スウェーデンに移住して以来、毎年大晦日に同じタイトルでブログを書いてきましたが、今回はこれで9回目となります。スウェーデン生活も来年はいよいよ節目となる10年目に突入します。ひぇ~、あっという間。
これまではランキング形式で書いてきましたが、今年はたくさんの出来事があったので時系列で振り返ります。
<1月>
妻が転職!自宅近くのプレスクールで保育士として転職しました。以前は隣町のプレスクールだった為、通勤に時間がかかっていましたが、通勤時間が大幅に短縮され、家族みんなにとって良い変化となりました。
何より素晴らしいのは一年が経過した今、妻は毎日生き生きと働けていることです。これは当たり前のことではないんですよね。
<2月>
我が家に猫が来ました。
猫!! - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ
<3月>
愛車BMW 330eの納車。そういえば10年前も東京で同じ白い3シリーズに乗っていました。車に興味が無ければこんなに高い車をわざわざ買う必要が無かったのですが、残念ながら車好きという思考は変えようがないので仕方がありません。
ただ、毎日家の窓から見える愛車を眺めながら飲むコーヒーは最高です。日々味わえる小さな幸せの為にこの車を手放せません。
車!! - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ
<4月>
ん~、何かあったかな。特に無し。
<5月>
出張で日本に行ったぐらいで他は特に無し。
<6月>
子供たちの終了式。長女は4年生を終え、次女は0年生を終了。なんと、長女は学年の最優秀生徒に選ばれました。成績優秀だけでなく、模範となる生徒が各学年から一人ずつ選ばれるのですが、4年生はなんとウチの子でビックリ。
<7月>
夏の家族旅行。これは非常に楽しかった。スウェーデンの山、ノルウェーのフィヨルド。これを巡る長距離の車での旅でした。
また、妻は一人で日本へ帰国。4年半ぶりの日本をエンジョイしていました。
スウェーデンの山+ノルウェー旅行 - スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ
<8月>
私は8年半務めた会社の退職を決意。スウェーデンで初めての転職を決断しました。5月からリクルーターとのやりとりが始まり、熟考の末の決断でした。スウェーデンに移住して以来、これまでは突っ走るような人生でしたが、今回は決断までやたらと時間がかかり、7月の夏休み中は毎日グルグルと悩んでいました。
判断に時間がかかるようになってきました。スウェーデン移住後は新しすぎる環境に慣れるために防衛本能が働いていたというか、魔法がかかっていた状態で、辛いことさえも全てポジティブな方向に変換ができていましたが、スウェーデンで暮らすこと8年、ついに魔法が解けてしまい、気付けば周りのスウェーデン人と同じ愚痴をこぼして悩みを抱えるようになりました。
よく言えばスウェーデンに完全に馴染んだ、悪く言えば生きる目標を失った、といった感じです。この停滞感を打破するために決断をした転職でした。正直、停滞しているスウェーデン人もたくさんいる中、私は勇気ある決断をしたなーと自分で自分を褒めてあげたいです。前社での楽なポジション(裏を返せば腐った自分)を敢えて捨ててまで決断をしたことだったので全く後悔はしていません。定年まではあと20年以上あり、最後まで楽しく働く為には40過ぎで腐っている場合ではないのです。
<9月>
セカンドカーの契約。1年限定のリース契約で、なんと走行距離が無制限。月々の支払いは決して安くはありませんが、とにかく乗り放題なので、乗れば乗るほど得をします。転職後の職場が遠くなる為、夫婦それぞれで車が必要となり、出費がかさむのですが苦渋の決断・・・。ちなみに9月中旬の納車から年末までで10000km乗りました!酷使しております。
<10月>
特に無し。
<11月>
いよいよ転職後の初出社。入社後一週間でプロジェクトマネージャーとして必要な情報を社内で収集し整理できました。上司からは既に数年勤務経験がある雰囲気が出ていると言ってもらえました。社長や役員からも直接お褒めの言葉をいただいたりと、滑り出しはかなり好調です。ですが、これで転職は人生で3回目。社会人経験は20年ですし、スウェーデンでの転職は初めてとは言え、これぐらいできて当たり前でしょう。
ところで、転職のそもそもの狙いは、自動車業界で20年も過ごし、腐りかけた自分に活を入れるべく、業界まで変えて自分に試練を与えることだったのです。しかし、業界こそ変えたものの職種は同じプロジェクトマネージャーで、結局やることは全く一緒なので思いのほか早く慣れてしまいました。社内での会話、やりとりも前社と全く同じ。予算を立てて管理し、社内リソース問題と付き合い、客先の要求を整理し、社内政治を調整するのは会社が変わっても全く同じなんです。
思い返せばホンダからBMW Japanへ転職した時も飲み込みが早いと言われました。前社では国をまたぐ転職でしたが、その際も”Self going”という表現をされ、勝手に必要なものを見つけて自分でものにしていってくれるので上司としてノーメンテで助かる、と言われたことを思い出しました。
そういえば、ホンダに居たころ、当時20代でしたが、会議の議事録をとると周りから褒められました。どうやら物事を整理し、まとめる才能があるのかもしれません。いや、この才能があるんです。40過ぎて自分の才能や強みに気付けていないって逆にヤバいですよね。
プロジェクトマネージャーは状況を整理して会社としての方向性を正していくのが任務なので、まさに天職と言えます。この仕事、職種に出会えてよかったと心の底から思えるのは幸せなことだなと思います。自分の才能や強みが分かり、それを生かせる仕事に就けるのは素晴らしいこと。
しかし、これは自身の才能や強みがすげ~!という話よりも、日本人として当たり前の働き方をしているだけなんです。日本人は世界一責任感の強い国民性なので、普通に働くだけで褒めてもらえます。ただ、外国文化目線で自分を客観視できていないとダメなんです。この辺りの詳しい話はまた別途書こうかなと思っています。
とにかく、スウェーデンでも転職を経験したので、将来子供が転職を考えているときに少しは相談に乗れるでしょうし、何より人生の幅が広がりました。今年はこれが私にとっての一番の刺激となったのは間違いありません。
<12月>
家族でスキー旅行へ。次女がスキーを滑れるようになってきました。これで長女と私と3人で滑れるようになり感無量。妻は一昨年人生初のスキーに挑戦しギブアップ。麓のカフェでお勉強をしていました。これから毎年冬休みはスキー旅行を計画することにしました。予算を捻出しないと。
来年はスウェーデン生活10年目。節目の年となります。良い一年になるといいな。
というわけで、よいお年を~。
って、これを書いてるのは大晦日の22:30で、日本は既に元旦の06:30なんですけどね。
ではでは。