スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

ヴィーガン始めました

タイトルの通り、先週あたりからヴィーガン生活を始めました。

 

え!ヴィーガン!意識たかっ!と思われる方、いると思います。が、全然そんなことないです。まあ全部読んでもらえればもしかしたらあなたもヴィーガンになっちゃうかもしれませんよ!笑笑

 

そもそも、ヴィーガンって?ん?という方の為に…

完全菜食主義と言われ、肉や魚はもちろん、乳製品も食べません。毛皮のコートなども着ません。

 

え、動物愛護ってこと?

 

と思われる方もいるでしょう。で、動物愛護が目的の人も沢山いると思います。

が、我々は地球環境の為です。もっと言うと地球温暖化防止の為です。

 

日本は夏が異常に暑くなり、台風が何度も直撃するようになりした。スウェーデンも冬がやたらと暖かくなってしまいました。

 

私は子供達の将来が心配です。

この地球で幸せに暮らしていけるのか…気候変動問題に解決の兆しが見えてこない限り、この不安は消えることないでしょう。

 

子供達の為に何かしたい。その答えがヴィーガンなのです。

 

ところで、ヴィーガンを始めたきっかけはNetflixでとある映画を妻と観たからです。

 

ここからはCowspiracyというドキュメンタリー映画の話が続きます。ネタバレ注意

 

スウェーデンではこの映画を観た多くの人が影響を受けてヴィーガンを始めた人も少なくありません。

 

ちなみに、Cowspirscyとは、

Cow = 牛 と Conspiracy(陰謀) を掛け合わせた造語です。

 

映画によれば現在、地球上に存在する野生動物は1%だそうです。そして家畜やペットが99%。しかしほんの数百年前まではこの比率が逆転していたそうで。確かにそんな気もします。

 

現代の世界中のスーパーには牛肉、豚肉、鶏肉が並び、いつ、どのスーパーに行っても誰でも買える価格で売られています。

 

これらはどこから来ているのでしょう?

 

地球の人口は増え続けていて肉の需要は増すばかり。家畜を飼育する為に更なる土地が必要となってきます。だから森林を焼いて牧場とするのです(うっかり山火事になることも)。人類の巨大な肉需要に応える為です。

 

雌牛は子供を産まないと乳が出ません。当然です。人間と同じです。母親は生まれてきた子牛とは2〜3日で離されます。それから乳が出なくなるまでひたすら搾乳されます。その後は雄牛と同様、時期が来たら出荷され肉となり家庭に届きます。

 

この牛さん達が世界中で毎日とんでもない量の糞をします。牛さんの牧場に水洗トイレはありますかね。その糞からはメタンガスが放出されます。メタンガスは二酸化炭素の294倍の温室効果があります。

 

世界中に牛さんは何頭いるんでしょうね。

毎日何頭の牛さんが殺されているんでしょうね。人間はそんな虐殺をしてまで食べないとダメですかね。

 

そして、映画の中でとある学者さんは言います。

「今日この瞬間に世界中の全ての化石燃料で動いている乗り物を止めたとしても地球の平均気温は上昇し続ける。牛がいるからだ。」

 

これら一連のストーリーを信じるかどうかは各個人次第ですが、肉の流通量からイメージできる家畜の数、それに家畜が排出する温室効果ガスをなんとなくでも想像すると決して現実離れした話ではない気がします。

 

つまり、感覚的ではありますが十分説得力のある話だと思いました。

 

というわけで、高い金を払って電気自動車やハイブリッドカーを買うよりも今すぐ環境に配慮することが可能です。

 

それは牛肉を食べないこと。牛乳やチーズも同様。というわけで我々は牛肉を食べるのを辞めることにしました。

 

しかし!

 

人それぞれ色々やり方があると思うのですが、ある日を境に突然

 

「もう肉は食わん!牛乳も飲まん!チーズも食わん!」

 

というのはちょっと極端ですし、精神的にも辛いので持続させるには非現実的だと思った次第です。

 

だってやっぱりお肉は美味しいし、コーヒーには必ず牛乳を入れないと飲めないし…

ですのでまずは牛肉のみ禁止とし、当面は鶏肉や卵は継続して食べることにしました。豚はハムぐらいしか食べないので代替品にします。

 

でも最終的なターゲットはホンモノのヴィーガンになることです。日々少しずつホンモノのヴィーガンに近付いていければ良いと考えております。

 

早速、一週間ほどヴィーガンを意識して生活してみたところ意外とイケます。

牛乳はコーヒーを飲むときに少し入れていますが、あとはチーズをヴィーガン用のものに変えましたし、ハムもヴィーガン用のものにしましたし、この一週間は90%ヴィーガンといった食生活となっています。ちょっと鶏肉を食べたので。

 

そして思ったほど辛くない。

 

さて、では具体的にどんなものを食べているかを写真で振り返ります。

 

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とある日の朝食。これらの食べ物は全てヴィーガン用の食材。

チーズは動物性の脂肪ではなく植物性の脂肪から作られています。チーズに関しては申し分の無い味、食感です。もはや言われなければ気付かないレベル。

ハムは今ひとつかなぁ。私は許容範囲内ですが、妻は「マズイ!」とのこと。他にも色々な銘柄のがあるでしょうから一つ一つ試してみます。

牛乳のように見えるのも実は牛乳ではありません。オーツ麦でできた飲料で、まあ牛乳っぽい味がします。単体で飲めば美味しいのですが、コーヒーに入れるとダメです。んー。ブラックで飲めるようにならないとな…。

ところでオーツって何だろ?

 

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パッケージがけっこうふざけていて、

「牛乳ではなく、大豆でもなくて…とにかく何かでできてんだよ!」

書いてあります。

 

パッケージの側面には何故牛乳ではないのか、について色々と書かれています。くだけた感じでかなりふざけていますが、内容は至極まっとう。習慣が染み付いた年寄りでなく、比較的柔軟な若者を取り込もうとしているんだと思います。興味がある方、ちょっと読んでみて下さい。

 

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↓これを読むと脳みそがバカになるって書いてあります。が、内容がなかなか面白い。すみません、内容は割愛します!英語読める方はどうぞ。
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↓THE BORING SIDE=つまらない側
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ちなみに、この牛乳風オーツ麦飲料、そこらのスーパーで普通に売られています。それなりに需要があるってことですね。

 

↓こちらはとある日の夕食。私が作ったラザニアです。これも全てヴィーガン用の食材でできています。子供達は美味しい!と言いながらばくばくと食べてくれました。

実際めちゃくちゃうまかったです。よくできてますねぇ。
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翌日、子供から「ラザニアはもう余ってないのか!?」と聞かれました。名誉なことです。超嬉しい。作った甲斐がある!

 

↓本日追加で買ってきたヴィーガン用食材。ひきタイプに加えてバーガー風のものも購入。冷凍です。近々和風おろしハンバーグのヴィーガン版を作ってみます。その他はハム、チーズを購入。左上のは豆腐。なんとヴィーガン用食材として売られてます!4〜500円もして超たけー。豆腐のくせに!

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↓今夜のおかずは麻婆豆腐+茄子。私の得意料理。ニンニクと生姜を入れ忘れたものの、味は激ウマ!またまた子供から「美味しい!」をいただきました。いやー、このひき肉風ヴィーガン肉、すごくよくできてます。もはや普通のひき肉を買うことは生涯ありえないでしょう。全然大丈夫です。身体にも良いし。

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というわけで、ここ一週間は会社でもサラダランチやベジタリアンメニューをよく食べていまして、肉を食べる機会が極端に減りました。

おかげで便通もよくなり、より健康的な生活ができていると思います。

 

これで牛肉とはお別れできそうです。豚はもともとそんなに食べていないですし、課題は鶏肉をどう減らしていくか…ですね。

 

そんな感じで既に80%ぐらいはヴィーガン生活となっていると思います。

 

 

まぁ、でも、牛さんや豚さん、鶏さんも殺すのってかわいそうですよね。植物由来のタンパク質がこれだけおいしいのにわざわざ殺す必要があるのかと。

 

人間ってだいぶおかしくなってませんかね!?家畜を飼って殺しまくってスーパーに並べて…そしてそれを"便利だ"と表現する。

 

これが人間?

 

みんなで一度立ち止まって考えるべきだと思います。環境的にも倫理的にも間違っていると思うのは私だけでしょうか。

 

ちなみに、先日Forbesにてこんな記事を書きました。是非ともご一読いただければと。

「ヴィーガン食」で地球を救う。スウェーデンの宅配ビジネスが拡大 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

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ではでは、最後まで読んでいただけた方、ありがとうございます!

 

 

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■ このブログを書いている人

吉澤智哉

2016年にストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。

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