スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

高額なスウェーデン語学校 会社は払ってくれるのか

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。

 

↓毎週土曜は朝の8時から長女のスケート教室。朝早過ぎだろ…全10回で1万円ぐらい。

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↓その後都心の公園で再びスケート。これは無料。駐車場が500円ぐらいしたか…

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ものすごい早さで上達しております。既に妻より上手!妻ガンバレ〜!

 

その後は就学前学校のお友達と遊び今日は長女も私もヘトヘト。

 

2人で18時に寝てしまい、1時に目が覚めて今このブログを書いているわけです。

 

明日も朝からスケート教室なんだよなぁ…

 

 

◼️

前回の記事で少し触れた、唯一の苦労している点で挙げたスウェーデン語。

 

ちょうど去年の今頃からSFI、Svenska För Invandrare=移民の為のスウェーデン語という、移民が無料で通える学校に通い始めました。

 

これもスウェーデンに住む人たちが納税した税金のおかげで、私達移民が自己負担無く通える制度なので通う度に感謝をしてきました。

 

私は昼間に仕事をしているので、火曜と木曜の夜間のコースに通い、最初は宿題が出たのかすらも分からないレベルでかなり不安だった記憶があります。

 

そして昨年8月末に一つ目のレベルが終了しました。

 

この段階で簡単な意思の疎通や文章のやりとりは可能でしたが、ネイティブのスウェーデン語は5%も分からないレベルでした。

 

その後、すぐに次のレベルに進級したかったのですが、4歳の長女と当時生後2ヶ月の次女をうまく寝かしつけるペースがなかなかつかめず、週2回、17時半〜20時の外出が困難となり、2ヶ月ほど休学。

 

11月より復帰しましたが、このクラスがちょっと変で…私はいつも五分ほど前に着席しますが毎回誰もいない。先生も10〜15分遅れてくるし、他の生徒も一人また一人と遅刻してきます。全員揃うまでずーっとバタバタします。

 

これ、スウェーデンにたーくさんあるSFIのうちの一つ、そのまた一クラスの話ですので、決して一般化してませんよ。

 

※こういうことを書くと、在スウェーデン日本人より「私の語学学校ではそんなことないわ!◯+<�¥!!」のようなご指摘を受けます。

 

というわけで、金を払っているわけでもないし、文句があるなら去るべきだと思い、通うのを辞めてしまいました。

ちょうど仕事も忙しくなってきた頃ですし。

 

そこから2ヶ月ほどは会社の優しい人を捕まえて、「ねぇ、これって何て言うの!?」という調子で色々と覚えました。

 

最近は、思春期に覚えるような辞書に載っていない言葉ばかり覚えています!笑笑←これも重要!

 

ですが、やはり語学学校に通っていた頃と比べて明らかに上達速度が落ちています。

 

毎晩せっせと勉強している妻を見ていると、このままではマズイ…と思うように。

 

そこで何か他にスウェーデン語を学べる環境がなないか探してみました。

 

すると色々とあるんですね。ここでは割愛しますけど。

 

んー、でも高いんですよ、分かってはいましたが。

 

そこで様々な選択肢を整理し、星取表を作って上司に相談しました。

 

相談というか

 

「私がスウェーデン語を話せるようになることは会社の利益につながるので会社で私のレッスン代を負担するべきです。」

 

というお願いをしました。

 

もちろん、金額は青天井というわけにはいかないので、常識的な範囲で予算を見積もり、自分と会社双方にとってベストと思われる選択肢をプッシュしました。

 

するとその日の内にOKが出ました。

 

私の会社には200人ほどの社員が在籍していますが、日本人は私一人ですし、スウェーデン語が話せないのは私のみです。

 

もちろん皆さん英語は話せますし、私がスウェーデン語を話さなくてもまあやってはいけるでしょう。

 

しかし、情報が飛び交う毎日で、スウェーデン語がキャッチできないのはかなりのデメリットです。

 

ですが、語学にまつわる研修のようなものも用意されていませんし、総務課もありませんから誰も何もしてくれません。

 

ですから私が、他社はどんな制度があるとか諸々を調べて会社側へ提示する必要があるんです。

 

このようなProactiveな姿勢は自然と身につき、今となっては当たり前となっていますが、ホンダ(新卒)を辞めてBMW(前職)に転職した当初はけっこう苦労したことを思い出します。

 

待っていても仕事はないし、自分で会社の為にやることを仕事として創造していくんです。

 

BMWにいた時も、今の会社でも上司から

 

「コレやっておいて!」

 

と言われることはほとんどありません。

 

プロジェクト等、自分が所属するチームがどこを目指していて、自分が何をするべきかは各自が勝手に理解し、勝手に進めるのです。

 

その方向性がズレていないかを確認するのがミーティングの場であって、決して単なるトップダウンの進捗管理ではないんですね。

 

極端ですし無理矢理一般化しますが、スウェーデン・ドイツのProactiveな働き方と日本のPassiveな働き方に大きな違いがあります。

 

※部署、企業や業界によって様々なのは分かっていますよ。

 

というわけで、自分がやりたいことがいかに会社の方針と合致していて、上と話をしてそのやりたいことにどう予算をつけていくかが、仕事そのものだと思っています。

 

誰かに命令されたことをこなすのが仕事ではないと思っています。

 

例えば出張も同じです。BMWの時も今の会社でも、上司から

 

「◯◯に行ってくれる?」

 

と言われたことはありません。ホントに一度もないんです。

 

状況を踏まえて自分で判断をするんです。

 

もちろん出張の申請が必要ですが、それも

 

「このプロジェクトが◯◯な状況なもんで◯◯へ行って◯◯をする必要があります。ダメなら◯◯までに言って下さい。」

 

と申請します。これなら相手の返信の手間も省けますし、期限までに返答がなければ申請は通ったと解釈し、航空券なりを発券します。

 

◼️

さて、話を元に戻して語学学校。

 

再来週から始まるのですが、ストックホルムの中心にあるBerlitzに通います。

 

日本にも沢山あると思います。

 

週一回3時間、3ヶ月で費用はザッと20万円ほど。

 

Swedish For Expatsという「駐在員の為のスウェーデン語」という講座に通います。

 

私は駐在員じゃないんですけどね…

とにかくこれなら少なくとも先生は遅れて来ないでしょう!

 

しかし、この金額を安いと捉えるのか、高いと捉えるのか、どちらが正しいと思いますか?

 

考え方は色々とあると思いますけど、私が現在会社で担当しているプロジェクトは創立以来最大規模ですし、今後、億単位の売上が見込まれています。

 

直接的ではありませんか、社内でのコミュニケーションが円滑になり、そのプロジェクトの精度を少しでも高めることにつながるので、その売上に比べたらほんの一部。

 

つまり"安い"と考えられます。

 

まぁ海外出張なんてしたら出張費で軽く50〜100万円ぐらい飛びますからねぇ…

 

↓BMW在籍の2年で出張費いくら使ったんだ…

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しかし、何よりもまずは結果が重要です。仮に3ヶ月後に完璧にスウェーデン語を話していたら激安ということになるでしょう。

 

費用対効果は短期的、中長期的に測るべきです。

 

一方で、個人で負担するにはけっこうな金額であるのも事実です。

 

3ヶ月で20万円は決して安いとは言えないでしょう。

 

但し、どんな会社でも従業員は自己啓発としていくらかを会社に負担してもらえる権利があります。

 

BMWの時もそうでした。年間10万円弱までなら自分の好きな研修に充てて良いと規定がありました。

 

暇な時に職務規定を眺めていたら書いてあったので早速使ったのを覚えています。

 

それでISOやTS16949の品質保証規格について外部機関に通いました。でもってその後の仕事に"超"役立ちまし、今でも非常に役に立っています。

当時のテキストは今でも大切に保管しています。

 

20万円ともなると、日本人的感覚からすると「会社に費用を負担してもらって…」と考えがちですが、スウェーデンやドイツではそういった考え方はただただ消極的に映り、いわゆる"使えないヤツ"となるでしょう。

 

"自分で考えて勝手にやれ。結果に責任を持て。"

 

言うなればこんな感じですかね。

 

でもってこれは娘が通う就学前学校で既にこの雰囲気は感じ取れます。

 

話が脱線し過ぎなのでこの辺でまた元に戻します。

 

◼️

先日、そのBerlitzの先生から電話があり、15分ほどのレベル確認テストがありました。

 

名前は?

どっから来た?

どこに住んでる?

仕事は?

先週の仕事は何をした?

何故スウェーデン?

スウェーデンに来てなかったら何してた?

(この質問は英語でも日本語でも難しいよ!)

 

と、聞かれたのはこんな感じです。

 

で、最後に私のレベルを伝えられるのですが、

 

Level 1 = 何も分かりません

Level 10 = ネイティブ

 

の中でLevel 5を獲得できました(^^)

 

既に50%まで到達していたとは!!!

 

私はフルタイムで語学学校に通えるわけではないので、先生にも驚いてもらえました。

 

ですが、妻は現在育児休暇中で、通信教育でスウェーデン語を勉強していると「ズルい!」感じるわけで、私が受ける投資を妻にも分けないといけないのです。

 

私ばかり上達してもダメですからね。

 

この語学学校で習ったことを家で妻とともに復習していければ良いかなと思います。

 

Berlitz、早く通いたいな(^^)ワクワク。

私の頭の中はお花畑

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。

 

↓先週末はノルウェーとの国境にあるスキー場へ行ってきました。(タイトルとは全く関係ありません)

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最近、色々な方から

 

「ブログの内容が毎回ハッピー過ぎる!おかしい!」

 

「不幸な面もあるに違いない!」

 

のようなご指摘を頂いたので、今回はその辺について書いてみます。

 

いい機会なので気持ちを整理してみました。

 

まずは自身のブログを読み返してみましたが、確かにあまりネガティブなこと書いていませんね。

 

元々楽観的な人間ですしね~。

 

頭の中がお花畑だと思われても仕方がないでしょう。

 

で、実際に頭の中はです!!

 

ええ、もう綺麗なお花が広がっちゃっていますよ。

 

ただ、これらのお花は私と妻が日本にいる時から入念に準備をし、適切な土を見つけて種を撒き、丁寧に水をあげてきた結果なんですね。

 

何も勝手にお花が増えていったわけではないんですよ。

 

我々にとってのこれらの綺麗なお花というのは、例えば以下の3つに言い換えられます。

 

①子供の教育

②男女平等社会

③ワークライフバランス

(いつも書いている3つです)

 

また、綺麗な花が育つ重要な要素として、適切な土や水が必要です。

 

これら「土・水=社会」と言い換えることができます。

 

そして、「種=我々自身の準備・行動」と言えます。

 

つまり、頭の中をお花畑にすべく、日本にいる頃から準備をしてきた一つ一つの行動(=種)が、自分たちの選んだ社会(=土・水)で花となっているのです。

 

正確にはまだまだつぼみの方が多いですし、まだ芽すら生えていないところも沢山あります。

 

例えば、

 

・子供達にこの社会を楽しんでほしい

・スウェーデン語をちゃんと話す

・妻が保育士となり社会の一員となる

・もっと大きい家に引越す

・別荘を買う

 

などなど、いずれも数十年に及ぶ長期的な視野で畑を眺めています。

 

ですが、やがてどれも素敵なお花になると信じています。

 

 

スウェーデンに移住する以前から現在に至るまで、妻と私は

 

「どんな花を咲かせたいのか。その花が咲く土はどこにあるのか。」

 

の話しかしていません。常に前を向きっぱなしです。

(そりゃ時々くだらないことで夫婦喧嘩ぐらいしますよ)

 

このように前向きに生きていれば、少々ネガティブなことがあってもさほど気にならないものです。

 

今、我々が見えている素敵なお花達、つまり子供の教育や男女平等社会、ワークライフバランスは、我々が日本にいたらどんなに億万長者になっても手に入らなかったものばかりです

 

それが移住と共に突然手に入ったものですから、むしろ頭の中がお花畑になっても当然だと思っています。

 

そうは言っても確かにネガティブな部分だってあります。

 

やはり、最も大きいのはスウェーデン語が分からないことです。

 

スウェーデン語の習得具合は社会との距離そのものだと思っていますから。

 

スウェーデン人がいくら英語が話せるといっても、年がら年中英語で会話するわけではありません。

 

同僚の世間話もまだまだ分からないですし、まぁ時に寂しい思いもします。

 

但し、これは予め想定をしていた範囲内のことですし、自分の努力次第で解決できる問題です。

 

言葉が分からないからくよくよするのか、はたまた職場の同僚に「俺にスウェーデン語を教えてくれ!」という新たな種を撒くのか。種を撒く・撒かないを決めるのは自分です。

 

また、言葉が分からなければ学校に通うなりして勉強すれば良いのです。

これもまた別の種です。

(来週から有料の語学学校に通うことになりました!これについてはまた後日。)

 

というように、言葉が分からないという辛さを新しい言語を学ぶ楽しさに切り替えればよいだけです。

 

同じ状況を辛いと捉えるのか、楽しいと捉えるのか、これは目標とする到達点がどれだけ具体的に見えているかで変わってくるのだと思います。

 

我々は数十年スパンで計画を立て、スウェーデンに骨を埋める覚悟でココまで来ています。

(お墓どうしようかな?)

 

何の計画も無しに、フラフラ~っと引越してきていたら、目の前のネガティブな要素一つ一つに翻弄されてしまい、さぞ疲れていたことでしょう。

 

ですから、入念な計画が必要です。

 

計画なんて大げさで、希望が抱ければなんだっていいんです。

 

 

但し、我々もまだ移住歴2年足らず。あと5年、10年経ったらどうなっているのでしょうね。

 

それは誰にも分かりませんが、未来(=花)は自分たちの行動(=種)次第で、自由に描けるということは間違いないでしょう。

 

日本にいる時に、前述の①子供の教育 ②男女平等社会 ③ワークライフバランスについて妻と深く悩みました。

 

日本にいても色々とやりようはあったと思いますし、きっと日本社会は今後大きく前進していくでしょう。実際に働き方改革等など、色々と話題になり社会の変化を実感し始めているころだと思います。

 

ただ、我々の見立てでは、社会は突然ガラリと変わることはなかなかないでしょうし、我々が望む方向に徐々に変わっていくとしてもあと10年、いや、20年、もしかしたら30年かかるかもしれません。

 

日本社会が数十年かけて変わるのを待つのか、それとも我々が望む社会へ飛び込み、自分たち自身を数年で変えるのか、我々が選んだのは後者だったのです

 

そしてその決意は簡単には揺るがないものなのです。

 

こういった背景があるので頭の中がお花畑になるのです。

 

色々と考え、準備をし、行動をし、目標に到達すべく毎日を生きています。

 

 

という訳で、移住に限らず、何かをガラリと変える時は「どこに何をしに行っているのか」をよく考えないといけませんねって話です。

よく聞かれること

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。

 

昨日は日帰りでGöteborg イエテボリのボルボ本社へ出張。

 

4時半起きで朝7時の便、帰りが18時半の便で帰宅が20時過ぎ…かなり疲れました。

 

↓始発の便。雪だらけだけど平気で飛ぶもんですね。

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そう言えば一昨日からやっと雪らしい雪が降っています。

待ってましたよ!外が真っ白だと嬉しい楽しい。

 

 

さて、今回は日本の皆さんによく聞かれることとその回答を書いてみます。

 

 

1 移民でも社会保障は受けられるの?

→VISA(私の場合、正しくは労働許可)を取得していてちゃんと税金を払っているのでスウェーデン人と全く同じように社会保障が受けられます。

なので子供の教育費はかかりませんよ。

 

 

2 VISAってどんななの?

VISAと言っても色々あってですね、例えば留学VISAとか、配偶者VISAとかとか。

 

細かい話ですが私の場合はVISAは不要で、その代わりに労働許可 Arbetestillståndが必要となります。まぁVISAって言っちゃってますけどね。

 

当然ですが労働許可を取得するにはスウェーデン企業との契約書が必要です。

 

また、旅行でスウェーデンに限らず、シェンゲン域内には観光VISAで90日まで滞在可能です。

 

 

3 労働許可の更新は?永住権は?

これもVISAにもよりますが、私の場合はスウェーデンに居住してから2年後に更新が必要です。その間に会社を変えたり、社内で配置転換があり職種が変わると移民庁 Migrationsverketに報告が必要となります。

 

そのまた2年後、つまり居住開始から4年後に永住権が取得できます。

このタイミングで地方自治体の選挙権が得られます。

 

我々もあと2年ちょっとで永住権が取れます。

 

 

4 国籍はどうなるの?

これもまたVISAにもよりますが、私の場合、永住権が取れてから更に1年経った段階でスウェーデン国籍を取得する申請ができます。

 

私はどうするかって?ええ、スウェーデン国籍を取ろうと思っています。

 

理由はスウェーデンの国政選挙に参加したいからです。永住権があれば地方自治体の選挙、つまり日本で言うなら市区町村と都道府県までの選挙には行けますが、国政選挙はスウェーデン国籍が必要なんですね。

 

日本とスウェーデンのパスポートの強さはほとんど変わらないので、国籍を変えたところで生活の実態はほとんど何も変わりませんが。

 

あと3年ちょっとでスウェーデン人になっちゃうのかぁ…

 

ちなみに日本は二重国籍を許していない(←ん〜…)ので日本国籍は放棄しないといけません。

 

 

5 子供の国籍は?

次女はスウェーデンで産まれていますが、スウェーデン国籍はありません。日本国籍です。

 アメリカとは違うんですね。

 

私はスウェーデン国籍を取る予定なので、となると子供達にもスウェーデン国籍を取得する権利が発生するはずです(ちゃんと調べていませんが)。

 

スウェーデンでずーっと育ってきてスウェーデンの国政選挙に投票できないのはどうかなと思いますが、どちらの国籍にするのかはいずれ子供達本人に決めてもらおうかなと思っています。

 

その頃には日本も二重国籍OKになっていればいいんですけどねぇ…

 

ちなみにスウェーデンは二重国籍OKです。

 

 

6 医療費って無料なの?

無料ではないですね。例えば風邪を引いて病院で医者に診察してもらうには200kr=2600円かかります。

 

ただし、診察代が年間で1100kr(だったかな)=14000円以上は無料になります。あんまり病院に行く必要があるヤツはかわいそうだからタダにしてやろう!ってことですかね。

 

薬代も同様で2200kr(だったかな)=29000円以上は無料。

 

あと、ガンが見つかって手術を受けても2600円でOKです。

 

脳梗塞も心臓のバイパス手術も2600円です。

 

なのでガン保険が存在しません。

 

 

6 会社を突然クビになることってあるの?

「おまえはクビだぁ〜っ!」なんて、ハリウッド映画みたいなことは起きません。もちろん業界や会社にもよるでしょう。これは日本と全く同じで、一度雇った正社員を解雇するのは至難の技と言えます。

 

 

7 労働組合ってあるの?

ありますよ。ただ日本の労組とはちょっと違って、会社単位の労組にはなっていません。

代わりに職業ごとに労働組合が形成されていたりします。なので個人がどの組合に入るのか自由に選べます。

 

私も今年の頭からやっと加入しました。Sveriges Ingenjörer=Sweden’s Engineerという、エンジニアの労組に加入しました。

 

万が一、職を失った時にこの組合が新しい仕事を斡旋してくれます。あとは住宅ローンが安く組めるとか色々あるようですがまだ調べきれていません。

 

また失業保険 A-kassaにも同時に加入しました。失業後の5ヶ月間、収入がある程度保証されます。

 

ただ、私の場合、永住権を取るまでは「職を失ってから原則3ヶ月間スウェーデンに滞在できる」となっています。

 

"原則"とあるので交渉の余地はあるでしょう。3ヶ月が経過したとしても、子供もこっちの学校に行っていて、家まで買っていたらなかなか強制送還とはならないのではないかと。

 

まぁ3ヶ月もあれば次の仕事は見つかるでしょう。別に死んじゃうわけでもないし、大した話ではありません。

 

 

8 食べ物はどうしてるの?

味噌、醤油、酒などは近所のスーパーで買えます。ストックホルムの都心にJapanska torgetという日本食材屋さんもあり、ここに行けば納豆とか冷凍のラーメンとかカレーのルーとか色々買えます。

 

9 スウェーデンって寒いの?

そりゃ緯度が高い国なので寒いに決まっています。スウェーデンも日本と同様、南北に長いので北と南では全く気候は異なります。

 

私の住むストックホルム郊外は、思ったほど寒くありません。私は栃木や東京で育ってきましたが、ストックホルムの冬はまあ想定の範囲内です。

 

バナナで釘は打てませんよw

 

ただ、家に一歩入ればセントラルヒーティングで家中どこでもポカポカですし、外は雪で真っ白でとても綺麗で、全くと言っていいほど苦ではありません。

 

通勤も車ですし、日々の生活において寒さを実感する機会もあまりないんです。

 

10 辛いことは?

これはもう冬場の日照時間ですね。今の時期はお日様を拝めるチャンスがほとんどないです。

だいたい毎日曇ってドンヨリしているので太陽がなかなか見れません。

太陽が出たとしても、地平線のちょっと上をかするように移動していきます。

自分の影がいっつも長いんです。

 

寒いのは想定の範囲内でしたが、暗さというのは聞いてはいたものの実際に喰らってみてけっこう大変でした。

 

ただ、今回の冬は2度目となり、既に慣れてきてほとんどなんて事ないのですが、最初の年はかなり苦労しました。

 

太陽って大事☀️

 

 

11 税金高いんでしょ?

まず、税金高い=悪いこと、と思ってませんかね。そんなことないですよ。

 

ガンになっても医療費は税金で払ってもらえるし、教育費は大学を出るまで無料(医学部も無料)だし、毎日生きていて色々なところで払った税金のリターンが感じられます。

 

医療とか教育の諸々が「丸ごと安心パック!」になっているってことだと思います。

 

日本のように税率が低くても、手取りからガン保険、子供の学費、と色々引いていくと最終的に可処分所得はどちらが多いのでしょうね!?

 

物価も異なるのでなかなか比較はできませんが、私の場合は今の生活に満足しています。

 

首都圏にも関わらず自然が徒歩圏内にあるのでお金を使わずに子供達と充実できる環境が整っているんです。

 

スウェーデンでも納税者がこういったリターンを感じられず、不満が募れば税率は下がるんじゃないですかね。

 

スウェーデンの選挙の投票率は80%を超えます。みんなで考えて決めた税率ですから、きっとこれがこの国のベストに近いのでしょう。

 

 

他にも質問があればコメント下さい。

 

これが我家の趣味〜スウェーデンの湖でスケート+装備解説~

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。

 

新年明けましておめでとうございます!

 

さて、ストックホルムはクリスマスも終わり、いよいよ冬の本格到来となります。

 

この時期になると湖が凍るんです。

 

私は昨年より湖でのスケートを始めました。

 

で、今日が待ちに待った今年の初滑りです(^^)

 

今年はStockholms Skridskoseglarklubb(SSSK)という、ストックホルムのスケート・セーリングクラブに入会しました。

 

↓朝の9時半に指定の湖(自宅より車で15分)へ到着すると既に人がいっぱい!

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知らない人だらけですが、こういった状況には慣れています。

 

友達何人できるかなー!?って感じです。

 

今日はクラブ入会希望者が必ず受けないといけない実技の講習となります。

(座学の講習も別日にあります)

 

100人程の参加者が7つのグループに分かれて、リーダーの先導の元、湖をグルリと一周します。

 

 ↓向かい風の時はこんな風に隊列を組んで風の抵抗を減らします。ホントは前の人ともっと距離を詰めないといけないんですけどね。

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※Facebookに動画を公開していますよ。

Tomoya Yoshizawaで検索してそれっぽいヤツを見つけて下さい。

 

時々止まっては色々とレクチャーを受けます。

 

ですが、私はスウェーデン語がまだ完璧でないので、よーく耳を凝らしていても半分ぐらいしか分かりません。

 

ですので毎度毎度、リーダーの話が終わると

 

”Ursäkta!! Jag kan inte förstå!!”

(スミマセン!何を言ってんのかワカリマセーン!)

 

と繰り返しているうちに、やがて英語の説明に切り替えてくれました。

 

氷が割れて落っこちることもザラにあり、命に関わることなのでこちらも必死です。

 

とは言え、実際に落っこちた人はあまりいません。

 

↓ 俺は落っこちないぜ!へへへ!と思っている私

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どんなスポーツでもトラブルや危険は付き物なわけで、最悪命を落とす場合もあります。

 

このスケートですと、氷が割れて落っこちてから10分間這い上がれないと筋肉が硬直し始め、危険な状態に陥るそうです。

 

ですが、どんなスポーツでも備えあれば憂いなし。

 

このスケートの「備え」というのは以下の通り。

 ↓やたらとでっかいリュックサック(そう言えばこれスウェーデン語!)を背負っていますが中身は着替え一式、タオル、食料などなど。

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↓これらを防水カバンに詰めてリュックサックに入れます。 

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↓そうそう、スケートはこんなに長〜いんです。45cmぐらいあって、踵がパカパカと浮きます。

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↓実際に滑る時に着ているもの一式。氷点下や0度近辺の中を滑るのですが、滑っている最中はかなり暑くなるのでこれでも厚着し過ぎの時もあります。なので意外と薄着でOK。

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と、万全に準備をしてあるのでいつ落っこちても平気です。

 

むしろ思い出に一度落っこちてみたい…

 

↓早速お友達ができたので私を撮影してもらいました。

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↓お友達を後ろから撮影しました。彼は私より少し若く(と思われる)、先月スウェーデンの大手トラックメーカーを退職したそうで、次に何をするのか尋ねたらカメラマンになるそうです。す、すげーな。

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↓ベビーカーもありです。犬の散歩もよく見かけます。 

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ちなみに湖のスケートは無料です。入場料とかそういうのはありません。

 

また、こういった湖が私の家の近所に4〜5つあります。

 

スウェーデンには大小数千〜一万の湖があるので、もうそこら中に湖があるんです。

 

↓スケートの他にもこういうのがあります。氷の上のウィンドサーフィン。

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↓湖から見えるお家。湖沿いの家は特に高額で1億円以上するでしょう。

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約3時間ほど滑り、本日の講習は終了。

 

これで正式にメンバー加入となります!

(多分日本人男子としては初じゃないかな…)

 

そもそも、クラブに入会したのは、秘境の地を滑りたいからです。

 

去年の冬は、素人がよく行くような家の近所の湖しか行ってなくて、今年はフィンランド側の海(凍るんです)や、あまり人が足を踏み入れない湖など、マニアが行くようなところへ行ってみたいんです。

 

そういった場所に素人の友達同士で行くにはかなり危険で、クラブのベテランリーダーに引率してもらう他ないのです。

 

年会費は3000円ぐらい。安っ!

 

なので今年の冬は本当に楽しみです!!

 

このブログもしばらくはスケートネタが続くでしょう。

 

しかし、その昔、ロードバイクを乗っていて、毎週末の土日のどちらかで100〜150km程をよく走っていたので、こういった持久系スポーツには慣れています。

 

こまめな水分並びに栄養補給、適度な休憩、前の人を風除けにして体力温存は自転車と全く同じ。

 

太ももが筋肉痛になるのも同じ。

 

帰ってきてウトウトしちゃうのも同じ。

 

メシがうまくなるのも同じ。

 

↓最近全然乗っていない自転車…今年の夏こそ乗るぞ〜!こっちもクラブに入会するか。これ、二台で150万円ぐらいする超高額なヤツです…化石となっておりますが…

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さて、実技の講習の後、昼過ぎに帰宅し、日没までまだ時間があるので、妻と子ども達を連れて別の湖へ。

 

↓妻もロングスケートにチャレンジ!長女もだいぶ上達し、来週からはスケート教室が始まります。

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と、このように、我々にとってストックホルムの冬は、全く苦ではありません。

 

寒いのは確かですが、でも湖は凍ったりしてスウェーデンならではの大自然を感じることができます。

 

日本の人は二言目に、いや、一言目に

 

「スウェーデン!!寒いでしょ!?」

 

と言いますが、寒さは上記の通りそんなに苦ではありません。

 

寒さを忘れる程の楽しみを見つければ良いのです。

 

↓車のメーターにマイナス5度!とか表示されても楽勝です。

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外を歩いていて、0度もマイナス5度も違いはほとんど感じません。気温がプラスなら手袋無しで平気です。

 

さすがにマイナス5度だと素手でスマホをいじってられないですね…これで「あ、今氷点下なんだなー」と思ったりします。

 

今回の冬ではまだ雪は二回しか積もっていないですし、あんまり寒さは実感できないんです。全然雪が降らないんですよ…

 

それより大変なのは"暗い"ことです。

 

今日は珍しく晴れましたが、たいていどんよりと曇っていて、一日中明るくならない日が多々あります。

 

また日照時間も短く、こればかりは想定の範囲外でした。

 

寒さは想像が付きますが、暗さは聞いてはいたものの想像ができなかったんです。

 

ですが、去年一度味わって「まぁこんなもんか」となっているので今年はまあなんともありませんが…

 

これも慣れればどうってことないんですけどね。

 

まぁつまり、

「スウェーデンの冬は寒いし暗いけど意外と大したことない。それよりウィンタースポーツが楽しい。」

ってことです。

 

バナナで釘なんて打てませんよ…

 

 

ですので、「スウェーデンって寒いんでしょ!?」ってもう聞かないで下さいw

 

気になるのであれば一度真冬に旅行に来たらいいんです。

 

誰も来ないと思いますけどねー。

 

春夏秋に来るよりも余程面白いと思いますが…

 

さて、今日で16連休が終わります。

明日から久しぶりにお仕事です。

 

あんまりお仕事から離れていると無性に働きたくなるもんです。

 

リフレッシュして万全の状態で職場へ戻る!

 

これが本来の休暇だと思います。

 

プロ野球のピッチャーと同じですよ、毎日連投したら肩壊しちゃってもう投げたくなくなりますよね。

 

ではでは!

海外移住した日本人家族が社会から孤立しない方法

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。

 

◾︎我家の前オーナーと友達になった

 

本日は我家の前オーナーが我家を訪ねてくれました。

 

↓いつもありがとう(^^)

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この方とは家の売買を通じて奇跡的に仲良くなり、今でも互いの家を行き来したりと、ちゃんと付き合いが続いています。

 

↓仲良くなった経緯等は過去記事にて。

「スウェーデンで家を買う〜新旧オーナー交流編〜」

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2017/04/12/041054

 

家も近いし職場もすぐ近くなので平日でも時たまランチも一緒にします。

 

近々、我家のマンションは修繕を予定しているのですが、管理組合の理事から届くスウェーデン語のメールだけだと細かいところまでが分からず…

 

メールの内容はじっくりとゆっくり読めばだいたいは分かるのですが、これがこのマンション独特の事情によるものなのか、スウェーデンでは一般的なことなのか、私には判断が付きません。

 

彼らにとっての"当たり前"が我々には分からないですし、要は

 

「これってヤバいの?どうなの?」

 

となってしまうんです。

 

今回は

 

「今まで管理費に含まれていたシャワーなどのお湯代が有料になるので各住戸の水道にメーターを付けます」

 

という通達があったので、前オーナーに相談をしてみました。

 

こんな時にいつも頼りにさせてもらっています。


なんてったって前オーナーですからなんでも知っています。

 

今回も色々と丁寧に説明をしてもらって全て納得できました(^^)

 

マジ超良い人。感謝感謝。

 

 

◾︎移住先の社会で孤立しない為には

 

上述のように、日本人家族が海外へ移住する上で人付き合いは最も重要です。

(日本人同士で吊んでいたいのであれば別ですが…)

 

言葉が不自由な分、放っておけば社会から簡単に孤立します。


孤立しないように自ら心を開き、友達をどんどん増やし、仲良くしていくことが日々の生活を楽しくさせます。

 

記録を辿ると、4月に新居に越してから7組のスウェーデン人ファミリーが我家を訪問してくれました。

 

11月は日本に帰国していてほとんどいなかったので、ほぼ月1ペースですね。

 

また、彼らの家にも何度もお邪魔させてもらいました。

 

思い返すと、週末に予定がなかったことはほとんどありませんでした。

 

↓前オーナーの新居へお邪魔した時

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互いの家を行き来することで、だいぶスウェーデン文化が分かってきますし、当然言葉も上達します。

 

中には我家の斜め上に住むファミリーとも仲良くなり、互いの家を行き来する仲になりました。

 

忘れ物をしても、ものの数秒で取りにいけます!笑

 

また、以前住んでいた家のお隣さんともお付き合いが続いています。

 

↓スウェーデン語で会話が成り立つようになってきた!

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こちらの夫妻は我々のスウェーデン版両親のような存在で、色々と気にかけてくれます。

 

6月の次女の出産時も病院まで駆けつけてくれました。

 

と、このように沢山のスウェーデン人の方々に暖かく接していただいているおかげで、社会から孤立せずに毎日楽しく暮らせています。

 

私のオープンな性格が海外生活で非常に役に立っています。

 

「私、人見知りしちゃうんで〜」という人は外国の生活には向いていないでしょうね。

 

よく喋って、"うるさい"と言われるぐらいの人がちょうど良いかもしれません。

 

黙っていても社会には溶け込めませんからね。

 

↓友人のスウェーデン人ファミリーの別荘に招待してもらった時。あー、別荘早く欲しいな。

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◾︎ 関連記事

 

↓ライフハッカー[日本版]に寄稿した記事です。この記事にも前オーナーが登場します。

 

移住先のスウェーデンでローンを組んで家を買う方法

https://www.lifehacker.jp/2017/05/170516_sweden_yoshizawa_house.html

 

 

ではでは、メリークリスマスそして良いお年を〜!

God jul och gott nytt år!

(Merry Christmas and a happy new year!)

2017年を振り返る 10位→1位

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。

 

2017年もあと少しですね。

 

今年の出来事をランキング形式で振り返ってみます。

 

第10位 沢山のゲストが我々を訪問してくれました

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両親や親戚、日本からの親友や東京に住むスウェーデン人の友達はもちろんですが、ブログや私が書いた記事を読んで連絡を下さり、実際に訪問していただいた方々が多数おられました。

 

スウェーデンへ新婚旅行の夫婦、スウェーデンの大学に留学中の女子大生、ワークファミリーバランスを研究されている大学教授等、普段の生活ではなかなか会えない方々と交流ができたのは楽しかったです。

 

 

第9位 車を買い替えた

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ボルボ V60。

 

一応自動車業界の人間なもので、やっぱり車を新しくするのって幸せなことですよね。

 

妻は微塵も興味が無いようですが…

 

 

第8位 父、ロンドンへ旅行

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6週間も夏休みがあったので、日本から来る親友とロンドンで待ち合わせ、数日滞在後にスウェーデンへ連れて行きました。

 

いやー、巨大都市。ストックホルムとはまるで違いますね。

 

ロンドンに着いての第一印象は、

 

「やべー!全部読める!!」

 

でした。

 

スウェーデン語は勉強中でまだまだなので普段のスウェーデンでの生活では広告もよく分からないし、聞こえてくる世間話もチンプンカンプンです。

 

ところが、イギリスでは英語なので分かる分かる!

 

イギリスに移住していたら言葉の面では楽だったなぁと痛感…

 

 

第7位 ヘルシンキへ家族旅行

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船が意外と安いと聞いて軽いノリで行ってみました。

 

いやー、素晴らしい…次回はエストニアの首都、タリンへ行ってみます。

 

詳細はこちら↓

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2017/09/25/022639

 

 

第6位 父、ライターデビュー

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4月からライフハッカー[日本版]さんに6本、Roomieさんに1本の記事を寄稿しました。

 

小中高を通して国語の成績が2とか3だったんですけどね…

 

テストでよくある「著者の意図を◯文字で書き出せ」みたいのはまるでチンプンカンプンでした。

 

最初の方に出題される漢字なんかは完璧なんですけどね、その後の「ア〜エから選べ」みたいのはほぼ全滅でしたね。

 

今思えば、文章を読んでそれをどう感じるかなんて人それぞれでいいじゃんって思います。

 

大切なのはどう感じたかを互いに話したり、自分の考えの主張の仕方を学ぶべきだと思いますけど…

 

以下、記事一覧です。

 

家族の幸せのためにスウェーデンに移住したエンジニアが実践した「海外企業へ転職するための具体的なステップ」
https://www.lifehacker.jp/2017/04/170425_sweden_yoshizawa.html

 

スウェーデンには、子どもが「グローバルに生き抜く方法」を学べる環境ができあがっている
https://www.lifehacker.jp/2017/07/170718_sweden_yoshizawa.html

 

移住先のスウェーデンでローンを組んで家を買う方法
https://www.lifehacker.jp/2017/05/170516_sweden_yoshizawa_house.html

ヨーロッパのビジネスランチ事情に日本人が学ぶべきこと
https://www.lifehacker.jp/2017/10/171013_lunch-learn-europe-business-lunch.html

 

スウェーデンの会社員が6週間の夏休みを取っても企業が倒産しない理由
https://www.lifehacker.jp/2017/08/170818-17-0818-why-swedish-company-does-not-go-into-bankruptcy-worker-take-6-weeks-holiday.html

数ヵ月も育児休暇を取るのが一般的なスウェーデン人男性は、実際どう取得してどのように過ごしているのか
https://www.lifehacker.jp/2017/12/171203_how-sweden-men-spend-paternity-leave.html

 

DIYとゆたかな自然を楽しむ移住一家(スウェーデン・ストックホルム)|みんなの部屋
https://www.roomie.jp/2017/07/390558/

 

 

第5位 父、日本で講演活動をする

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11月に3週間ほど日本へ帰国し、スウェーデン大使館等のイベントに登壇してきました。

 

詳細はこちら↓

http://sverigeyoshi.hatenablog.com/entry/2017/11/26/160141

 

 

第4位 父母、スウェーデン語の語学学校一段階目を終える

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↑クラスメイトと。

 

私も妻も1月より語学学校に通い始め、妻は5月末、私は9月末に一段階目を終えることができました。

 

ご近所さんと簡単な世間話ができる程度にはなりました。

 

ゆっくりで簡単な言葉を選んでもらえれば、まあ何とか会話が成り立つぐらいまで来ました!

 

 

第3位 スウェーデンで家を買う

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東京で新築マンションを購入し、一年後に売却。

 

その後すぐにスウェーデンでマンションを購入するとは…

 

36歳にしてマイホーム購入2回目です笑笑

 

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自分の家が好き過ぎてInstagramに頻繁に投稿しております…

 

他にもスウェーデンの生活を気軽にお伝えしています。

 

IDはこちら↓

 

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第2位 長女、就学前学校へ通う

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我々の語学学校と時を同じく、1月より就学前学校デビュー。

 

首都近郊であるにも関わらず、目の前が湖で周りは森という最高のロケーションの学校に入れたことに感謝。

 

まぁこの環境が欲しくてスウェーデンに来たんですけども。

 

しかし、スウェーデン人の子供達の中にただ一人の日本人なので当初はハラハラドキドキ。

 

約一年経った今ではもはや何の不安もありません。

 

長女のスウェーデン語がだいぶ上達したのと、毎日ニコニコ楽しそうに過ごしているのが私も嬉しくてたまりません。

 

そう言えば、スウェーデン社会では親も子供も全く差別してきませんよ。

 

まぁ、そこら中に"ガイジン"がいるので仮にイチイチ差別していてもキリがないでしょうね…

 

私が12〜14歳の頃を過ごしたアメリカとはだいぶ違う印象です。

 

当時の学校生活は人種差別系のなかなか辛い思い出もありますので…

 

 

第1位 次女誕生!

6月13日に元気な女の子が誕生し、我家に新しい仲間が増えました(^^)

 

Made in Sweden, made by Japanese, born in Swedenです!笑笑

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長女の時はタッチの差で間に合わなかったのですが、今回はちゃんと立ち会いました。

 

スウェーデンではへその緒を父親が切るのが風習のようで、私も半ば強制的に切りました…

 

兎にも角にも、母子ともに健康で良かったです!

 

◼️

 

というわけで過去最高に濃密で充実した一年でした。

 

ポイントは「充実させるぞ!」と肩肘を張っているわけではないということです。

 

残業をせずに帰宅し、毎晩家族全員で食卓を囲み、身近な自然を楽しみ、たまに遠出をし、といったように人間が人間らしく生きているだけです。

 

スウェーデンに来て一年と8カ月、朝焼けや夕焼けを見て綺麗だと思ったり、花や木の実などの植物を見て素敵だなと思ったり、東京にいた頃にはあまり興味がなかったものをジーっと見る時間が増えた気がします。

 

娘と共に自然界に存在するものを見つめ、「これなんだろねぇ!?」と話すことが一番の幸せなんだなぁということに気付きました。

 

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来年も特に目標など立てず、まあボチボチとリラックスしながら、娘達の笑顔の為に生きていきます。

 

来年は次女の育児休暇を4カ月間取得予定です。

 

世界トップクラスのイクメンを目指します!!(←肩肘張ってる)

 

これが間違いなくハイライトとなるでしょう。

 

どうなることやら…

 

ではでは、これが年内最後の投稿かも!?

 

ごきけんよう。

 

良いお年を。

3週間の日本滞在よりスウェーデンへ帰国

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABで自動車用サスペンションを開発するエンジニア、36歳、二児の父親です。

 

11月5日から24日までの3週間を家族全員(私、妻、四歳長女、5ヶ月次女)で日本で過ごしており、昨日スウェーデンへ帰国しました。f:id:sverigeyoshi:20171126152716j:plain

残念!雪は降ってなかった・・・。でも霜が降りていますね。寒い寒い。

 

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帰宅後すぐに家の中を冬仕様に切り替え。星の飾りは本当は来週末からが正しいタイミング。

 

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リビング、反対側。

 

さて、今回の休みは11月の中旬に親戚の結婚式があった為、その前後に休みをくっつけて3週間としました。

 

今回の休みというのは長女の分の育児休暇で、有給休暇とはまた別。この間の所得は社会保険庁より約8割が保証されます。

 

事前に社会保険庁のアプリから簡単に申請ができ、早速昨日振り込まれておりました。

 

私が今年取得した(+これから取得する)休暇は、有給休暇6週間、次女の産後休暇2週間、長女の分の育児休暇3週間で合わせて11週間=55日です。

(権利としてはもっと取ることも可能)

 

また、来年の7月〜10月の4ヶ月は次女の分の育児休暇を取ります。

 

スウェーデンの小さな子を持つ親はだいたいこんな感じです。

詳細は過去のブログエントリーを参照下さい。

 

スウェーデンではこの時期に年間の休暇計画を立てる。今年の休暇は有休+育休で55日! - スウェーデンに移住した36歳妻子持ちエンジニアのブログ

 

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ところで、日本滞在中には色々な講演会等を行いました。

 

 

「スウェーデンへ家族で移住したエンジニアが語るサラリーマンが海外へ転職する方法」

 

主催:インフォバーン(渋谷)

 

普段私が記事を寄稿しているライフハッカー[日本版]さんとの企画でした。

 

定員を超える60名ほどにお越しいただき、普段より私の記事やブログを読んでくださっていることもあって、最後の質疑応答は予定を大幅に超え、参加者の熱意が伝わってきました。

 

まず、過去に公開した記事に沿って海外での転職活動における具体的手順や注意点を私からお話させていただきました。

 

 

家族の幸せのためにスウェーデンに移住したエンジニアが実践した「海外企業へ転職するための具体的なステップ」

https://www.lifehacker.jp/2017/04/170425_sweden_yoshizawa.html

 

その後、いただいた質問の中で日本社会の核心を突くものがあったのでここで紹介しておきます。

 

Q. スウェーデン社会は従業員がしょっちゅう会社を休むようだが、それで本当に会社は回るのか?

 

A. 社会の速度や仕組みが日本とスウェーデンとで根本的に異なる。

 

具体的には、、、

 

日本→社員は何が何でも出社する、各個人が120%出し切れば必ず良い結果が出る(と信じている)、上司・次工程・お客さん・取引先がそれを望んでいる

 

スウェーデン→社員は自身や子供の体調不良等で時々休む、各個人は現実的な範囲での成果を出せば良い、みんながそれを理解している

 

120%で頑張ることが美徳とされる日本は、今後どれだけある程度の現実的なところで線を引けるかがポイントとなっていくのだと思います。

 

つまり現在の生産量を維持するのはまず無理でしょう。どこを切って捨てていくのかが問われていく時代となっていくのだと思います。

 

ただ、女性の社会進出で新たなリソースも増えていくので、うまくやれば生産量は増えるかもしれません。

 

というような回答をしました。

 

ん~。これ、説明をするのがすごく難しいんですよね。これは別途改めて記事にしようかなと。

 

 

 

これがスウェーデンの教育!? 「個性を尊重する育て方」@スウェーデン大使館

現役パパの本音パネルディスカッション(登壇者:吉澤智哉)

 

いやいや、まさかこの私が大使館でお話をする日が来るとは!貴重な経験でした。

 

こちらも私が楽しみにしていたイベントで、130名を超える聴講者にお越しいただきました。

 

日本に住むスウェーデン人パパとの対談を行いました。

 

私はJapanese dad in Swedenで、相手はSwedish dad in Japanということで、なかなか面白いお話ができたかと思います。

 

よく見ると私の膝の上に長女がいますね。30分以上静かにしていてくれました!

 

私がお話した内容は以下の通り。

 

①何故スウェーデンへ移住したのか

→こちらの記事の内容をお話しました。

 

スウェーデンには、子どもが「グローバルに生き抜く方法」を学べる環境ができあがっている

https://www.lifehacker.jp/amp/2017/07/170718_sweden_yoshizawa.html

 

 

②日本では北欧が理想郷のように語られがちだが実際のところどうか

→低所得者層(移民・難民が住む地域)と高所得者層とで地域間格差が生まれている。

 

ある学校はほとんど移民・難民の子供達しか存在しないところもあり、授業がまともに成立していないところもあるらしい。

 

但し、これは自分の子供がこういった学校に通っているわけでもないし、会社の同僚や友人に聞いただけの話。

 

③日本の教育がスウェーデンから学べることは?

→現時点では難しい。教育のどこかをピンポイントでいじっても、全てがうまくいくわけでなく、包括的に考えるべき。包括的というのは、まず先に社会の寛容性を変えるべきということ。

 

スウェーデンでは高校を出て1〜2年、大学を出てまた1〜2年と自分を見つめ直す時間を取れるし、社会がそれを待てる。留年とか浪人という言葉は存在しない。

 

教育という投資の効果を発揮できる社会の場が寛容になり、終身雇用や年功序列、偏差値や受験を廃止し、職業や会社はいつでも自由に選択でき、その社会で活躍する為に教育が存在するべき。

 

教育の成果を試す場所が一般社会となるわけで、その社会が変わらない限り教育だけ変えても意味が無い。

 

自由で伸び伸びとした人間を育てたいのであれば、まずは社会が自由で伸び伸びとしていなければならない。

 

 

上記のようなお話をさせてもらいました。

次回は妻と二人で登壇できればと思います。妻はこの手の話の専門家ですし。

 

 

海外企業でも通用するエンジニアとなる為に今やっておくべきこと@日本大学理工学部機械工学科

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昨年に続き、OBとして母校の学生に講義をしてきました。

 

主に就職活動を控えた大学3年生、修士1年生や、既に就職活動を終えた4年生、修士2年が集まりました。

 

要は、「君たちが学んでいる機械工学って世界中で潰しが効くんだぜ!」という話をしました。

 

こちらも講義後に沢山の質問をいただき、有意義な時間となったことと思います。

 

いやいや、しかし彼らの熱意や賢さには驚かされました。

 

終身雇用や年功序列、また、生涯日本国内で生活をすることに対して疑問を持っている学生さんが多く見受けられました。

 

彼らの年代であった15年ほど前の自分を振り返ると、彼らのようにきちんと未来を考えていませんでした。

 

当時はホンダから内定が出て、ヨッシャー!といった感じで、入社後すぐに150万円もする新車のバイクを購入。ローンは頭金ゼロで60回払い。

 

3ヶ月後に奥多摩で転び大破した記憶があります…トホホ・・・

 

 

東京都議会議員 おときた先生と面会

 

我々が昨年3月に移住する直前に一度お会いさせていただき、今回が2度目の面会となります。

 

我々のスウェーデン社会での経験を都政に役立てていただくべく、現地で感じたことをお伝えさせていただきました。

 

私はこの人が総理大臣になっても良いと思います。

 

これだけ合理的かつ現実的に都民に対して色々と政策を考え、提案をしている議員って他にいますかね?

 

頭脳があって発信力がある。足りないのは経験だけだと思います。

 

スウェーデンだったら「じゃあ経験を積んでもらおうよ」となり、有権者が彼を後押しすると思います。

 

この方が総理大臣になり、橋下徹が要職に就き、ホリエモンが文科省大臣にでもなる日が来れば日本に帰ってもいいかもしれないなぁ。。。

 

 

 

メディア取材

スウェーデンの暮らしぶりについて、家族全員でとあるメディアさんの取材を受けました。

 

また、この先も取材依頼をいくつかいただいており、記事が公開となる度にこちらでもアップしてきたいと思います。

 

 

私の活動が実を結びました

ところで、日本滞在中に私が兼ねてからドイツ移住の相談を受けていた方から、移住が決まったとの報告を受けました。

 

この方は27歳の女性で、日本の大学を出てから人事系のお仕事をされてきましたが、来年3月よりドイツの超有名企業で新しい畑にチャレンジをするそうです。

 

私が彼女にアドバイスをしたのは、「まず初めに何故ドイツなのかをよく考えること」でした。

欧州では、プライベートの話があってその次に仕事、という話の構図が大切なのです。

 

日本人が海外で活躍できることが当たり前になれば良いと思ってこのブログを書いてきましたが、こうして私の活動が実を結び、一人でも同志が誕生すると大変嬉しく思えます。

 

このお方とは、スウェーデンとドイツと言うご近所さんとなるので、今後ともお付き合いが続くことでしょう。

 

 

次回帰国

次回帰国は未定です。

子供の為にも日本へはできるだけ帰りたいと考えていますが、今回も大人x2、子供x1、乳児x1(無料)で20万円ちょっとかかっています。

 

正直このお金で別の国に行きたいですよねぇ。。。

 

さてさて、明日から久々のお仕事です。

 

120%で頑張ります!!!