スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

夏休みの家族旅行でポーランドへ。もう二度とポーランドには行かない・・・

2022年の夏休みが7月16日の土曜日から始まりました。次回出社は8月8日の月曜日。丸三週間の夏休みとなります。

 

実はこの3週間の夏休みは、これまでの6年のスウェーデン生活で最短となります。昨年は5週間だったし、一昨年は6週間。その前は育児休暇とつなげたので4ヵ月。

 

私は年間6週間の有休がありますが、今年はその半分しか夏に当てません。これには理由があって、9月頭に引越しがあるからそこで2週間の休みを取るからです。

 

つまり、今年も5週間の夏休みを取るつもりでしたが、引越しがあるので3週間と2週間に分けて取ることにしたということです。

 

そんなことをやって仕事は大丈夫なのかって?日本人はそう思っちゃいますよね。ですがこちらスウェーデンでの労働者の権利は滅茶苦茶強いので、「たかだか権利を行使しているだけなので何か?」というノリです。

 

もちろんこんなナメたやり方では多少の角が立つので(それでも多少)、私は同僚や取引先に事前に伝えてあります。まぁ7~8月はみんな夏休みを取るので別に大した事は無いのですが、9月に2週間はスウェーデンでもイレギュラーなので事前に伝えることが大切です。

 

引継ぎ?そんなものは必要ありません。私のプロジェクトマネージャーという職制上、引き継ぐことなんて難しいし、そもそもなるようになりますし、私のチーム員が私の不在の間は勝手に対応してくれることを信じています。2週間ぐらい抜けただけでボロボロになるチームは普段からイケてないということです。

 

ホントにヤバい時だけ連絡してね、とだけ伝えてあります。これまで休み中に連絡が来たことなどほぼありません。とは言え、一応毎日最低一回はメールを確認します。ですがタイトルだけです。ヤバそうなヤツだけ開いて斜め読みします。ホントにヤバい時だけ返信します。

 

とにかく、スウェーデンでは同僚がしょっちゅう数週間単位でいなくなることに慣れているので、1~2週間誰かがいないとなっても誰もガタガタと騒ぎませんし、休む側も気まずい思いをすることは一切ありません。

 

さてさて、前置きが長くなりましたが、7月18日月曜から24日の日曜までの一週間、ポーランドへ旅行に行ってきました。具体的な行先はポーランドの最南端、ザコパネ(Zakopane)という日本人にはまず馴染みのないところです。

 

なんでまたそんなところに?っていう話なんですが、私のスウェーデン人の友人が結婚式を挙げることになり、お相手がポーランド系アメリカ人で、親戚がポーランドに沢山いるのでそこでやろうとなったわけです。

 

でもいい機会でした。こんな機会がなければ一生知ることすらなかった地なので・・・。

 

Zakopaneと言えば山。スロバキアとの国境にあるタトラ山脈ふもとの街。

ストックホルムに住んでいると山が一切見えない生活なので、2500m級の山々を見ると日本を思い出しました。日本は東京からでも遠くに山が見えて、なんだかんだで山を目にする機会が多く、自然と山が見える景色に慣れていたんです。

 

Zakopane中心部から眺めたタトラ山脈。2500mほどの標高。

子供達がまだ小さいので、さすがに2500mの山を登るのは不可能ですが、少しだけ登山をしました。

簡単な登山かと思ったら崖を登るようなルートでビックリ。でも子供達は元気いっぱいで登り切ってくれました。

 

 

Zakopaneにはこんなかわいい建物がいっぱい。冬は雪が沢山降るので屋根が急。宿泊したホテルもこのようなお家でした。

 

山を眺めながら毎晩妻と晩酌。これぞ夏休み。

 

一つ驚いたのがキャッシュ社会。クレジットカードはどこでも問題なく使えますが、スーパーのレジでキャッシュで払う人が沢山いてビックリ。パンパンのお財布からお札を出す光景を最後に見たのは日本を出た6年前。

 

山の景色は最高だし、料理はおいしいし、何より物価が滅茶苦茶安いのでいいことだらけでした。物価はスウェーデンの半分ちょっとって感じですかね。レストランであれこれ食べて会計をする時に、「え?これだけでいいの?」と毎回思いました。ちなみに日本とポーランドの水準はかなり近いと思います。日本で外食した時に「うぉ!安!」と毎回思いますからね。

 

しかし、一点だけ、致命的な出来事がありました。そしてこれがタイトルにある通り、二度とポーランドには行かない理由になります。

 

それは、ポーランド人からジロジロと見られることです。

 

もう酷いです。すれ違う人のほとんどが我々日本人一家を延々と見つめてきます。にこやかな表情ではなく、ジーっと宇宙人を見るような感じです。

 

特に幼い子供が我々の子供達をジロジロと見ていました。

 

まぁ無理もないでしょう。難民を受け入れず、ポーランドを目指して移住してくる移民もおそらくそんなにいないので、外国人が身近じゃないんでしょうね。

 

また、ザコパネという地も尚更我々を目立たせているのだと思います。ワルシャワ等の大都市なら多少外国人もいるのかもしれません。地方にいくと外国人が減るのはどの国も同じですが、スウェーデンではどんなに田舎に行こうとジロジロと見られた経験はありません。

 

というわけで、仕事では行くことがあっても、家族でポーランドにはもう行かないだろなぁ。ポーランドに限らず移民・難民慣れしていない国には行かないと思います。

 

結果的に改めてスウェーデンに感謝をすることになりました。

人種差別をされない社会で楽しく暮らせて幸せです。6年間生活してきてただの一度も不愉快な思いをしたことがないもんで。

 

ではでは。

 

あ、ポーランド、いいところですよ、自然環境は。

 

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■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、北欧コンサル事業及びスウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれ、二児の父親です。

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