スウェーデンに家族と共に移住したエンジニアのブログ

娘の教育と妻のキャリアの為にスウェーデンへ移住。

アウシュビッツ強制収容所訪問記録

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。

 

まえがき

今回の内容はかなりヘビーです。アウシュビッツのことをあまり知らない方は、今回の記事を読むとかなり暗い気持ちになるでしょう。

 

但し、地球上に生きる人類としてこの歴史的事実から目を背けてはいけないと思っています。また、第二次大戦でドイツと同盟を結んでいた日本としては決して他人事では語れないことではないでしょうか。

唯一の被爆国であり、戦争の痛みが分かる国民なのであれば尚のこと、日本人はアウシュビッツで何があったのかを知っておくべきだと私は考えています。

 

アウシュビッツの事はググれば沢山出てきますし、何も私がこのブログで書く必要もないのですが、私自身の旅の記録と、一日本人として私が感じたことを後世に残すべくブログとして残しておくことにしました。

 

 

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この写真をどこかで見たことはないでしょうか。これはアウシュビッツ強制収容所に引き込まれた線路です。

 

ここに連れてこられた人がどういう人で、何人いて、そこで何が行われたのか。

 

本記事ではこれらについて解説していきます。

 

ネットでの情報は多少参考にしましたが、ネットの情報を集めたまとめサイトにするつもりはないので、私がガイドから聞いた話を元に全て自分の言葉で書いています。時々聞き取れなかったり、誤解しているところもあるかもしれませんが、その辺りはご容赦願いたいと思います。

 

写真は全て私が撮影したもので、被写体は全て撮影が許可されているものです。

 

 

本編

先日、9月11日の水曜日にアウシュビッツ強制収容所へ行ってきた。翌12日の木曜にGliwice(アウシュビッツから車で1時間程)の取引先へ訪問予定があり、早めの前日入りをして14:00からのツアーに参加した。

 

ちなみに、ツアーのチケットはこちらで購入可能。

Auschwitz-Birkenau: Fast-Track Ticket & Tour no Transport - Krakow, Poland | GetYourGuide

 

本家のウェブサイトVisiting / Auschwitz-Birkenauでも購入可能だが、1週間前に予約を試みたが既に売切れ。上記Get your guideでは若干チケットに残りがあった。

日本語のガイドも1人だけ存在するようだが、私は同僚もいたので英語のガイドを予約した。値段は約3000円程度。20人程のグループで各自ヘッドセットを装着し、ガイドの話を聞きながら展示物や建物、景色を見ながらここで何が起きたのかを一つ一つ理解していった。

 

さて、そもそもアウシュビッツはどこにあるのか。実はポーランドにある。

 

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ポーランド語ではOświęcimという地名。これをドイツ語読みしたのがアウシュビッツなのである。

 

 

何故この場所か?

 

 

それは欧州大陸の中心に位置し、各地からユダヤ人を集めやすいという地理的な理由があった為。極めて合理的な理由があったのだ。

 

ストックホルム空港を10:30に出てポーランド南部のKrakow空港に着いたのが12:30。アウシュビッツまでは車で1時間ほどかかる。またツアー開始15分前の13:45に入口に集合しなければならない。時間的に余裕が全くない。

 

予約しておいたレンタカーに急いで乗り込み、高速道路をひたすら飛ばした。途中、トイレ休憩を挟み、いよいよアウシュビッツまであと少し、ナビによれば到着まであと5分。しかしこの時既に13:55。

 

マズイ。

 

メールにあったガイドの携帯電話へ直接電話をし、待ってもらえるようにお願いをした。

 

「他にもツアー客がいるからあんまり待てないよ」

 

とのこと。そりゃそうだ。道を間違えないように慎重に、かつ急いだ。

 

駐車場から走った。走りまくった。ガイド無しでも入ることは可能なようだが、待ち時間が長いのと、何より歴史的事実をしっかりと理解したかったのでどうしてもガイド付きツアーにこだわっていた。

 

滑り込みで間に合い、同僚と握手をし、息を切らしながらツアーが始まった。


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天気は快晴。これから3.5時間の長いツアーが始まる。水は必需品。立ちっぱなしだし、よく歩くし、階段の昇り降りもあるし、夏場は暑いし、とにかく体力的にキツイ。加えて精神的にもかなり辛くなる。アウシュビッツに行くのであれば体調は万全に整えておくべきだ。

ちなみにおよそA4より大きなカバンは持ち込めないので入口付近で預かってもらう。我々は事前にこの情報を得ていたので荷物はペットボトルの水一本。ちなみに間違えて買った炭酸水だ。最悪だ…。

 


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まずはヘッドセットを装着。同僚の笑顔を見たのがこの時が最後だ。彼も初めての訪問。

 


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ここがアウシュビッツ強制収容所の入口。収容所は全部で3箇所ある。ここは1箇所目で2箇所目のビルケナウが冒頭の写真の線路が引き込まれているところだ。

 


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早速ガイドが当時の状況を淡々と説明をする。この時はまだ精神的に余裕があった。

 


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Arbeit macht freiとは、ドイツ語で「働けば自由になる」の意。当然嘘である。

 


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敷地内にはこうした建物がズラリと並んでおり、収容者の寝泊まり、病院、厨房などいくつかの機能があった。これらの建物は当時のまま。復元ではなく、この地、この場所で虐殺が起きていたのだと思うと好天とは裏腹に複雑な気分になる。

この後建物を一つ一つ巡り、展示物を確認していった。

 


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まずは地理的にアウシュビッツがどのような位置付けだったのかの説明。写真の地図の通り、ユダヤ人が欧州各地の都市から連れてこられた。

 


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アウシュビッツ強制収容所へは、合計130万人が連れてこられた。

ユダヤ人 110万人

ポーランド人 14〜15万人

ジプシー 2.3万人

ソビエト軍の捕虜 1.5万人

様々な国の民族 2.5万人

これらの内110万人がアウシュビッツで亡くなった。90%がユダヤ人であり、ナチス親衛隊は主に毒ガスで殺害をした。

 


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アウシュビッツへ到着後、ガス室へと進む人達を撮影した写真。カメラ目線の少年は正装でしっかりと母親の手を握っている。ガイドの話を聞きながら、私は涙をこらえていた。

 


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収容所内で起きた"事件"を報告するカード。

 


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旧ソ連軍の捕虜。彼らもアウシュビッツへと連れてこられた。

 


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続いてこの部屋。THE ROAD OF DEATHを目にしてより緊迫感が増す。

 


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今回のアウシュビッツの訪問を通じて最も衝撃を受けた写真だ。写真左下のタイトル"ON THE WAY TO DEATH"。私の子供達とさほど変わらぬ年齢の子供達が手を繋ぎ歩いている。

彼らはアウシュビッツ到着後、ドイツ人の医者により"仕分け"をされ、労働力の無い"価値の無い人達"と分類された。

妊婦や子連れの母親、幼い子供、病人、老人は皆、到着直後にガス室へ直行となった。

 


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これが仕分けをしている写真。ガイドは淡々と話すのだが、あまりの悲しい話にこの辺りから私は非常に気分が悪くなり、しばらくヘッドセットを外し外を眺めていた。

同時に、何故人間がここまで非道なことができるのかと考えていた。そして急に子供達と会いたくなった。

 


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ガス室での虐殺を模型にした展示。

 


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収容者はナチス親衛隊から「シャワーを浴びるだけ」と告げられて脱衣所で衣服を脱ぎ、身につけていたものは各自所定の位置に置いた。シャワーを浴びて再びここへ戻ってくることを信じさせることで死を予感させないようにし、パニックを起こさない為であった。

だが、そのシャワーこそがガス室での虐殺であったのだ。

 

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これが毒ガスが入っていた缶。サイクロン Bというガス。

 


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到着後に没収されたスーツケースの山。どこに連れていかれるか分からなかった彼らはこのスーツケースに大切なものを詰めていた。高価なものが多数含まれていた為、ナチスに没収された。

 


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靴。この時、誰も言葉を発していなかった。

 


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これは収容者の写真。生年月日、収容された日と亡くなった日が書かれている。

 


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反対側は男性。

 


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こちらは髪の毛が短いので一見男性かと思ったら女性。髪の毛は織物の原料としてドイツ企業が買い取っていたのである。

 

アウシュビッツ強制収容所では、写真撮影が禁止のところが数カ所あった。そのうちの一つが女性の刈られた毛髪の山であった。2トンにも及ぶ髪の毛が展示されていた。異様な光景であったし、もう一度見る勇気はもうない。

 


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左の方は医者。教育水準に関わらずユダヤ人は殺害された。短い人で収容されてから数週間。多くが数ヶ月で亡くなっている。

 

 

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トイレ。

 


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寝る場所。

 


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向かって右側の建物には裁判所が入っている建物。左の建物との間に何かがある。花が手向けられている。

 


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何かとはDeath wallのこと。死の壁。ここで多くの人達が銃殺された。

 


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こちらは絞首刑が行われる場所。朝の点呼時に見せしめで首吊りの刑が執行された。

 


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敷地は有刺鉄線で囲われており、監視小屋がいくつもあった。アウシュビッツに収容された人達は周辺で農作業をしたり、工事現場で重労働を課されていた。労働中に亡くなった人を担いで収容所へ戻るのも日常的な光景だったようだ。

 


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ガス室があった建物の見取り図。

 


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あなたはナチス親衛隊が大量虐殺をした建物にいる。ここでは物音を立てないこと。ここでの犠牲者の苦しみと彼らへの哀悼を忘れないように。

 


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ここが実際に虐殺が行われたガス室。もう言葉は出ない。ため息すら出ない。

 


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すぐ隣に焼却炉。"効率の良い"レイアウトとなっている。ガス室での犠牲者を運び出すのも収容者の仕事。

 

 

ここまで2時間程のツアーであった。10分程の休憩があったが、私は空を遠く眺め、同僚とは会話をしなかった。

休憩後、無料シャトルバスで3km離れた第二の収容所、Birkenauビルケナウへ移動した。

 

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この移動の間に私はガイドと2人きりになり気になっていた質問をした。

 

それは「何故ユダヤ人だったのか」である。

 

彼の答えはこうだった。

 

第一次大戦後、ドイツは好景気でみんなが幸せだった。しかし、次第に状況は変わり景気は後退。国民の間に不満が募るようになった。また、以前から習慣が異なるユダヤ人はドイツ人から異質として扱われていた。そこへ「悪いのはユダヤ人だ!彼らは銀行を作り、うまいこと商売をやり、我々ドイツ人を苦しめている!」というポピュリズム的思想が蔓延した。そこへ現れたのがヒトラー。

こうして一気に東ヨーロッパ植民地計画と共にホロコーストが始まっていった。

 

 

10分程でバスはビルケナウに到着した。


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有名な線路を敷地の外から撮影。ちなみに1箇所目もビルケナウも入場は無料。ガイドに対してのみ料金が発生する。

 


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反対側は普通の街の光景が広がる。

 


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この門は「死の門」とも呼ばれていた。

 


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これは世界一不幸な路線と言えるのではないか。

 


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ビルケナウは広大な敷地。収容人数は20万人とガイドが言っていたと記憶している。ちなみに1箇所目は1万4000人程。

 


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この貨物列車に5〜70人が押し込められ、遠いところだと数日間閉じ込められて移送されてきた。移送中に生き絶える人も少なくなかったという。

 


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こちらは1967年に立てられた記念碑。この悲劇は絶対に忘れてはならない。絶対に繰り返してはならない。

 


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犠牲になった人達の出身国の23の言語で書かれている。当然日本語は無い。それは日本からの収容者がいないからである。

 

 


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しかしアウシュビッツではイスラエルからの高校生達が目立った。ポーランド人に次いで2番目に多い来場者がイスラエルからと取引先に聞いた。彼らが眺めているのはガス室があった場所。ナチスドイツは敗戦濃厚となった時に証拠隠滅目的でこれらの施設を破壊していった。

 


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こちらがナチス親衛隊によって爆破された後のガス室。すぐ近くには故人が埋葬されている。

 


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こちらは建物内部の様子。このダブルベット程の幅に7人が寝ていたそうだ。一番上は暖かく、上から物も落ちてこないので最もマシだったようだ。壁はレンガを積み重ねセメントで固めただけ。ところどころ隙間もある。暖房は明らかに能力不足で、真冬は氷点下の容赦ない寒さが襲ってきた。この建物は女性が収容されており、食べ物も水も与えられず、ただひたすら餓死させられた。

 


ビルケナウを1時間ほどかけて周り、ガイドの最後の挨拶が印象的だった。

ナチスはユダヤ人を標的にした。それは何故か?彼らが自分達と違かったからだ。もしかしたら肌や髪の毛の色が異なるアジア系やアフリカ系が標的になっていたかもしれない。現代ではどうだろう。地球上の人達は個々の違いを受け入れているだろうか。自分と違う人達を差別していないだろうか。宗教や人種で衝突は常に起きている。同性愛者が標的になったりもする。我々はこのアウシュビッツでの歴史的事実から何を学んでいるのか。みなさんもよく考えて欲しい。

 

私はこの話聞きながら、自身が移民としてスウェーデンで暮らしていることを考えていた。幸いなことにこれまでの3年半の生活で人種差別には全くと言っていいほど遭遇したことがない。

 

但し、いつこれが変わるかはどこにも保証はないのだ。

 

日本にだって差別は存在する。在日◯◯人のような表現は辞めるべきだ。日本で生まれ育ち、見た目も変わらないのに日本国籍が無いというだけで差別をするのは滅茶苦茶な話だ。

 

今回のアウシュビッツ強制収容所の訪問は、今までのどの観光と比べても心への衝撃は圧倒的に大きかった。

 

戦争は世界の様々な場所で今でも起きている。

 

戦争が地球上から無くなる日は来るのだろうか。

 

人類が共に理解し合い、助け合いながら生きていくにはどうしたらいいのか。

 

帰りの飛行機で同僚とこんな話をしながらストックホルムへ戻った。

 

次回はアウシュビッツに子供達を連れて行く。親として、人類として次の世代へ教訓としてこの歴史的事実を伝えることが義務だと私は思っている。

 

 

 

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スウェーデンでは子供のマラソン大会で順位を付けない。その理由は?

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。

 

今日は子供にとってのスポーツの話を無理矢理飛躍させて私の会社での体験につなげていく話です。

 

 

上記ツイートの通り、スウェーデンでは特に子供達の間で何かしらの競技を行いその結果に順位を付けるというのはご法度です。

 

もちろん例外もあります。例えば長女が自分の好きでやっているフィギュアスケートの大会に出たとしたらそれは順位が付きます。それは自らが望み、採点をされて順位を付けられる競技を参加することを選んだからです。

 

順位が付かない、もしくは付けていけないのは学校行事です。

 

長女が通い始めた小学校(便宜上分かりやすく小学校と表現しているが実際は小中一貫で0年生から始まり10年間通う)では、近々森の中を走るマラソン大会のようなイベントが開催されます。

 

学年によって距離が異なるようですが、共通するのが"順位は付きませんよ"とお達しがでていることです。

 

↓こちらがアプリに届いた文章の一部

Skoljoggen är ingen tävling utan en manifestation för idrotts- och löparglädje.

(学校のジョギングは競技ではなく、スポーツとランニングの楽しみの現れです。)

*Google翻訳より

 

さてさて、何故順位を付けないのか。

 

日本でも「ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン」ってSMAPが歌ってましたよね。

 

ですが、これも何か違う気がします。

 

別にオンリーワンにだってならなくていいんですよ。

 

差別化?個性を発揮?

 

これじゃ結局他人と比べているというか、他人を意識してませんかね。何故そうやってすぐに他人より優れようとするんですかね…。小学生の段階でそんな大袈裟に考えなくていいと思うんですよ。

 

今回、学校主催のマラソン大会では子供達に走る楽しさを教えたいというのが第一の目的だと私は思っております。

 

日本でよく聞く"自分との戦い"ではないのです。

(マジ戦争かよ…)

 

では子供達に走る楽しさを教えて何になるのか。それは大人になった時にも走る楽しさを忘れないようにさせたいのです。

 

運動って大切ですよね?でも大人で運動不足の人って多いですよね?

(私もそうだ…)

 

つまりゴールはココにあるのです。

 

「大人になった時に運動が習慣になるように」

 

これを子供達に学校教育で学ばせたいわけです。これが体育の授業が存在する理由なのではないでしょうか。

 

現に、これは私の体感ではありますが、友人知人同僚を見渡すと走ったり自転車に乗ったりと非常に多くの人が身体を動かすことを習慣としています。昼休みに外へ何キロも走りに行く同僚も何人もいます。

私の隣の57歳のおじさんも平日に一回と土日と週3回はマウンテンバイクに乗っています。

 

以前から思っていたんですよ、なんでスウェーデンの人はこんなに運動好きなのかなーと。

 

その原点はこの学校教育に隠されていたのかもしれません。

(いや、大袈裟かな…?)

 

まもなく開催されるマラソン大会ですが、長女はあまり長距離を走るタイプではないのではないかと思っています。

もしかしたら当日は序盤から歩き出し、ヘラヘラと笑いながらお友達とおしゃべりを始めるかもしれません。その過程で道端に咲く花やキノコに目が行き寄り道もするかもしれません。

 

ですが、これも一つの立派な森の楽しみ方であり、必ずしも森の中を走る必要もないわけです。

 

そしてマラソン大会なのに走らなかったからといって先生に怒られるようなことはありません。走らない自由だってあるわけですからねぇ、そこは尊重してあげましょうよ。

 

仮に、このマラソン大会に順位が付くとなると、ビリになった子は一生忘れられないのではないでしょうか。トラウマとなり、そしてマラソン大会には2度と出場したくなくなるでしょう。

一位になれた子は自尊心が芽生え、それは大きなメリットかもしれません。二位だった子は喜ぶか、一位になりたかったと悔し涙を流すかもしれません。

それぞれに良い経験を与えることは否定しませんが、もともとマラソン大会に興味を抱かなかった子供達や下位となってしまった子供達にとってはどうなんでしょう。

 

とにかく、スウェーデンに来てから感じるのは

 

「頑張った結果報われる」

 

という日本では当たり前のベースの考え方が存在しないことです。

 

そもそも"頑張る"の直訳はスウェーデン語でも英語でもパッと出てきませんし、これって日本語の独特な表現です。

(頑張ってね!→Good luckが一番近いのでは!?)

 

かと言ってスウェーデン人は全く頑張らないかというとそうではありませんが、少なくとも私が言えるのは

 

「合理的な根拠が無いのに頑張ることはしない」

 

ですね。

 

とりあえず頑張れ。いいからやれ。

 

という精神論丸出しはこちらではダメなんです。何故それをやる必要があるのかの説明を求められます。

 

私も会社で自分のプロジェクトチームを動かす時は背景と理由とリスクを丁寧に説明します。

 

「あなたがコレをやらないとこうなる」

 

をすごくすごーく丁寧に説明します。

 

ここをサボるとその相手のモチベーションに大きく影響するからなんです。

逆に納得してもらえると"頑張って"くれます。

 

結局思い通りに動いてくれないことが多々あるのですが、それは彼らが悪いのではなく、私の説明不足に原因があるのです。

 

「仕事なんだからちゃんとやれよ」

 

というのはこちらでは通用しません。

"訳が分かんないからやらない"権利だってあるのです。

 

会社の中で上の立場として仕事をする場合は日本企業の方が楽で良かったよなぁと百万回も思います…。

 

 

日本では、

 

「オイ!コレやっとけ!」

 

で済みますからね。

 

「えー、なんでこんなんやる必要あるんすか!合理的な根拠を提示してくださいよ!」

 

なんて言われませんからねぇ。

 

と、飛躍しまくったところで本日は終了。

 

 

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本日はストックホルム都心へ。

 


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ホンダ時代の同期が私の勤める会社へ出張で来ているので観光案内。2人ともホントにオッサン。

 


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前回の記事で元同期の悪口を書いたばかりだが、この彼は例外。この人は愚痴を吐くことなく、仕事上のなかなかすごいアップデートをしてくれるので生産的で良い奴!

 


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入社式直後から始まった夜勤もある工場実習も一緒で文字通り同じ釜の飯を食った仲。順調にホンダ内でキャリアを築いている模様。いいね。

 

 

さて!明日は月曜日!働くぞー!

 

ではでは。

 

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Gamla Uppsala観光の巻

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今日も昨日に引き続きただの雑談です。また、ちょっとネガティブ?な内容です。

 

本日はストックホルムから北へ70kmほどにあるUppsalaへ観光。スウェーデン第四の都市なのでそれなりに大きい街で、Uppsala大学という大きな名門大学があり、学生の街としても有名です。日本からの留学生もいます。

 

本来であれば、日本に住んでいるスウェーデン人の友人とUppsalaで会うはずだったのですが、先方から誘ってきたのに数日前から連絡が途切れ途切れ…

結局今日も我々家族がUppsalaに着いたら

「ごめん、やっぱ今日ムリ」

と、案の定のドタキャン。

 

この方、スウェーデンに帰ってくる度にこうして連絡をくれるんですけどね、この3年で結局一度も会ったことがありません!笑笑

 

他のスウェーデン人の友人はこんなことないですよ。我々日本人と同じ感覚で前もって予定を立てて、余程のことがない限りその通りになります。

 

なんなんだろな…たまにいるんですよ、こういう謎な人。国籍問わず存在する人種だと思うんですが、スウェーデンはちょっとこの割合が高いかなぁと思う時があります。

 

まぁ、ですが、彼もきっとダルかったのでしょう。そういう時もありますよ。分かります。でも日本人なら無理してでも約束を守る為に行きますよねぇ…。これはこれでどうなんでしょうね、気乗りしないのに約束したからとその義理を果たす為だけに来られるのもなんだかなぁ。

 

まぁとにかく、ドタキャンを想定していたので予めプランを立てておきました。それは前から気になっていたGamla Uppsala(Uppsala旧市街)へ行くことです。

 

Gamla Uppsala博物館とその一体を目指し自宅を出発。40分ほどで着きました。

 

到着後、まずはカフェで腹ごしらえ。そして博物館へ。大人80kr(1000円ぐらい)で、子供は18歳未満無料。

 

 

↓博物館に入ってすぐ鉄仮面があったので長女が被ってみることに。

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↓妻も鉄仮面。ドラクエの装備であったよな。妻の感想「重いのと中の革が臭い」。
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博物館はこれまでのGamla Uppsalaの歴史や、敷地内にあるHögarna(古墳のようなヤツ)についての展示や説明があり、この地が何なのかが何となく分かりました。

 

細かい質問を学芸員さんにアレコレとさせてもらい博物館は小一時間で終了。

 

↓続いてお外。この山は1000年以上前(だったはず)に作られた山で、要はお墓。偉くなるほどサイズも大きい。つまり日本の古墳ってこと。どの国の人も考えることはだいたい一緒。
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↓反対側の景色はこんな感じ。山の上から見たかったが登るのは現在禁止されている。観光客が登り過ぎた為に山が禿げてしまい、雨水が内部に浸透しやすくなっている為だそうで。草が生えるまで待つそうです。それでもちらほら登っている人を見かけました。この緩さがスウェーデン。
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↓自転車やランニングを楽しんでいる人が目立ちました。確かに、ここを走るのは気持ちいいだろな。遠くにUppsala中心部が見えます。車で10分ぐらいの距離。
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↓そうそう、最初に寄ったカフェで食べたのがコレ。Liverpastej。スウェーデンの定番料理というか軽食の一つ。スウェーデンへ観光へ行く方は是非!レバーペーストです。
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博物館と山の周りを一周ぐるりと散歩して3時間ほど過ごし帰宅。

 

帰りは土砂降りの中、高速道路に乗りましたが、さすがAudi A6。抜群の安定感。もう最高です、この車。乗るたびにニヤけてしまう。

 

↓唐突ですが、Facebookからよく来る通知。

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思えば、結婚してからのこの7年間で5回も引越しました。長女が産まれてから一生懸命に幸せ探しをしたということにしています。まぁ嘘ではないです。

特に3回目の引越しは東京で買った新築マンションへの入居時でしたが、これを1年も経たずに売却することになるとは当時思ってもみなかったですね。

現在の家は2年半ほど住んでおり、この7年間で最も長い期間住んでおります!!やっと納得のいく生き方が定まり、同時に安住の地を手に入れたと言えます。

 

(ここからは私の主観です。ホリエモン、ひろゆき、箕輪厚介等のインフルエンサーさんらと同じ考え方だと思いますが。)

 

仕事もそうですが、一発目に選んだものってそれが本当に正解かどうかは分からないものですよね。世の中には新卒で入った会社を定年まで辞めず、また新居を購入してそこから一度も引っ越さない人も沢山いますが。

 

私の場合は結婚をしてからの7年間で転職を2回、マイホーム購入を2回、終まいには海外移住とかなりドラスティックに自分と家族の人生を見直し、その都度修正をしてきました。

その結果、「よしよし、これが我家の幸せである!」と一点の曇り無く考えられるようになりました。

 

人生って見直しをしてアップデートの連続だと思うんですよ。もちろんそうしない人を否定するつもりはないですけどね、ただ不思議です。

本当に一発目に選んだ物が正解なのか…。

 

本当にその会社で良いのか。

 

本当にその職業で良いのか。

 

本当にその地で暮らしたいのか。

 

日本のサラリーマンはもう少し自分を疑ってみてもいいのではないでしょうか。

 

自分に正直になり、自分自身を見つめ直し、あれこれ試している内に正解が見つかるものだと、私は確信しております。

 

異論は認めます。

 

ですが、現在の私の交友関係を見渡すと、終身雇用や年功序列を崇拝している人とは縁が切れていますね…。もはや別次元の人達に見えてしまいますし、根本的なところで価値観が全く異なるので文字通りお話にならないんですよ。

 

特にホンダの元同期なんかと会った時に彼らから言われるのは、

 

「なんで辞めちゃったの?」

 

です。それに対して私はこう言います。

 

「え、なんでまだ働いてんの?一度きりの人生なんだし他も見てみたら?」

 

そうすると決まってコレ。

 

「こんなにいい会社、他に無いぞ」

 

なので私は

 

「いやいや、1社しか勤めていない人に言われても説得力ゼロだよ〜。俺は今3社目だから相対評価で語れるけどね。完璧な会社なんてどこにもないさ。あ、そう言えば俺この前起業してさ…」

 

と、この辺りでもう物別れです。

価値観が違い過ぎるので、私のことを異端児として扱い脳内から消し去ることで解決したことにしているのでしょう。

 

彼らと飲んでも仕事や上司の愚痴ばかり。私はもうホンダを去って6年近く経つんですがね、彼らの話がアップデートされないんですよ。登場人物が一緒で愚痴の内容もいつも通り。

 

こちとら「3つ目の言語を学んでる」とか「でっかいアウディ買った」とか「スウェーデンってこうなんだ」とか色々と刺激のあるアップデートをしていると思うのですが。

 

さてさて、愚痴はこの辺にしておきましょう。

 

冒頭に雑談ですと書いておきながらめんどくさい話になっちゃいましたね、あはは。

 

さてさて、明日は放課後に長女のスケート教室。スケートを新調したのでどんなもんか今から楽しみです。今までのスケートは安物でサイズがブカブカで刃も長過ぎたんですよ。明日、突然上達しないかなと、本人よりも親がワクワクしちゃってます。

 

レッスン後はスケートクラブの保護者会です。高速のスウェーデン語となりますが、まあ何とかなります。

 

ではでは。

 

 

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スウェーデン恒例のザリガニパーティに行ってみた

ストックホルムへ家族で移住し、現地企業 Öhlins Racing ABでエンジニアとして働く傍ら、スウェーデン企業への転職・移住サポート事業LIV INNOVATIONの代表を務める1981年生まれの38歳、二児の父親です。

 

今日は同僚主催のザリガニパーティに行ってきました。毎年この時期になるとスウェーデン中でこうしたザリガニパーティが行われます。

 

え!?ザリガニかよ!

 

と思う方、私も本日食べてみるまではそう思っていました。

 

結論からすると全然イケます。

 

 

↓会場は同僚の自宅の庭。ビールサーバーまであって気合い十分。

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↓次女は早速庭のリンゴの木を見つけてリンゴをムシャムシャ。就学前学校にも何本かリンゴの木があって、毎日リンゴを食べまくってます。
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↓今日は大勢の人達がいました。子供だけで10人!私は同僚とその奥さん以外は初対面。
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そう言えば本日は一言も英語を発してないですね。途中何度か何を言われてるのか分からない時がありましたが、ザッと9割以上は完璧に聞き取れましたし、私の話も完璧に伝わっていたと思います。

 

なんだか今年の夏でまた一段ギアが入ったな…たまにあるんですよ、急に「上達したなぁ」と実感できる時が。

 

会社ではほとんどを英語でやっちゃっていますが、今ではプライベートではもう全部スウェーデン語ですねぇ。

絶対に誤解したくない時、例えば病院に電話するとか銀行に電話する時なんかはスウェーデン語で話した後に英語で確認を取ってます。

 

というわけで最近は「私、スウェーデン語を話せます」と、堂々と胸を張って言えるようになりました。

 

 

話を元に戻しましょう。

 

 

↓はい、出ました。コレが例のザリガニです。スウェーデンの湖で取れるのですが、価格が高いのでこれはエジプト産。他にもスペインやトルコ産も定番とのこと。
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↓んー。ザリガニですねぇ。Dillというハーブと共に塩茹でするそうです。
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↓食べるのはザリガニだけではありません。パイも色々とありました。
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↓パンとか。これらを各自お皿に盛り付けて食べます。
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また、写真を撮り忘れましたがアルコールがキツイ「schnapps」というモノを飲みまくります。私は車の運転があったので飲んでいませんが…

 

さてさて、ザリガニを食べてみた感想ですが、普通に美味しかったです。

食べ方は日本の海老と同じです。ただ大きさが小さくてちょっとやりにくいだけですね。

 

スウェーデン在住四年目でやっとこの行事にチャレンジしましたが、楽しかったです。

 

みんなでワイワイお酒を飲むのはやっぱいいですよね。

 

子供達は初対面だろうが何ら関係無く、3秒で仲良くなるので鬼ごっこやトランポリン、サッカーなど色々と遊んでいました。

 

長女も次女もヘトヘトになってくれて私としては非常にありがたい…

 

土日で体力を余らせると寝るのが遅くなって翌週の出だしに影響が出るんですよね。

 

というわけで、ザリガニ祭り、来年も行こうと思います。

 

しかし洗っても洗っても手の臭いが取れません…

 

ではでは

 

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目を覚ませ日本!

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昨日こんなツイートをしたんですよ。

 

 

そしたらリプをいくつかいただきましてね、日本はアプリはおろか、未だにプリントが主流のようですね。

欠席の連絡は近所の子に連絡帳を持たせて先生に渡してもらうとかってホント私が30年前に小学校へ通っていた頃と変わっていません。

 

これだけスマホが普及しているのにどうしてこうなんでしょうね??

スウェーデンは既にアプリが当たり前で、同僚に「日本は未だにアプリが無くて紙でやってるらしーぜ」なんて言うとみなさん眉間にシワです。

 

私の主観ではありますが、日本社会の雰囲気として、「どうせ抵抗しても無駄だ」という諦めムードをいつも感じるんです。

これは今回の学校アプリに限った話ではなくて、学校でも会社でも長く続いた伝統に触れると、みなさん正直クソだと思っていることでも波風立たせると面倒だからそのままにしておこう的な空気を感じます。

 

また、リーダーと呼ばれる人が改革の先頭に立つのではなく、表向きは保守的で他のみんなの意思を汲み取りうまくガス抜きできる人が"デキる人"になっている気がします。

 

日本で働いていた頃はしょっちゅう感じてました。紙をわざわざ印刷してサインもらってまたスキャンとか…いや、特別な契約書だとかならまだ分かりますが、そんなの「オンラインでやっちゃえばいいじゃん!」的なことを言うと何故か総スカンを食らうんですよね。

 

私は日本にいた時、こういう点で相当苦労しました。

 

私は元々直球で物事を言うタイプですし、合理的なことばかり考えるタイプなので、そういった長いものに巻かれる人からは嫌われてきましたし、リーダーとされる表向きは保守的な人からは「もっと大人になれよ」と言われ、日本企業では楽しく生きていく道を失いました。

 

ですので、このめちゃくちゃな伝統=アプリじゃなくて紙を使うことは理解できるというか、結局保守層が分厚くてどうしようもないというのはまあ仕方ないのかな、と。

 

が!!!もう2019年ですよ?

 

子供の欠席連絡すらスマホでできないってヤバイんじゃないですか!?

 

うーん。

 

しかし、何故にこんなに日本は世の中が変わるのが遅いのか…色々と考えているのですが答えが見つかりません。

 

キャッシュレスにもならないし、学校のアプリも無いし(あるところはあるんでしょうけど)。

 

※ウチの学校にはあります!的な特異な例をわざわざコメントに書く必要ないですからね。社会全体の話をしてますから。

 

いやー、マジで学校のアプリさえないとかって信じられない…不便でしょ。

 

保守層の中に紛れている隠れ改革派を呼び覚まして時代を変えていかないと日本って世界から置いていかれると思います。

 

さてさて、もう一つ別のツイート。

 

 

こんなのみなさん許せるんですか?中国が要らない物を日本が強制的に買わされるんですよ。別に特別需要があるとも聞いたことないし、いったいその大量なトウモロコシを何につかうのでしょう。遺伝子組換えとの情報もありますね。

 

これ、スウェーデンだったらトウモロコシの不買運動になると思うな…。

 

日本国民、総理大臣からも外国からも舐められ過ぎだよ…。

 

今日はアプリとトウモロコシのおかげで、一人の日本人として悲しい気持ちになりました。

 

↓今日は28℃もあって暑かった…今週で夏っぽい気候は終わりだろう。

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ではでは。

 

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スウェーデンで移民として楽しく生きるコツ

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今日は先日作ったTシャツを着て出社しました。

 

↓先日作ったTシャツ。

 

 

で、結果は…

 

 

 

いやいや、大成功です。

皆さん喜んでくれましてね。

 

移民として楽しく生きるコツってこういうことだと思うんです。彼らの日常の当たり前を切り出し、それを「私はこんな解釈をしてるけど合ってる!?」と、彼らが母国語として考えたこともないことを形にすると非常にウケが良いのです。

 

実際、本日は私の周りに人だかりができ、

 

「俺の出身地ではこんな言い方はしないぞ!」

 

とか、

 

「コレとコレは順番が逆だ!」

 

「いや、そんなことないって!」

 

などと大変盛り上がりました。

 

こんな感じで私はスウェーデン社会の懐に入っていっています。

 

移民として貢献できることとは何か、常に考えていると言っても過言ではないかもしれません。

 

所詮私はスウェーデンでは一生よそ者なのです。

 

"お邪魔します"精神がないとダメだと、私は思っています。そして、お邪魔するだけでなく何かしらの価値を提供すべきだと思います。

 

 

ではでは。

 

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子供部屋の改装 完了編

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子供部屋の改装、やっと全行程が終了しました。一昨日も「全行程終了!」と言ってた喜んでいましたが、その後に心変わりしてベッドを切ったりを始めたので本日までずれ込むことに。

 

さてさて、本日の振り返りです。

 

↓昨日迷っていた例の棚を早速IKEAにて購入。わずか20分で組立てました!こんなものはもはやDIYにカウントできませんね。

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↓部屋の真ん中に置いて長女と次女が並ぶなり対面して遊んでくれれば良いかなと思っています。
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↓別に壁際に置いてもいいでしょうし。簡単に動かせるように下にフェルトも貼っておきました。
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↓やっぱりこの位置にしてみました。すると子供達は大喜び(^^)
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↓狭い部屋ですが広々と使えるようになりました。私としては大満足。子供達も楽しく遊んでくれると良いのですが。
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↓窓の上に棚を着けました。コンクリートの壁なのでそれなりの荷重に耐えられます。
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↓照明もより明るいものに変えました。先日日本へ行ったステファンがくれたヤツです。ありがとうステファン、君の照明はここで活躍しておるぞ。
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我家にはルールがあり、「おもちゃは子供部屋から持ち出してはならない」としています。リビングやダイニングは大人含めみんなで過ごす場所なのでおもちゃで溢れないようにしています。

 

↓リビングはこんな感じ。私は潔癖症とまではいきませんが、リビングは常に片付いていないと落ち着かないのでおもちゃや飲食物の持込みは厳禁でございます!

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↓リビング、気に入ってます。このスピーカーもこの夏休みで買ったものです。
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さて、本日で私の一ヶ月にも及ぶ夏休みは終了です。いや、最初の一週間は中国出張で潰れましたが、それでも23連休でした。

 

昨年は夏休みと育児休暇をつなげたので7月から4ヶ月の休暇でした。一昨年は次女が産まれ、2週間の産後休暇と4週間の夏休みをつなげたので6週間でした。今年は3週間と去年、一昨年と比べると短く、体感的にもあっという間でした。

 

ですがこの3週間を振り返ると、最初の1週間は家族旅行だったので夏休みらしく過ごせましたが、2週目は長女の学校が始まった為付き添いをしたり、次女の送り迎えもあり毎晩夕飯を作ったりとあまり"休んでいる"という感覚はありませんでした。3週目の今週は壁を塗って床を貼り、ベッドを切断して家具を組み立てて…とかなり忙しかったです。

 

というわけで、3週間や4週間も休暇を取りますが実際はボケーっと休むわけでなく、子供の学校の面倒を見たり、家のことをやったりと色々と忙しいものなのです。そこに妻の夏休みとうまくシンクロさせ、家族旅行を計画するのはなかなか難しいことなのです。

 

昨年、一昨年とイレギュラーな夏休みだったのですが、今年は移住してから初めて標準的な夏休みとなったので色々と見えてくるものがありました。

 

来年はもう少し効率よく楽しい夏休みとしたいですね。

 

ではでは。

 

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