ストックホルムへ家族で移住し、現地企業で働く36歳、二児の父親です。
先日、夜景を撮りに夜な夜なストックホルム都心部までドライブへ行ってきました。
↓お任せモード
↓夜景モード
どっちがいいんだろ。
↓別の場所でも。
しかし、東京とは違ってスカスカですよね。
でも私はこれが好き…
↓Nikon D80、これで撮りました。
親父にもらったカメラなのですが、ちゃんと使いこなせず…
なんとなくパシャパシャやってます。
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さてさて、本題ですが、スウェーデン語の語学学校に通い始めて早7ヶ月。
タイトルの通り、先週、3Cと言われるレベルの試験を終え、無事に合格してきました!祝(^^)
まだ次があるんですけどね。
詳しくはSvenska För Invandrare (Swedish For Immigrant)でググって下さい。
↓クラス1番の美人さんと一緒に記念写真!この3人は数少ない同期。
実際どれぐらい話せるのかといいますと…まぁつっかえながらもまあそれなりに意思の疎通はできるようになったのではないかと。
ちなみに文法や活用、その他メチャクチャです。通じりゃいいんです。今の段階では。
仕事ではまだまだ英語を使ってます。まだ同僚がスウェーデン語で何を言ってるのかはなんとなーくしか分かりません。
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ところで…ここからは少し暗い話。
語学学校にはクラスが色々とあるのですが、私のクラスは基本的に母国で大学を出ていて英語もそこそこ話せる人達が集まっています。
私が通う語学学校では定期的に(1〜2ヶ月に一度ぐらい)に30名ほどの新入生を募集し、最初の4週間は導入という位置付けのクラスで各々のレベルを測ります。
その後それぞれのクラスに散っていきます。
伝わりますかね…
導入クラス後の通常クラスは2〜30名なんですね。でも脱落者が常に出るのでジリジリと人数が減っていくんです。
で、減った分を補填するかのように定期的にまたドバっと増えては減って、の繰り返しなんです。
私の"同期"で生き残っているのが、私のクラスと他のクラスも合わせて10名ほどしかいません。
つまり、同期は約1/3しか残っていません。
残りの20人はどこかへ消えてしまいました。
どこに行っちゃったんでしょうね。
先生に聞くと、大半が単にギブアップのようです。中には引越しをして別の学校で通っている人もいるようですが。
語学学校は無料で通えますが、講師や事務員の人件費や教材などは全て税金で賄われており、我々生徒はスウェーデン社会に感謝しないといけないのです。
ちょっと通ってみて「やっぱやーめた!」は、スウェーデン社会に対してあまりにも失礼です。
そもそも語学学校に通うことすらしない人はもはや理解ができません。事情があって通えない人は仕方がありませんし、独学で学べる天才は別ですが。
というような意見を先日、先生にぶつけてみたところ、やはり学校側も手を焼いているとのこと。
移民や難民に対する税金の使い方に対してスウェーデン国内の世論も厳しい方向へと変化してきているとのことです。
ええ、分かります。
せっかく
「スウェーデン語を早く学んで社会で活躍(=税金払おうね)して下さい。これは先行投資です。無料でどーぞ。」
と、手を差し伸べているのに、1/3しか残らないのは明らかに課題です。
私の通う夜間クラス(火曜木曜の17:30〜20:00)は、昼間に仕事をしている人なので一応税金は納めているのですが。
ですが彼らの多くは自分の専門領域を活かせる職に就いていない場合が多く、スウェーデン語を学ぶことで希望とする職に就こうと頑張っています。
例えば、母国ではエンジニアだったけど今はオフィスビルの清掃をやってるとか、母国で学校の先生をやっていたけど今はレストランのウェイトレスをやってるとか、色々な人がいます。
私は既に希望とする職に就いていますし、スウェーデン語を学ぶ理由は将来、子供とまともに話をする為であったり、それ以前に社会に溶け込む為の唯一の手段だと考えているからです。
この国では英語でも生きていけますけどね、でもこの国を最大限に楽しむにはやはりスウェーデン語を話さないとダメです。
と、まあ人それぞれ、スウェーデン語を学ぶ目的が異なります。
それは理解できるのですが、私のクラスに在籍している生徒の大半が、スウェーデン在住5〜10年といった具合で、もちろん各自諸々の事情があるのは重々承知の上ですが、
「あんたら今まで何やってたんだ!?」
と思ってしまいます。
私はスウェーデン在住1年半で、語学学校に通い出して7ヶ月、ほぼ皆勤です。
学校に通う以外に努力をしたことと言えば、ご近所さんと頑張ってスウェーデン語のみで会話してみたり、会社の特定の人に休憩がてら特訓してもらったりとまあこんなもんです。
私は本を広げたり単語帳をめくったり、いわゆる"勉強"ができないので、そういった読み書きは語学学校でしかやってきませんでした。
新しい言語っていうのは机の上で単語帳を広げて学ぶものではないと思うんですよね。ご近所さんや同僚に「アレ何て言うの?コレ何て言うの?」をひたすら聞きまくる他ないと思います。で、この環境があるかないかが最も重要です。単語帳等は飽くまでその環境を補うだけのものです。新しい言語を習得する上での主役ではないんですよ。
中高のころに死ぬほどめくった単語帳とか熟語帳は、〇ソほどの役にも立っていません。日本の中高での英語の勉強方法は全否定できます。ゼロから見直すべきです。
だって私の高校時代の英語の成績は2、時々3です。
でも私は今、こうして異国で英語と少々のスウェーデン語を話して生きています。
日本の英語教育が完璧でないことは周知の事実だと思いますし、では具体的にどうしたら良いかは文科省の頭の良い方々に考えてもらいましょうね。先は長そうですが。
話を元に戻しましょう。
こんな感じで7ヶ月、一つ目のクラスがやっと終わり、次のレベルへ行けることになりました。この次のレベルを修了すればスウェーデン国内で職探しができるレベルと聞いています。
また、同期では最も早いペースです。率直に嬉しいです。ヒャッハー!
(人それぞれ試験を受けられるタイミングは異なり、先生の推薦が無いと試験は受けられない)
ですがまだまだ小学生レベルですからね。スウェーデン人にゆっくり話してもらえれば何となく分かるレベルです。
道路の標識だったりバスの後ろの広告なんかはだいぶ読めるようになってきました。うれしー!
これは、「俺すげー!」という話ではなくて、英語ができる人が真面目にやればもっと早いペースで終わります。
妻は英語はほとんど話せませんが、私と同じレベルを昼間のクラスに毎日通って5ヶ月程で修了していました。
素晴らしい。よく頑張りました、妻。
ですが、上述の通り、みんな5〜10年も何をやってんだ?と。私がダラダラとやって7ヶ月で終わるっていうのに…
でも彼らを悪と決めつけてはいけません。よくよく話を聞いてみると、彼らはスウェーデン社会とほとんど接点がないようです。
仕事も一人で黙々とやるタイプの人が多く、ご近所付き合いも無く、地域の伝統行事にも参加せず、そもそも行事の存在すら知らないようです。
対して私は家族もいますし、持ち家ですし、ご近所付き合いは十分過ぎるほどできていますし、車も割と立派なヤツを買っちゃいましたが、クラスメイトで持ち家に住んでいる人には出会ったことがないですし、マイカーを持っている人も少ないですし、さらには母国に家族を残していたりと、生活基盤が整っていない中でなかなか勉強に集中できる精神的な余裕がないのかなぁと感じました。
また、スウェーデンに対して悲観的な人が多く、彼らが私とは違った視点を持っていることにも気付かされました。
彼らだってサボっているわけではないんです。思うに、もう少しだけスウェーデン社会が歩み寄ってもいいんじゃないかなと。世論は逆方向のようですけどねぇ…
移民・難民政策に対してスウェーデン社会は、他国同様どんどん右傾化していますが、移民としてスウェーデンに来たけれども今一つ溶け込めない人たちと、普段の生活で移民や難民に一切接することのないスウェーデン人たちの両方の社会を見ている私は複雑な心境です。
もう少し上手なやり方があると思います。
もちろん、移民・難民は言い換えれば結局は「よそ者」ですし、土足でよその国へ上がり込むようなことは当然NGですし、何より社会へ溶け込むための努力の姿勢を見せなければいけません。
その点、我々家族はかなりうまくやっていると思います。スウェーデン人の友達が日に日に増え、スウェーデン社会とつながっている実感があります。
語学を覚える速さは、社会とのつながり具合に比例すると言えるのかもしれません。
もっと言えば、海外へ移住する上でキーとなるものは「オープンな性格」であることでしょう。私は人見知りなんで~・・・なんて言っている人は社会からどんどん孤立していくと思います。
まぁそんな感じでスウェーデン語の語学学校にしばらく通ってみて感じたことを書いてみました。
※文中の10人とか1/3だとかは正確な数字ではなく、感覚的な数字であることをご承知おき下さい。私が通う語学学校の、私及び周辺のクラスでの話ですので。
こういう書き方をすると、在スウェーデン邦人の方から「私の学校では違います〜◯×△#/&なのであなたのアレがコレで〜」というような不毛な、いや、ありがたいご指摘を頂戴しますので。
スウェーデン国内にこの手の語学学校は無数に存在しますし、住んでいる地域や所得層などなどで状況は様々なわけで、「私の視点=これがスウェーデンです!!」というわけではございません。
大半の読者様にはご理解いただけると思いますが。
大変ですね、ブログって。
↓最後に先日の長女の誕生日会の模様。
↓巨大シャボン玉で盛り上がりました。
ではでは、またその内更新します。
↓日本帰国時に講演会をやっています。詳しくはこちら。