スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

日本の非合理的なところ

今回はただの愚痴を書く。すみませんね。

 

一昨日から出張で日本にきているが、道中散々な目に遭った…

 

便が大幅に遅れた関係でスーツケースが成田に届いていなかった。

 

よくある話。この点は仕方がないし全然OK。

 

問題はこの後。翌日、成田の職員から電話があり、通関手続きの代行を依頼する為の書類をよこせと。

 

そうだったか、そんな手続きを成田でやっとかないといけなかったのか。

 

何故だか無理矢理経由させられた上海で住所も書いたしパスポートのコピーも取っていたしこれで足りてるだろうと思っていたのだが。

 

で、その書類、どうすれば良いかと尋ねたら

 

「ウェブで書式をダウンロードしていただいて、必要事項を記入の上、パスポートのコピーと共にファックスでお願いします

 

と言う。

 

ファックス?

(最後に使ったのなんて10年以上前!)

 

メールならすぐ終わって楽なんだがメールアドレスは公開していないとのこと。

 

21世紀なのに!?何故!

 

渋々ファックスを送ったたら

 

「顔写真の部分が真っ黒です。これでは先に進めません。」

 

と。

だからメールにしとけ!と言っても堂々巡り。

 

再度コピーの濃度を変えて送信。

 

また、コピーの送付後に原本を送れとのこと。

原本とはパスポートそのものではなく、ファックス送信に使ったコピーのこと。

 

でも通関手続き自体にはその原本とやらは不要とのこと。じゃ、何に使うか聞いても答えてもらえず。

 

アホなのかな。

 

一連のやりとりを会社を経営する友人に話してみたところ、成田空港のみならず多くの役所、省庁とはメールでやりとりなんぞ不可能とのこと。

 

そういった組織で"新しい"ことにチャレンジする場合、当然ながら稟議を通さないといけないわけだが、通す側がいくら尽力をしても決済する側が、

 

「それで絶対に大丈夫なんだろうな?」

 

と聞いてくるそうで。

 

この世に"絶対"は存在しないわけで、責任を取りたくがない故に結局のところ前例を踏襲することになる。

 

そう言えば私も日本で働いていた時はこんなことを上から言われてたなぁ。

 

失敗を恐れるな!とか狂ったようにスローガンになってたけど実際は失敗を恐れる毎日。

 

じゃあなんでファックスならOKなの?となるが、これは太古の昔の誰かが英断をしただけであって、今この稟議を通す通さないとは関係がないのである。

 

んー。

 

スウェーデンでの行政手続きはウェブ上でパーソナルナンバー(マイナンバー)とBankID(パスワード)でログインでき、そこで必要書類の添付が可能。

 

よほどのことがない限り原本の提出は求められないし、申請後にやりとりが必要な場合は担当者と直接メールでやり取りが可能。

 

これ21世紀なら普通のことでしょう。

 

働き方改革がどーたらこーたら言ってるけれども、手続きでメールも使えないようじゃ話にならん。

 

日本は素晴らしい国。そこら中綺麗だし、みんな一生懸命働く。

 

電話口で担当の方に

 

「メールすら使えないっておかしいと思いません?組織上仕方がないところがあるのは想像ができますが、個人的にどう思います?」

 

と尋ねたところ

 

「個人的見解を述べることは規則で禁止されております。」

 

だって。

 

北朝鮮かよ!

 

全員がくだらないとか非効率だって思っていることが延々と変わらないところがあるのはこの国の一つの特徴。

 

もっと合理的でスピーディな世の中にならないものか。

 

まあこれが嫌で日本を飛び出したので今更文句を言う必要もないのだが…