スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

新居購入したが家族4人で住めるのは僅かな時間

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大量の薪が届いたもんで、階段の下に収容しました。

 


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ネットで頼めば後は勝手にクレーンで庭や駐車場に置いていってくれます。「玄関のドアの前、赤丸のところに置いてね!」と連絡し、「分かった!」と返事をもらっていたのですが。

 


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そこじゃねーよってところにドカン!と置かれていました。まあ別に大した話ではないでヨシとしますが。ちなみに一袋で40Lです。これを20袋頼んだので800L分となります。20袋で2500kr程でした。一袋125kr。その辺で売られてる値段と変わらないんだけど、運ぶ手間が省けるので安いと思います。

 


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帰宅したらカミさんが家の中に運んでおいてくれました。いやー、大変だったでしょうに。普段こんなことはやってくれないのでビックリ。

 


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階段の下に置きました。これで一冬持つといいんだけどなぁ。早く火を着けたい…

 


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まだ自転車には乗れる季節なのでしばらくはこんな感じです。

 


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このリビング、非常に気に入っております。

 

気に入っているのですが!

 

ちょうど一年前に入居したこの新居なわけですが、よく考えてみると家族4人でこの家で過ごすのってあと10年もないかもしれないんですよね。

 

長女はもう10歳。18歳から遠くの大学に通うなり、働くのかわかりませんが、実家から出て行く可能性は十分にあります。という事は家族4人で過ごせるのはあと8年!

 

次女だって今は6歳。あと12年で家から出て行ってもおかしくありません。そしたらこのでかい家に夫婦2人だけになります。

 

友人で高校から家を出て寮生活をしたという人もいます。もし長女が同じ道を辿るとしたら、あと5年しかありません。ひえー。

 

最近、長女は2階のパソコンでMinecraftやRobloxばかりやっています。次女はリビングでゴロゴロしながらテレビを見るばかり。

 

このリビングで家族4人で何かしてるのかな?

 

時々トランプやウノをやってるのと、毎週金曜の夜は映画を観る習慣となっていますが、それ以外は家の中でもけっこうバラバラ。

 

ダイニングでご飯を食べる時、長女はほとんど喋らず、反対に次女は延々とお喋りばかりでなかなか食べません。

 

でもいいんです。

 

同じ家という空間の中で、それぞれが好きな過ごし方をすればいいと思います。それでも、互いに存在感は常に感じていて、どことなく安心感というか、一緒にいる感もあります。

 

大切なのは子供に必要とされた時にすぐさま駆けつけられることではないかと。長女も次女も、時折素朴な疑問をぶつけてきます。例えば

 

「なんでそんなに薪をいっぱい買ったの?」

 

といった感じです。

 

子供達が何か疑問に思った時、父親がソファでゴロゴロしていたらすぐに下に降りてきて質問ができます。

 

私が幼少の頃、こんな事はできませんでした。だって親父は平日に家にいたことはなかったから。いつも夜遅くに帰ってきていたので、土日ぐらいしかまともに会話はできませんでした。

 

対して私の子供達は「親父、いっつも家にいるよなー」と感じているはずです。いや、もはやそれが当然となっていると思います。私が子供の頃、母親が家にいるのが当たり前でしたが、家に帰って母親がいなかった時はパニックでした。家中を探し回ってると母親が帰宅し、ホッとしたのを覚えています。

 

妻は保育士という職性上、在宅勤務は不可能ですし、必然的に私が子供達の送り迎えや食事の支度をするようになりました。もう何年もやっています。

 

ですから子供達にとって、私という父親の存在はかなり身近であり、家にいて当たり前なんだろうなと思っています。

 

このいる事が当たり前、と思われてる点が重要なのです。これが私が幼少の頃、母親に抱いていた絶対的な安心感と同じだと思うんです。

 

とりあえず家に信頼できる大人がいる。しかもそれが何でも甘えられる親父。

 

次女は特に甘えん坊で、しょっちゅう腹が立ちますが、それでも可愛くて仕方がありません。毎日必ず「大好きだよ〜」と言ってハグしています。出張等で不在の時は別ですが、それ以外は毎日欠かさず必ずやっています。何か効果を期待しているわけではないし、とにかくハグしまくっています。

 

長女にもこれをやっています。これは完全に習慣となったので、今後もずーっと続くのかなーと思っています。

 

スウェーデンの親子って、父親と年頃の娘でもハグしていたり仲良くしている光景をよく目にします。

 

これは父親が家にいる時間が長く、子供にとって身近な存在だからこうなるのかなと思います。というか確信しています。

 

洗濯物を一緒にするなとか、風呂は先に入るななんて言われません。親父=汚いみたいな扱いをされることはこの国では一般的ではありません。

 

お父さんもお母さんも、等しく尊いのです。

 

と、まあ、家庭にこんな雰囲気を作り出し、家族の絆を深めてくれるのがこの家なんだなと思います。

 

高い買物ですが、全く後悔はしていません。

 

また、スウェーデンの家は中古であっても値段は基本的に下がりません。中古であってもよくリノベされていたら新築よりも高かったりします。新築にも利点はありますが、最大の欠点は歴史が無い事なんです。もしかしたら家が傾くかもしれない。ラドンという放射性物質が出てきちゃうかもしれない。と、スウェーデンの人達は新築至上主義ではないんです。むしろ中古を好む人の方が多い気がします。

 

まあとにかく、2〜30年したらこの家を売るかもしれません。その時は今よりも物価は上がっているでしょうし、元金はだいぶ減っていますから、かなりの現金収入にもなります。

 

なのでスウェーデンでの住宅購入は投資ともいえます。今は住宅ローンの利息が上がりまくって大変ですが…そういった損得感情は抜きにして、先程書いた家族の絆が深まるという点だけ考えても私は迷わず持家派なわけです。

 

今日はこんなことをふと思ってしまったので書いてみました。