スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

私がいかにスウェーデンで珍しい存在か

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業 LIV INNOVATION (https://liv-i.se)の代表を務める37歳、二児の父親です。

自己紹介はこちらよりどうぞ。

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2018/08/09/201519

 

 

本日はタイトルの通り、私がスウェーデンでどれだけ珍しいのかを説明します。

 

 

まず、私がスウェーデンに移住してからこれまで経験してきた話として・・・

・在スウェーデン日本大使館に在留届を出しに行った際、窓口の方に駐在員でなく永住目的であることを告げたら非常に驚かれた。

・これまで3年間、一度も私のような永住目的のサラリーマンに出会ったことがない。

・私のスウェーデン人の友人、同僚に永住目的の日本人サラリーマンの知り合いがいる人はゼロ。

・仕事でよく出入りするVolvo本社で働く人達に聞いても日本人の同僚には会ったことが無いと言う。

・これまでブログや各種SNSを通じて数十件の問合せをいただいだが、いずれの方も”私のような存在は他に見つけられなかった”とのこと。

 

これだけでは感覚的過ぎて抽象的なので少しは数値的なアプローチができないかと思いアレコレググってみました。

 

そこで、外務省が公表している海外在留邦人数調査統計 統計表一覧 | 外務省を見つけたのでちょっと分析してみまして、私という存在がスウェーデンにおいてどれだけ珍しいのかを客観的事実+私の主観で語っていきたいと思います。

 

まずは下記グラフをご覧ください。

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このグラフは平成30年(2018年)時点でのスウェーデンに住む日本人の数を年代別に表したものです。これらの内、永住権保持者は3114人、それ以外の長期滞在者が1103人となっています。

私は37歳なので、30代男性201人の一人となるので全体の4.7%に該当します。日本人というくくりで相対的に見て確かにマイナーな存在です。

 

 

次のグラフは永住権を持たない長期滞在者1103人の内訳となります。何故か永住者の内訳は公開されていません…

f:id:sverigeyoshi:20190317080757j:plain

私はこれらの内、民間企業関係者124人の一人となるので全体の11%に該当することになります。但し、これら124人の内、何人が永住を目的としているのかは不明です。

スウェーデンには1000万人ほどの人口がいますが、非永住者の日本人男性・女性が民間企業に勤める人数は200人にも満たないのです。

 

とにかくスウェーデンという国において、駐在にせよ永住にせよ永住目的にせよ、絶対数として日本人サラリーマンは超レアということが言えます。

 

 

以下、上記2つのグラフについて私の主観となります・・・まぁ考察とでも言いましょう。

・30~40代女性が突出して多いのは、スウェーデン人男性と結婚及び事実婚された方が多い(婚姻ビザ)。

・20歳未満が突出して多いのは、駐在員の帯同家族としての子供が多い。また、スウェーデン人男性との間に産まれた子供(いわゆるハーフ)が日本国籍を持っている場合、ここにカウントされる。

・20代男女には留学生が多く含まれる(学生ビザ)。

・60歳以降の世代が多いのは、”東京オリンピック直後にビザが取りやすくなり、海外移住をする人が一時的に増えた(以前聞いた話)”為。

・50代男性が極端に少ないのは、駐在員の多くが30~40代であることが予想できる(駐在員VISA)。

 

 

上記の限られたデータと私の肌感覚での考察とはなりますが、

 

「30代日本人男性 x 就労ビザを取得 x 永住目的」

※永住権は来年取得予定

 

となると、私はかなり稀な存在かと思われます。

 

更にこれに

 

「自動車業界 x エンジニア x 育児休暇4ヵ月取得 x スウェーデンで起業 x Forbesのライター」

 

となると、オンリーワンとなることは間違いありません。

 

自動車産業の研究開発業務を通じて日本、スウェーデン両国のザ・サラリーマン社会を語れるのは私のみと言っても過言ではないでしょう。

※異論・反論は認めます!コメント欄へどうぞ。

 

 

本日は何故わざわざこんな記事を書いたかと言いますと・・・

現在、私はスウェーデンという国で自動車業界のエンジニアとして非常に楽しく働けています。ですがこれは祖国日本で受けた教育、ホンダやBMW Japanでの経験があったからこその話であり、日本という国・社会には感謝しており、移住当初から何かしらの形で恩返しをしたいと常々考えておりました

 

日本の子育て世代で、我々のように外国で子供を育てたいと感じている人がいれば是非とも力になれればと思います。 

子育て世代はちょうどいいんです。多くの方が30代で、社会人経験が10年少々あり、まだまだ若く、海外企業からの需要が最も期待できる年代だからです。

 

しかし、これでは日本からの人材流出を後押しする格好になり、日本に対して不利益を被る可能性もあります。ですが、日本人の海外移住をより一般化することにより、日本という国のすばらしさを海外移住者が世界中に伝えられる事、また、こういったムーヴメントにより日本という国が自身の社会を見つめ直すきっかけになることを願っています。

 

長期的視野に立ち、日本という国の為になるのではないか、こうした思いから本ブログを立上げ、ついには2018年10月に日本人の海外移住支援事業LIV INNOVATIONを起業した次第であります。

 

祖国日本の為に、自分にしかできない何かがコレだと感じたのです

 

というわけで、スウェーデンという国において珍しい存在だからこそできる発信がこのブログには詰まっておりますので、今後ともよろしくお願いします。

 

ではでは。

 

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ご協力の一例

【活動報告】中部経済同友会様に「スウェーデンの労働環境とその実態」のレクチャーを行いました | LIV INNOVATION

 

 

 

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