今日は天気が良いのでサイクリングしました。ココは家の近所です。
スウェーデンって今どんな気候なのか、なかなか想像できないと思いますが、この時期は日中は20℃ちょっとになります。夜中は12〜3℃まで下がります。
しかし、今年の7〜8月は散々でした。晴れた日があまりなく、ずっと曇りか雨。
そしてもう夏は終わり。というか、そもそも今年は夏が無かったと言えます。夏の終わりの風物詩と言いますか、あー秋だなーと思う瞬間はいくつかあるのですが、家の中でもコレを感じることができます。
まず朝起きると窓がビショビショ。外側がビショビショなんです。飽和水蒸気量とか習いましたよね、その昔。外気温が10℃ちょっとまで下がり、湿度も高めなのでこうなります。
もう少し引いた写真。窓の下に何かありますね。コレをいじるのが秋。
バルブを開けるんです。何のバルブ?お湯です。40℃ぐらいのお湯がこの中を通り放熱し、暖房となります。このやり方だと室内が乾燥しないのですごく良いと思います。
バルブの開閉具合でお湯の流量が変わるわけですが、まだ9月なので全開にする必要はありません。
これは別の部屋ですが、窓の結露が気になる場合はどうするか…
この赤いヤツを使って…
この赤いヤツを押しながら窓を押すと…
ガバっと開きます。
ってか一回転します。これ、外側だったのが内側を向いてます。この状態なら窓の外側を拭けます。まあ結露ぐらいじゃいちいち拭きませんけど。時々お掃除したい時はこうしてひっくり返します。
一階は床暖房でバルブの調節は基本的に不要です。基本的に、です。一階の暖房システムは二階とは異なり、これがまたややしこしく快適な室温かつ経済的な設定を探すのが非常に難しいんです。
スウェーデンの家に住むには暖房の仕組みやら水回りやら色々知っておかないと住めないんです。いちいちプロに任せていると高額ですし、ある程度のところまでは自分で直すのが基本です。スウェーデン生まれ育ちの人はコレが当たり前なので何とも思っていないというか、幼い頃から父親と家のあちこちを一緒に直してきた経験がある人が沢山いるんです。
家は基本的に中古ですし、買ってからアレコレけっこう派手に自分でリノベします。キッチン総入れ替えとか割とみんな自分でやってます。でもこれは、兄弟や親戚、親や友人の誰かしらが知識も経験も持ち合わせていて、だから何とかなるんです。
我々のような日本から来た移民はこういったツテがゼロなので全て自分で解決することになります。幸いな事に私の友人は皆さん理系でこの手の話が大好きなので、電話でアレコレ教えてくれたり、わざわざ駆けつけてくれたりと感謝感謝です。
会社の同僚もみなさん機械系エンジニアなので色々教えてくれます。
私自身高校生の頃から散々バイクをいじってきましたし、一応機械系エンジニアですし、暖房やら何やらの仕組みには興味津々なので色々やる気になります。
つまり!スウェーデンで戸建てやローハウスに住むのであれば機械系や電気系のエンジニアだと相性が良いでしょう。
DIYはやったことない、工具なんて使った事ないしそもそも持ってないよ!というような人は戸建ては諦めざるを得ないでしょう。屋根を変えたり水道管を変えたり、これらの判断を自分でしないといけませんから。
機械いじるの苦手だよ〜という方は迷わず集合住宅住みましょう。まあでもコレはコレで色々あるんですけどね〜
なので私は新築住宅にしたのです。大規模リフォームを自分でやるにはさすがに気が引けたので新築にしました。なかなかないんですけどね、新築。
そんな感じで秋が来たっていう話でした。