを抑えれば見つけられないこともありません。

 

ただ、これらのコツを見つけるには長年スウェーデンに住んでいる人達からのアドバイスが必要です。これまで5年間蓄積してきた我々の信用があったからこそ今回は周りのみんなに助けられ、無事に素晴らしい借家を見つけることができました。

 

40歳にしてこれで家を売るのは2回目。買うのは3回目。今回の不動産売買の過程でスウェーデン社会の闇の部分も体感し、これでまた移民としてのレベルが上がったことは間違いありません。

 

ではでは、皆さまご機嫌よう。

とりあえず仮の住まいがあまりにも立派なのでそれはそれでワクワクです!

 

引越したらまた書きます。

 

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■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

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